上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

覚悟を決めた日

2010年10月26日 | GG通信
 昨年4月1日に今の職場に転勤してきた。それから足かけ2年、某イベント開催のため現場で準備を進
めてきた。艱難辛苦あった中、なんとか準備完了。





 平成22年10月3日

 イベント開催当日、夜も明けぬ前にイベント会場に到着。会場の簡易トイレに入ると排尿に何か違和感。
暗くてよく見え無かったが便器が何やら赤味を帯びている。最後にトロッとした感じで血が流れた。血尿
である。赤いものが出たのに青ざめてしまった。
 底知れぬ不安感を覚えたが、ここまで準備を進めてきたイベント。途中退席するわけにはいかない。苦
しいとか何か他に自覚症状も無いので黙って仕事を続けることにした。
 イベントが始まると苦情などの情報も寄せられたが、天候にも恵まれマズマズの成功で無事イベントを
終了出来た。2年間の準備も報われた思いだった。
 


10月7日

凡人「お母さん、明日は休みがとれたので気になることがあるので医者に行ってくるよ」
愚妻「こないだ、下着とYシャツに血がついてたけれどどうかしたの?」
凡人「ウン、少し血尿が出たんだ。明日医者で見て貰うよ」
愚妻「アッソ、よく見て貰ってネ」

父が腎臓癌で亡くなっているので不安感はあったが、自覚症状は無いので余り心配はしていないが愚妻の
余りにもあっさりした返事に拍子抜けである。


10月8日

 ここ数年人間ドックに通っている総合病院にて受診
医者「レントゲンとエコーの検査では両方の腎臓に数ミリの石灰化が見られますが、尿管や膀胱その他に
異常は見られません。今日の尿検査でも血尿は無いので結石が出た時に出血した可能性が高いですが
・・・・・右の腎臓に少し陰があるのでCTを撮ることにしましょう」
凡人「ソウですか。今のところ異常は無いんですね」
医者「今日の検査では無いですが、詳しくはCTを撮ってからですね」

父のこともあるしある程度の覚悟は必要と思いながら、やや不安を抱えての帰宅。
 
愚妻「どうだった」
凡人「心配ないって。念のため来週精密検査するそうだヨ」
愚妻「アッソ」


10月10日

  北海道から友人が来た。これと言った自覚症状も無いので再度血尿が出ないか少し体に負荷を見ようと
 日帰りで尾瀬に出かける。


10月14日

初めてのCT検査体験。造影剤を注射されると体が温かくなった。
昨日まで不安は解消されつつあったが、改めて検査を受けるとまた不安感が増す。


10月15~16日

もしかして、万が一、これが最後の山行になるかもしれないと予て計画していた妙高・火打山行に出かける。
少しハードに歩いても何ともなく血尿も出ない。


10月19日

検査結果が出る。
医者「結論から言うと検査の結果今のところ異常ありません。結石が出たと考えるのが妥当だと思います。」
凡人「ありがとうございます」

これから身辺整理も何てことを考えていたが杞憂に終わった。

愚妻「どうだった」
凡人「結石が出た様だって。心配は要らないらしいよ」
愚妻「アッソ。ソウだと思った」

又々、素っ気ない愚妻の返事。でも気のせいか涙声だった様な気がした。




 
また来るかもしれない覚悟を決める日のための忘備




 




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