上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

「ぐんまの山村回帰フォーラム」を聴く

2009年02月25日 | GG通信
 平成21年2月22日群馬県庁で開催された
 「ぐんまの山村回帰フォーラム」を聴いてきました
 ぐんまの山村で暮らす若者は 

神奈川県出身で渋谷でアクセサリー雑貨の店員
 アトピーがきっかけで片品村に移住し炭焼・味噌造りなどをしながら暮らす
 桐山三智子さん

千葉県出身で大手銀行員から自分の生き方に疑問を持ち
 何の経験もないまま旧倉渕村で先輩農家の支援を受けながら
 単身有機農業を始めた 目黒奈津子さん
 
大学を卒業すると同時に厳しい農家修行をし地元東吾妻町へUターンして一人で有機野菜販売を始めた
 高橋正美さんです


 政治や経済ばかりでなく
 会社や個人のモラルや誇りと言ったものまで底が抜けてしまったような
 日本という国の品質が著しく劣化してしまった世の中だが
 何となく心救われた思いのフォーラムでした
 
 パネラーの一人で雑誌「増刊現代農業」の甲斐良治編集主幹は

  「農山村に向かうのは、勝ち組や負け組といった価値観とは別の生き方
   幸せ組(喜び組ではありません)とでも言う生き方に気がついたのは
   バブル崩壊後の就職氷河期に社会に出た若者以降の話
   時代の転換期は1995年(平成7年)
   阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件があった年
   ウインドウズ95が発売され労働形態が変わり始めた年
 
   今問題の派遣などの労働市場の自由化が始まり
   バブルが崩壊し就職難で若者の雇用が大きく変化した年であった
   また、WTO発足の年でグローバリズムが急激に進み
   食管法が廃止され農産物市場の自由化も加速された

   だが、農村では逆に市場原理に抗するように
   産直・直売所・グリーンツーリズム・農村レストラン等の動きがおき
   それに刺激されて農山村に向かった若者達は
村の高齢者等の知恵や技に
大きな魅力を感じて活動を共にするようになった     
   
   今 書店に行けば 中高年や団塊の世代向けの本は
   金儲けやグルメ、レジャーの話題が中心で
   表紙からして煌びやかであるが
   若者向けの本は 概して地味である」
 
 
  と言う

  
 元銀行員の目黒さんは今の暮らしを

「経済的にはカツカツですが、都会での生活とは異なり無ければ無いなりに工夫することで不便さを楽しめるようになった」 

 と言っており

 平蔵さんに言われ小金を稼ごうと株や投資に手を出して痛い目にあっている私は大いに反省した

 甲斐さんは
 「我々の祖父の世代は暮らしと仕事は一緒であったが父母の世代は暮らすために仕事で金を稼ぐようになった
 本来、食べるものさえあれば後は少しの稼ぎで何とかなると言うのが、今は食べ物以外にも欲しいものが沢山あり
 そのために金儲けに走りすぎるのが今の日本の姿ではないだろうか」



 そんなことに気がついて食は基本とばかりに頑張っている高橋さん
 農山村の知恵や技を取り込み笑顔が素敵な田舎のお母さんになろうとしている桐山さん

 なんか、涙もろくなった中高年は感激してしまいました  

 「我が旅の 三十年は 無駄歩き」 凡人
  
 
 

 スキーに行かず良い話が聞けましたが
 拝金・快楽主義からの脱出は難しそうです
 
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