【山 名】至仏山2228.1m 笠ヶ岳 2057.5m (群馬県)
【日 程】平成23年7月15日(金)
【同 行】単独
【天 候】晴れ
【ルート】前橋3:45==5:10戸倉==5:35鳩待峠5:40---6:20山の鼻------8:45至仏山---9:25小仏山---9:50分岐----10:40小笠-----11:25笠ヶ岳11:40-----12:15小笠----13:05分岐----14:00鳩待峠
【行 程】 L=16.6km + -1550m 行動時間8:20
【地 図】地図はこちら
【温 泉】プラリ館 400円(尾瀬友の会料金)
蒸し暑い職場の窓から晴れ渡った空を見上げる毎日。辛抱堪らなく休暇を取り尾瀬に出かけました。
戸倉の駐車場は連休を前に沢山の車が停まっており、早朝にも関わらず鳩待峠への往復タクシーはフル操業。
鳩待峠から山の鼻へは、今日の行程を考え急ぎ足で下りました。一月前には可憐な花だった水芭蕉もすっかり、
大葉になっていました。
オオレイジンソウ
山の鼻から至仏山への登山口の見本園ではニッコウキスゲが花盛り。引き返して尾瀬ヶ原散策とも思いましたが、
山の鼻から至仏山への登山は数年ぶりなので意を強く予定どおりに登ることに。
見本園から至仏山
チングルマは実になってます
サワラン、別名アサヒランが朝日に映えてました
至仏山は超塩基性の蛇紋岩という岩で出来ており、栄養状態からか標高の比較的低いところで森林は終わっていま
す。そして、自然界から発する放射線は塩基性(アルカリ性)の岩は低く、花崗岩の様な酸性の岩は高いと言われて
います。尾瀬は蛇紋岩に守られているのかも知れません。
森林が終わる(森林限界)近くに変わった木を見つけました。何かの影響で一度折れた所から長い根を出してその
上に育っているオオシラビソのようです。
森林限界をこえるとお花畑の始まりです
イワシモツケ
ベニサラサドウダン
ガスが上がって遠くは見えませんが、地上の楽園、高天原から見る尾瀬ヶ原も素敵です。
足下には、高山植物の花々
ユキワリソウ
ヒメシャクナゲ
蛇紋岩地帯に特有で、その名も尾瀬を代表するオゼソウも今が盛り
オゼソウ
時々、ガスに覆われますが雲が切れると激しい日差しです。周りに木陰は無く急な登りはきついです。おまけに、
至仏山はお椀型の上昇斜面、見通しはよいのですがいつまで登っても山頂が見えません。そんなときは、上を見ず
足下を見て登るのが良いのですが、花盛りの今の時季はそんな工夫も不要です。
お椀を伏せたような上昇斜面では、上に何時も空は見えるが頂上は見えない
ヨツバシオガマ
イブキジャコウソウ
ジョウシュウアズマギク
クルマユリ
ミヤマキンバイ
日本のエーデルワイス、ホソバヒナウスユキソウが見られたら山頂間近です。
ホソバヒナウスユキソウ
山の鼻から至仏山頂への道は、登り専用の道。鳩待峠から一度下がって又登るのは遠回りで不便ですが、この季節
登って見る価値のあるコースです。至仏山から小至仏へのルートも沢山の花を楽しませてくれます。
小至仏山
キバナノコマノツメ
ミヤマダイモンジソウ
マルバヘビノボラズ
ホソバヒナウスユキソウとホソバツメクサ
タカネバラ
クモイイカリソウ
シナノキンバイ
ハクサンイチゲ
小至仏を過ぎ、雪渓が残る斜面まで来ると元気なちびっ子が沢山登ってきました。聞けば5歳の幼稚園児の団体で
す。団体登山嫌いな私も思わず、感心するやら応援するやらでした。みんな元気に階段をよじ登っていきます。
オヤマ沢田代の分岐に着きましたが、日差しがいっそう強くなりココを鳩待峠へ下ってしまおうかと思い時計を見
ると未だ10時前。このまま帰ったのでは、又々暑時間に前橋に帰らなければなりません。もう一度気を入れ直して
笠ヶ岳へ向かいました。
笠ヶ岳への道も花の道であります。
笠ヶ岳
白いイワカガミとミツバオウレン
マイヅルソウ
タカネナデシコ
タカネナデシコを見て、ナデシコジャパンを思い出しました。ユニホームの前後の首あたりにあるピンクの柄は
ナデシコの色のピンクだそうです。男子は赤でこの部分が男女代表のユニホームの色が違の様です。
違うと言えば、男子日本代表は監督名をとってザックジャパンなのに何故、女子代表は佐々木ジャパンでなく
ナデシコジャパンなのでしょう?
大和撫子七変化、大化けしてワールドカップをとってくれると祈念して写真を撮りました。
(このレポ書いている正に今朝、願いが叶ってやったぞナデシコジャパン世界一です。)
コバイケイソウ 向こうに片藤沼
笠ヶ岳山頂へは至仏山側から来ると、一度山頂をまいてから戻るように登り、しかも急坂なので精神的に良くあり
ませんが、ここも豊富な花々に免じて黙って登ることにしました。ミヤマムラサキは尾瀬では笠ヶ岳のみで見られるソ
ウです。
ミヤマムラサキ
トキソウ
ミネウスユキソウ(図鑑では夏後半の花とあるが、咲いていた)
笠ヶ岳山頂から至仏山方面
ならまた湖 谷川岳方面
日陰のない稜線歩き暑さに相当参りましたが、花に癒されながらもなんとか笠ヶ岳山頂へ着きました。
後から来た、単独行の年配の方はこのまま湯ノ小屋温泉へ向かうと言う。笠ヶ岳から湯ノ小屋へのルートは自分に
とって未踏の地。帰りの足を考えるとなかなか行けないでいるルートですが、いつか行ってみたいと思います。
しばらく休んで、下山することにしました。途中のオヤマザワ田代ではワタスゲの実が見頃でした。
オヤマザワ田代 ワタスゲ
久しぶりにお花畑満喫の山行
尾瀬ヶ原のニッコウキスゲも気になります
何はともあれ やったぞ撫子日本
久しぶりに良いニュースです
涙がこぼれました
↓そんな訳で ボタンを押して頂くと助かります
【日 程】平成23年7月15日(金)
【同 行】単独
【天 候】晴れ
【ルート】前橋3:45==5:10戸倉==5:35鳩待峠5:40---6:20山の鼻------8:45至仏山---9:25小仏山---9:50分岐----10:40小笠-----11:25笠ヶ岳11:40-----12:15小笠----13:05分岐----14:00鳩待峠
【行 程】 L=16.6km + -1550m 行動時間8:20
【地 図】地図はこちら
【温 泉】プラリ館 400円(尾瀬友の会料金)
蒸し暑い職場の窓から晴れ渡った空を見上げる毎日。辛抱堪らなく休暇を取り尾瀬に出かけました。
戸倉の駐車場は連休を前に沢山の車が停まっており、早朝にも関わらず鳩待峠への往復タクシーはフル操業。
鳩待峠から山の鼻へは、今日の行程を考え急ぎ足で下りました。一月前には可憐な花だった水芭蕉もすっかり、
大葉になっていました。
オオレイジンソウ
山の鼻から至仏山への登山口の見本園ではニッコウキスゲが花盛り。引き返して尾瀬ヶ原散策とも思いましたが、
山の鼻から至仏山への登山は数年ぶりなので意を強く予定どおりに登ることに。
見本園から至仏山
チングルマは実になってます
サワラン、別名アサヒランが朝日に映えてました
至仏山は超塩基性の蛇紋岩という岩で出来ており、栄養状態からか標高の比較的低いところで森林は終わっていま
す。そして、自然界から発する放射線は塩基性(アルカリ性)の岩は低く、花崗岩の様な酸性の岩は高いと言われて
います。尾瀬は蛇紋岩に守られているのかも知れません。
森林が終わる(森林限界)近くに変わった木を見つけました。何かの影響で一度折れた所から長い根を出してその
上に育っているオオシラビソのようです。
森林限界をこえるとお花畑の始まりです
イワシモツケ
ベニサラサドウダン
ガスが上がって遠くは見えませんが、地上の楽園、高天原から見る尾瀬ヶ原も素敵です。
足下には、高山植物の花々
ユキワリソウ
ヒメシャクナゲ
蛇紋岩地帯に特有で、その名も尾瀬を代表するオゼソウも今が盛り
オゼソウ
時々、ガスに覆われますが雲が切れると激しい日差しです。周りに木陰は無く急な登りはきついです。おまけに、
至仏山はお椀型の上昇斜面、見通しはよいのですがいつまで登っても山頂が見えません。そんなときは、上を見ず
足下を見て登るのが良いのですが、花盛りの今の時季はそんな工夫も不要です。
お椀を伏せたような上昇斜面では、上に何時も空は見えるが頂上は見えない
ヨツバシオガマ
イブキジャコウソウ
ジョウシュウアズマギク
クルマユリ
ミヤマキンバイ
日本のエーデルワイス、ホソバヒナウスユキソウが見られたら山頂間近です。
ホソバヒナウスユキソウ
山の鼻から至仏山頂への道は、登り専用の道。鳩待峠から一度下がって又登るのは遠回りで不便ですが、この季節
登って見る価値のあるコースです。至仏山から小至仏へのルートも沢山の花を楽しませてくれます。
小至仏山
キバナノコマノツメ
ミヤマダイモンジソウ
マルバヘビノボラズ
ホソバヒナウスユキソウとホソバツメクサ
タカネバラ
クモイイカリソウ
シナノキンバイ
ハクサンイチゲ
小至仏を過ぎ、雪渓が残る斜面まで来ると元気なちびっ子が沢山登ってきました。聞けば5歳の幼稚園児の団体で
す。団体登山嫌いな私も思わず、感心するやら応援するやらでした。みんな元気に階段をよじ登っていきます。
オヤマ沢田代の分岐に着きましたが、日差しがいっそう強くなりココを鳩待峠へ下ってしまおうかと思い時計を見
ると未だ10時前。このまま帰ったのでは、又々暑時間に前橋に帰らなければなりません。もう一度気を入れ直して
笠ヶ岳へ向かいました。
笠ヶ岳への道も花の道であります。
笠ヶ岳
白いイワカガミとミツバオウレン
マイヅルソウ
タカネナデシコ
タカネナデシコを見て、ナデシコジャパンを思い出しました。ユニホームの前後の首あたりにあるピンクの柄は
ナデシコの色のピンクだそうです。男子は赤でこの部分が男女代表のユニホームの色が違の様です。
違うと言えば、男子日本代表は監督名をとってザックジャパンなのに何故、女子代表は佐々木ジャパンでなく
ナデシコジャパンなのでしょう?
大和撫子七変化、大化けしてワールドカップをとってくれると祈念して写真を撮りました。
(このレポ書いている正に今朝、願いが叶ってやったぞナデシコジャパン世界一です。)
コバイケイソウ 向こうに片藤沼
笠ヶ岳山頂へは至仏山側から来ると、一度山頂をまいてから戻るように登り、しかも急坂なので精神的に良くあり
ませんが、ここも豊富な花々に免じて黙って登ることにしました。ミヤマムラサキは尾瀬では笠ヶ岳のみで見られるソ
ウです。
ミヤマムラサキ
トキソウ
ミネウスユキソウ(図鑑では夏後半の花とあるが、咲いていた)
笠ヶ岳山頂から至仏山方面
ならまた湖 谷川岳方面
日陰のない稜線歩き暑さに相当参りましたが、花に癒されながらもなんとか笠ヶ岳山頂へ着きました。
後から来た、単独行の年配の方はこのまま湯ノ小屋温泉へ向かうと言う。笠ヶ岳から湯ノ小屋へのルートは自分に
とって未踏の地。帰りの足を考えるとなかなか行けないでいるルートですが、いつか行ってみたいと思います。
しばらく休んで、下山することにしました。途中のオヤマザワ田代ではワタスゲの実が見頃でした。
オヤマザワ田代 ワタスゲ
久しぶりにお花畑満喫の山行
尾瀬ヶ原のニッコウキスゲも気になります
何はともあれ やったぞ撫子日本
久しぶりに良いニュースです
涙がこぼれました
↓そんな訳で ボタンを押して頂くと助かります
御訪問ありがとうございます
毎年、四季を通して尾瀬を訪問したいと思っておりますが
なかなか、叶わぬ日々です
入山口を替え、季節を替え訪れるたびに新たな感動があるのが尾瀬の様な気がします
今後とも宜しくお願いします
至仏山に行きたいなーと思っており、検索してこちらの訪問させて頂きました。
美しいところですね。
ますます行きたさがつのりました。
また訪問させて頂きます♪
嬉しいコメントありがとうございます
私も尾瀬には特別な思いがあります
学生時代、夜行列車で沼田駅に降り立ち夜明け前から歩き始め、初めて見た尾瀬ヶ原に感動しました
以後、尾瀬でバイトをしたりしてとうとう群馬県で働くようになりました
尾瀬は四季を通して素晴らしい所だと思いますので、今後も年に数回出かけ様と思っております
今後とも宜しくお願いします
神戸に住むはるおといいます。
このブログは尾瀬や東関東の山々のすてきな写真が豊富にあり、拝見するのがとても楽しみです。
特に尾瀬は、学生時代に訪れてからとりこになり、ここ数年は毎年訪れています。
昨年夏に40年振りに至仏山に登りましたが、今回のブログで至仏山までの高山植物の写真を拝見し、その時の事を思い出しました。
又、笠ヶ岳は、私が学生時代にワンダーフォーゲル部の初めての夏合宿で登った山です。
当時、谷川連峰を縦走し、湯ノ小屋から笠ヶ岳を経由して、至仏山に登り山の鼻に下りました。
1年生にとっては、2週間の苦しいだけの合宿でしたが、至仏山から見た、尾瀬ヶ原の姿は今でも心に焼き付いています。
今年の夏は尾瀬に行けるかどうかわかりませんが、行けなくてもnoyamaさんのブログがあるので我慢できそうです。
本当にうらやましく思っています。
これからもすてきな写真を掲載して下さい。
長文失礼致しました。
笠ヶ岳はその名の通りとんがった笠の形の山です。尾瀬には特有な花々が沢山ありますが、笠ヶ岳も花の山でしかも入山者は少なめ、一度は行って見る価値のある山域です。
鳩待峠から直接向かえば差ほど時間はかかりません。
尾瀬は老若男女、山の初心者からベテランまで様々な人が楽しめ、何度出かけても新しい発見があるところだと思います
時間に余裕が出来たら、尾瀬の山小屋に何泊かし木道で昼寝したり、湿原の登る朝日や沈む夕日を楽しみたいと思っています
至仏山にはしばらく登っていません。
山の鼻から山頂まで一方通行になる前ですから何年前でしょうか。
見たことのない花の写真・・・見入ってしまいます。
やっぱり尾瀬・・・花がいいですね。
笠ヶ岳はとんがった山でしょうか。
いつか登りたいですが・・・いつも至仏山だけで精一杯です。
花の稜線漫歩、休みをとった甲斐がありましたね。
最近の尾瀬周辺は友人知人を案内するだけに
なってしまいましたが、noyamaさんの四季折々の
尾瀬行を拝見していると またじっくりと独りで
歩きたいという想いが湧きあがってきます。