九州神社紀行-ブログ

北九州近郊を中心に神社および周辺風景の撮影日記です。

揖夜神社(島根県東出雲町)

2010-01-15 13:10:39 | 神社参拝ー中国
 揖夜神社(島根県東出雲町)を掲載しました。

 揖夜神社(いやじんじゃ)
【鎮座地】〒699-0101 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町2229 旧出雲国 意宇郡
【御祭神】伊弉冉命 大己貴命 少彦名命 事代主命
    (配祀)武御名方命 経津主命
【例祭】 4月19日 祈年祭 10月19日 秋季例大祭
【旧社格等】県社
      式内社 出雲國意宇郡 揖夜神社     
【御由緒】
揖夜神社
出雲地方でも熊野大社(八雲村)と共に最も古く、風土記に「伊布夜(イフヤ)杜」と記され、日本書紀斉明天皇の条に「言屋(いふや)社」の名で登場する。本殿は大社造りで、五色の八雲、極彩色の神事の障壁画が扉に描かれている。豊作豊漁を祈念する祭礼として毎年8月28日に穂掛け祭が賑やかに行われる。
 (社頭案内板より)

島根県の東端、安来市の西に隣接する東出雲町にあります。町の中心部、JR山陰本線「揖夜駅」から東に300mほど旧国道沿い市ノ原川右岸の鬱蒼とした杜に鎮座しています。

 燈篭鳥居の両脇にあまり見掛けない、亀?の上に載った燈篭があります。
笠も社殿の屋根と同様に垂木なども見事な精巧な造りで表現されています。

   神門
 鳥居をくぐると左に手水舎、年代を感じさせる狛犬、燈篭と続き、階段上に注連柱から奥に神門です。

  拝殿 
 神門を入ると右に社務所、左奥に由緒碑があります。参道を進み、左にかなりの規模の荘厳な拝殿です
 出雲地方の古社にふさわしいみごとな注連縄が架けられています。前に苔むした趣のある燈篭が奉納されています。

  拝殿の扁額「揖夜神社」とあります。
 揮毫の署名がありますが判読不能です。

 中門本殿はさらに一段高く中門から瑞垣の囲まれています。
 本殿は最も古い建築様式とされる大社造りです。

  本殿と境内社・三穂津姫神社
 創建年代は不詳、古事記神代巻に伊賦夜坂に就いて記され、日本書記齊明天皇の条に「言屋(いふや)社」、さらに「出雲国風土記には「伊布夜社」の名で登場しています。
 当社は意宇六社(熊野神社・神魂神社・八重垣神社・六所神社・真名井神社・揖夜神社)の一つで、当地では六社を巡拝する「六社参り」が行われています。

 本殿右は三穂津姫神社です。扁額には「風土記社 三穂津姫神社」とあり、御祭神三穂津姫命は、高皇産霊尊の娘で、大国主神のお后です。

 本殿と境内社・韓國伊太氐神社
 本殿左の韓國伊太氐神社、扁額には「式内 韓國伊太氐神社」、御祭神は素盞嗚命,五十猛命の二柱、日本書紀にこの二柱の神は新羅の国から出雲国の簸の川上にある鳥上の峯に天降ったとあります。

 境内社・恵比須神社
境内奥(東側)に多くの境内社があります。事代主命を祀る、恵比須神社です。

 境内社・天満宮左の社の扁額には「天満宮」とあります。奥の社祠は不明です。

 境内社かなり老朽化した狛犬に続いて石祠が並んであります。
 境内社はこの他に朱の鳥居の並んだ稲荷神社、小さな狛犬のある火守社などがあります。

 社殿全景境内は樹木の囲まれ、綺麗に整備され広くゆったりとしています。

  拝殿から神門
 参拝した前日(10/19)に秋季例大祭が齋行されたとのことで、飾りが残されていました。
社務所に居られた方に宮司さん宅を教えてもらい、お伺いして御朱印もいただけました。

  黄泉比良坂
 当社から南東に直線でおよそ1km、当社前の県道191号線(旧国道)を東に進み、国道9号線の高架をくぐり案内に従い南に山道を数百m上ったところにあります。
 前に含水池と呼ばれる池があります。

 黄泉(よみ)の國の醜女(しこめ)達に追われここに逃れてきたイザナギ命は桃の実を投げつけ退散させた。最後にイザナミ命自ら追いきたり、大岩をもちて塞ぎ生の國と死の國の境となせり。千引の大岩なり。
 これより西二百米に道祖神あり、追谷(おたに)坂と呼ぶ急坂を下れば揖夜付谷に通ず、又東四百米に峠あり夜見路越えとて中意東 馬場に通ずる古道なり、ここの神を塞坐黄泉戸大神(さやりますよみとおゝかみ)なり。
 (現地案内板より、一部判読不能推測あり)

 黄泉比良坂比定地の石碑と千引きの岩
 入口に注連柱から古びた案内板、中央に「神蹟 黄泉平坂伊賦夜坂 傳説地」とある石碑です。裏に「紀元二千六百年七月 佐藤忠次郎 建立」とあります。
 氏は当東出雲町ご出身で、足踏み式脱穀機「サトー式稲麦扱機」を発明され、佐藤造機株式会社(現在三菱農機株式会社)創設者で、農業機械の発明王と言われています。

 一番奥に、三つの岩があります。黄泉(あの世)の国と現世の境界の地として古事記上巻に、伊邪那岐命が最愛の妻伊邪那美命を慕って黄泉の国を訪ねて行かれた入口とされています。
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