Winny作者逮捕

　著作権法違反の幇助に当たると警察は考えたそうだけど、このプログラムのREADMEには「これらのソフトにより違法なファイルをやり取りしないようお願いします」とあるから専ら幇助を目的として作られたとは言えない気がするし、悪用が可能なことを認識してたとしても違法でない使い方が出来るプログラムを公開したことで逮捕されてしまうのは逮捕権の乱用に思えるし、P2Pプログラムに対する海外での判例からするとこの逮捕はどうも釈然としない。
　ふと、約2000年前に人々に新しい価値観を説いて人気を得たためにそれ以前の考え方で地位を得ていた人達に疎まれ、彼らとつながりの深かった為政者によって磔にされた人を思い出しました。彼と同じく人々の罪を贖うために逮捕されたのだとするとこの作者は正に…。
　その後その為政者の国がどうなったか、価値観が違う人達の争いがどうなったかを考えると、この件が同じような道を辿らないことを願いたい。
　ただ、話はちょっとずれるけど、デジタル放送のコピーワンス規制とか著作権法改正法案の内容を見ると、どうも我が国は知価社会へのパラダイムシフトが正しく行われずに衰退する気がしてならないです。