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『トロン:レガシー』 2010年 アメリカ
監督 ジョセフ・コジンスキー
出演 ギャレット・ヘドランド ジェフ・ブリッジス
めらめら度★★☆☆☆ 映画館(3D字幕) T64H26
28年前の映画『トロン』の続編らしいが、その存在すら知らなかったので正編は観ていない。続編を観る前に、レンタルで予習しようかと思ったけど、名ばかりの続編だ、とか、映像だけで中身が薄い、なんて続編の悪評が耳に入っていたので、予習なしの期待なしで鑑賞。確かに悪評どおりで、途中で眠くなってしまったよ…。良く言えば、独創的だけど、悪く言えば、身勝手で独りよがりな世界観なんだよな…。
コンピュータゲームの世界に人間が入り込むってのが、しっくり来なかった。現実世界と異世界がリンクするには、それなりに納得が出来る設定がないと駄目じゃん。どんな天才プログラマーだろうが、有機物の人間がデジタルの世界に入るシステムを作ったなんてリアリティーが薄すぎる。魔法の世界って方が、まだ、ピンと来るよ…。『マトリックス』みたいな仮想現実でもないし、導入部からして「?」な映画。
プログラムを擬人化し、時間を「サイクル」って言葉に置き換えたりして、独特なデジタルワールドを構築しているのは面白い。が、なんか設定が薄っぺらい…。擬人化したプログラム連中が飲食していたけど、ヤツらは排泄するの? ヤツらがプログラムなら、ヤツらが暮らしている街はナニ? 外の世界に出たがっていたけど、どうやって有機的な肉体を手に入れるの? 余計な疑問が連発…(笑)。
ファンタジーにリアリティーを求めるのは野暮かもしれないが、嘘だからこそ、ある程度の真実味が必要だと思うんだよ。俺の頭が固いのか…。一番、不可解なのは、飛び出さない3D。人物や対象物を際立たせるような3Dで、コントラストが強いからデジタルワールドの雰囲気はあるけど、ただそれだけ…。『アバター』のような奥行きを感じさせる3Dでもないし、なんで3Dなのか解らない…。
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