「覘き小平次」
著者 京極夏彦
ふらふら度★★★★☆
20241018金→20250102木
読書歴30余年、1030冊目の読破である。半分ぐらいまで読んたところで、約2ヶ月の中断…。年明けに再開し、残りの半分を一気に読破した。年末にSWITCH三昧の奇病に罹り、読書意欲が、どん底まで落ちてしまったのだ。読み終わって振り返ると、物語が一気に面白くなる場面で中断していたことに気が付いた。なんだか、この小説に対して、申し訳ない気持ちで…。
江戸怪談シリーズの1作目「嗤う伊右衛門」が予想外に面白かったので、続けて2作目の今作に挑戦した。「嗤う伊右衛門」とは、また違った雰囲気だが、共通して言えるのは、どちらも怖くないということ。寧ろ、ムンムンするほどの人間臭さがあり、ドラマチックだ。「嗤う伊右衛門」に情念を感じ、「覘き小平次」に執着を感じた。感情の極みは、人を狂わせるのか…?
「嗤う伊右衛門」の原型である「四谷怪談」は、なんとーく知っていたが、「覘き小平次」の原型である「復讐奇談安積沼」は、全く聞いたことがない。怪談の定義がよう解らんが、オドロオドロシイ世界なのだろう。ちなみに、江戸怪談シリーズの3作目は、かの有名な「番町皿屋敷」を原型とした「数えずの井戸」らしい。手に入り次第、読んでみたい。今年は、ガンガン、本を読むぞッ!
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