
昔、煎餅屋さんが使ってた蒸籠の木枠です。
ここに竹で編んだ簀の子があって、それで餅米を蒸したわけですよね。でもこの個体、簀の子の部分が欠品してたのです。
その部分をさっと自作して用いるのも手なのですが、こうして壁に掛けてみたらあら不思議。飾り棚に変身しちゃいました。それも、木彫りの寿老人や瓢箪を並べ、そこに花を飾ったら額装みたいでちょっとアート。
骨董なんて点前勝手な趣味ですから、些細な拘りがいっぱいあります。古い物って、こうして欠品していたり壊れてたりするもんなんですよね。もちろん完品が良いに決まってますが、この(言葉は悪いですが)片端なのもあるがままの骨董の姿。ですからそれさえを愛でて、また活かした用い方というのはよりご満悦なわけです。
不意に閃いたお気に入りです。