25JEWELS.
前出の時計が入る前に普段使いしていた時計です。もうアクタスというブランド名が付いてる頃の製品ですが、70年代の匂いがプンプンします。
誰が見ても感じ取れる「時代の色」というのは、過ぎ去り振り返ってみて分かるものだと思うんです。現代のように商業的成功を第一に据えて奇抜なデザインで目立とうとしたり、プレゼンテーションを展開して如何にもヒットしてますと大層に触れ回り話題に上ったとしても、それは時代が創り上げた物ではありません。
この頃の時計を多く見ると、見易さからか白一辺倒だった文字盤は、様々な色合いが散見出来るようになります。それは作り手がユーザーの動向や市場を意識しだした事の表れである種作為的ではありますが、まだ時計が高価で最上の贈り物でもあった時代、持ち主のパーソナルに目を向けた部分ではないかと思うんです。
機能上、常に画一的だった腕時計の世界にカラーを始め個性という意匠が導入された。ひとつのムーブメントでありながらも多種多様なデザインが存在して、個人が愛着を持って求められる時計が沢山あるんです。
だから、特別高級な物ではないんですが、手元に置いて可愛がられるんですよね。日差1分弱あるし、古いから防水面に不安があるので雨や水には気を遣う。使い勝手は悪いんですけど捨て置けないんですよ。グラデーションを纏った抹茶色も落ち着きつつも爺臭臭くなく良い感じ。またバンドが平面を基調にしていて削りだしのケースと合ったデザインだなぁと思っています。
パッキン共々OHして使うのがベストなんですけどね。
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5型
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