母のミシン

9月の終わり頃から、まだ暑いなぁと思いながらも衣替えの準備を始めたんですが、よく開け閉めする段の下に木屑が落ちるようになってたのでタンス（40年以上は使ってる）を処分した。

それに触発されたのか

「ミシン処分したいから調べてよ」

と母が言った。

初めは話半分に聞いていたけど、どうやら本気で、年内には片を付けたいと言い出した。

母は婦人服を作って兄と私を女手一つで育て上げてくれた。

もうだいぶ前に引退はしたけど、時々はズボンの裾上げなんかしたりしてたので、ミシンの処分は母が死んでからだと思ってた。





今日、部屋の中から子供の頃から見慣れたものが無くなった。

なんとも寂しい気持ちです。