迷走する枕茶屋

さんぷる


「私みたいな大人にならないように‥‥」


こんな言葉を後に続く者に送るのは、
卑怯でズルイ言い訳に過ぎないが、しかし
言いたくなくても言わなきゃならない時もある。
負け犬の私が何を言っても説得力がないのは承知の上。
しからば、我が身を現実サンプルとして差し出し、このように言う

「どうだ、こんな風になりたくないだろう、だったら… 」





自虐な言葉を吐いて 素直に負けを認める自分に悦に浸るほど 滑稽なものはない
 …が

偉くなくてもエラそうな事を言ってみたくなるのは 
生き恥の楔打ちである

それでも笹くれ立った喉から言葉を押し出す
それが後に導を残すものの道普請だと思っているからだ
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