迷走する枕茶屋

途方に暮れるすべに従う



人生の糧となる辛いこと悲しいことを 

キレイに避けて通って来たから

私の恩讐の彼方には何もない

贖い続ける理由もない

在るのは産毛のようにささくれ立った小さい遺恨

その痩せ細った身に染み込んだものは何だ?

予定調和の中で甘やかされた痛みに何の教訓を得た?

自身の問いに何も答えを出せないまま

いつもの公園の池の前  ベンチに腰掛け 

涼しげに泳ぐ白鳥をただジッと見つめる

未だ何も見えてこない己の着地点

最初からそんなものは何もなかったことにそろそろ気付こうか…

そう迷いながらも 認めたくない自分もまた此処に居る


結局 今日も途方に暮れるすべに従うのか





頼むからそんな冷ややかな目で私を見ないでくれないか。。。。




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