その時後方から頭上に黒い影が爆音とともに現れた、鋭い金属音と何かが弾けて突き刺さる様な連続音が ダダダダ サダも娘もその場に倒れ臥してしまった。
![イメージ 1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/26/844ee9fe4f2aa6c21ebe0b7390a86aa9.jpg)
爆音は一瞬だった、今起きた事が嘘の様に辺りは静まり返った。
お母さん お母さん、よしこは臥した母に近づき声をかけた、母は動かない ねえねえどうしたの
お母さん起きて 起きて。 近くに居たおまわりさんが駆けつけサダをかかえ起こした。
よしこは目が覚めた、そこには駅員さんが駆けつけ加奈子と二人でお婆さん大丈夫ですか?
駅の待合室まで行けますか? お婆さんは何が起きているかよく分からない、
大丈夫です。なんとか歩けます。そう言うと立ち上がり加奈子と駅員さんに寄り添われ歩き出した。
なぜここに駅員さんが? あのヤンキー兄ちゃんが駅員さんに声かけて行ったのでしょう。
待合室に着くと駅長が駆けつけ救急車呼ぼうかと駅員さんと相談しています。
もう大丈夫です。呼ばないで下さい。大ごとにしないで下さい。何処も怪我していないですから、
お婆さんはそう言うと加奈子の顔を見た、あなたよく似てるねえ。
エッ 誰にですか?