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きらきらと輝く波の下で・・・・6


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マリアはみんなの優しさにうれしくなり、目を覚ましたマリナを抱きながら涙が出ました。

おじさんは大丈夫だよすぐに見つかるよ、そういってマリアとマリナを元気づけました。
しばらくするとモンガラカワハギ君が戻って来て言いました。
 
あちこち探したのに見つからないんだよ・・・
 
すると方々に散っていた魚たちが帰って来ました。どこにも見当たらない、マリアの目から又涙があふれ出しました。
 
マリオ~ マリオ~  魚たちは、また方々にマリオ探しに散って行きました。
マリナも動けるようになりマリアと一緒にテーブルサンゴの陰を探しまわりました。
 
おかあさんあそこに何か白いものが見えるよ、 マリアは嫌な予感がしました。
 
よく見ると白いものはマリオのウロコだったのです。マリアとマリナは白いウロコのそばに行き思いっきり泣きました。魚たちはその泣き声でまた、方々から哀しみの歌をうたいながら近よって来ました、そこにアオブダイのおじさんがみんなに向かって言いました、捜してくれてありがとう、今日は遅くなったので帰ってください、するとみんなはさみしそうに帰って行きました。
 
アオブダイのおじさんは、そこにのこりマリアとマリナをなぐさめ一緒に泣きました。しばらくすると日がくれ、まわりは暗くなりました。アオブダイのおじさんはブニョブニョの透明な粘膜を口から出してマリアとマリナをそっと包みました。 二人は泣き疲れてサンゴの陰で深い眠りにつきました。
 
次の日の朝、みんな隠れろ・・・・大きな声がサンゴの村じゅうに響きわたりました。
マリアとマリナはその声で目を覚ましました、サンゴの陰から上をみると大きな影がものすごい速さで泳ぎ抜けて行きました、マリアは今まで見たこともない大きな影に怖くてマリナをだきながら震えていました。
 
アオブダイのおじさんが言いました、ここはとても暖かくきれいな村だけど時々シャークがやって来て暴れるんだよ、何とか追い出したいんだが・・・無理なんだ、あなたたちは平和な村に帰りなさい、 マリアとマリナはシャークが遠くへ行ったことを確認したあと帰ることにしました。
 
さようならマリオ ・・・・・
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