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今日小雨の中で傘かしげを若い人がやっているのを目撃しました。
傘かしげとは江戸しぐさの一つです。
昨年の流行語大賞にもなったおもてなし。
このおもてなしの源流は江戸仕草です。おもてなしとは 思いやりの心
海外にはない文化です。 日本の歴史は戦の続く縄文、弥生から戦国時代まで殺し合う
不安定な時代でした。 諸外国も同じように争いの歴史が続いていました、このような時代には豊かな文化は生まれません、 ところが日本では徳川家康が天下を取り江戸幕府を開いた事で250年もの長い平和な時代が続きました。
江戸には人が集まり大都市になり 人と人の集中生活が始まりました、火事とけんかは江戸の花と言われますが、人々は争いを避け平和で親密なコミュニケーションを取る生活を好みました。 そのためには周囲の人を不快にしないルールとマナーが必要です。そのひとつが江戸仕草です。
江戸仕草で有名なのが傘かしげ、雨の日狭い通路を傘をさして擦れ違うと雨垂れがすれ違う相手に垂れて
濡れる、それを避けるため傘を相手と違う方向にかしげ相手が濡れ無いようにする、このほんのちょっとした仕草を江戸仕草と言います、他にも沢山有ります。雑踏の中で足を踏んだ場合踏んだ方はもちろん
踏まれた方も踏まれるような所に足を置いてすみませんと謝る、この心は日本人しか分からない仕草です。 その仕草を江戸では粋という言葉でもてはやしました。 粋だね~。 かっこいいということです。
やがてその仕草がスマートでかっこいいという風土になり文化となりました。やる方もやられる方も気持ちいい、これが思いやり、おもてなしと続いているのです。
親しい家族、親戚、友人、知人には思いやりを抱くのは難しいことではないのですが、
あかの他人になるとなかなかできないものです、粋な生き方をする、他人になればなる程粋だね~。
そんな生き方をしてみたいと建国記念日前に思った若者の傘かしげでした。