少し涼しくなりましたが湿度が高く、毎日蒸し暑い日が続いてますね
今日は、黄体機能不全についてみなさまにお話ししたいと思います。
黄体機能不全というのは、妊娠を維持するために必要な黄体ホルモンの分泌が不足している状態をいいます。
まず、黄体ホルモンは黄体から分泌されます。この黄体というのは排卵後の卵胞が変化して作られるもので、妊娠を維持するために必要な黄体ホルモンがここから分泌されています。
では黄体ホルモンとはどのような働きをするホルモンなのでしょうか
黄体ホルモンは、妊娠を維持していくうえでとても大きな役割を担うホルモンです。
作用として、子宮の内膜を柔らかくあつくして受精卵が着床しやすいようにふかふかのベッドにしてくれます。また、基礎体温でみると高温の状態にするのがこのホルモンです。
黄体ホルモンの分泌が不足すると子宮の内膜が厚くなりにくく受精卵が着床できない原因になってしまいます。
また、高温期が長く続かないため妊娠を維持していくことが難しくなってしまうのです。
黄体機能不全の原因は、いくつかありますが、排卵までに分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌低下に伴う卵胞の発育不全や排卵期に分泌される黄体形成ホルモン(LH)の分泌低下などが考えられます。
また、黄体ホルモンは十分分泌されている場合でも子宮の内膜がホルモンにうまく反応できていないこともあります。
治療方法としては、①排卵誘発剤を使用して卵胞の発育不全を改善する②排卵後に黄体ホルモンを補充して黄体機能を維持するなどがあります。
どちらも内服薬や注射で行う治療で月経周期に合わせて適切な時期にお薬を使用します
黄体ホルモンを調べる検査は、採血検査で確認することができます。
排卵後一週間後ごろの基礎体温が高温期の時期に採血を行うことで調べることができます。
また、基礎体温をご自身で測定されているかたは基礎体温からも確認できることもあります。
基礎体温で高温期が8〜10日ほどと短い、低温期と高温期の差が0.3℃以内、低温期と高温期への移行に3日以上要するなど基礎体温も黄体機能不全を判断する目安となります。
検査をご希望されるかたやご質問などあればお気軽に看護師までお声おかけくださいね
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