みなさま、こんにちは
当院では、凍結受精卵の廃棄方法を以下の3種類から選んでいただけます。
通常の廃棄
研究利用による廃棄
メモリアル廃棄
今回は、メモリアル廃棄についてご紹介いたします。
メモリアル廃棄とは、凍結受精卵を保管しているスティック(写真では黄色い棒状のもの)に装飾を施して、卵型のカプセルに入れてお渡しします。受精卵を使用することはできませんが、ご夫婦の手元でずっと保管することができる廃棄方法です。
この廃棄方法が生まれた背景には、患者様からのお声がありました
『 捨てるのは可哀そう 』
『 家に連れて帰りたい 』
『 自分が死んだときに、一緒にお墓に入れてほしい 』
そのようなお声を聴いて、様々な事情で凍結している受精卵を使うことができないけれど、“大事に思っている”という気持ちをひしひしと感じました。また、受精卵を日々見守っている胚培養士として、患者様からのお声やお気持ちがとても嬉しかったです。 (胚培養士も受精卵を廃棄するのはつらいです・・・)
職員一同、患者様やそのご家族のご希望に何とか応えたい!と考えた結果が、メモリアル廃棄です
凍結しているスティックをそのままお渡ししても良いのですが、せっかくなので手作りの一点ものを、胚培養士が手作りしています
メモリアル廃棄をご希望の場合は、当院からお送りしている『 凍結受精卵の更新書類 』に同封している『 凍結受精卵廃棄依頼書 』のメモリアル廃棄に☑チェックを付けて、返送してください。後日、当院から受取日についてご連絡させていただきます。基本的に、当院へ受け取りに来院していただける場合に限らせていただきます(遠方の方は一度ご連絡ください)。
以上が、メモリアル廃棄についてのご紹介でした。ご質問がございましたら、遠慮なくお声掛けくださいね