歌(大映児童合唱団)
♫
負けるもんかい男の子
やる気になれば何でも出来る
妖怪譲りの薬を飲めば
姿が消えて 天下無敵
行け行け僕らの透明剣士
僕らの味方透明剣士
「カッコいいー!」
♫
透明剣士(1970年大映)
同時上映「ガメラ対大魔獣ジャイガー」
弱虫剣士が透明人間になって
父親の仇討ちをする物語である。
この映画、テレビで30年位前に
観たことがあるが、
なぜか歌は覚えている。
子供向け娯楽時代劇なので
わかりやすい歌が耳に
残ったのだろう。
しかし、彼はカッコよくない。
三四郎は弱虫で
町道場でも師匠から怒られ、
剣はちっとも上達しない。
そんな中、
父親は夜回りの際に怪盗団に殺される。
敵討ちをしようとする三四郎の前に
妖怪「しょうけら」が現れ、
透明薬の製法を教えられる。
人知れず薬を煎じた三四郎。
出来たのは3回分。
いざ、透明になって仇討ちを開始
しようとするのだが、
いかんせん透明になれるのは3回だけ。
しかも透明中にくしゃみを3回すると
元に戻ってしまうという。
結局、透明薬を使ったのは
①長屋の仲間を助けるため。
②透明になって、
怪盗団に殺られた「目明かし」
の枕元にいる「死神」を発見。
体の上下をひっくり返して
「死神」を足元に向けて「目明かし」を
生き帰らせる。
(古典落語 死神の要領)
その後、
「目明かし」から敵討ちの
相手を聞き出す。
③父の敵の怪盗団の頭領と戦うため。
しかし透明になっても弱虫三四郎には
変わりなく、頭領と戦う最中くしゃみ3回で
もとの三四郎に戻ってしまう。
それでも、がむしゃらに向かう三四郎。
見事、父の仇を討ち、めでたしめでたし。
よく観ていると
桂三枝さん、
横山やすしさん
西川きよしさん等
吉本の皆さんがでている。
そのためか、かつてあった家の近所の
レンタルビデオ店では、本作品は
「喜劇」の
コーナーにあった。
だからといって「時代劇」や「特撮」の
コーナーにあっても変か。
全般的に明るく
ストーリーは痛快だが、
私は、弱々しい主人公は
好きではないので、
この作品はあまり好きではない。
もっとも
透明人間になったまま
悪人をボコボコにするという展開も
教育上良くないか。
「カッコいいー!」
と歌われているが、
私的には
「カッコいいー?」
である。