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うつ病社員のもろもろの話

宇宙・惑星大戦争ムック。

ゴジラ&東宝特撮
OFFICIAL MOOK vol.26
「宇宙大戦争」(1959年)
「惑星大戦争」(1977年)
2大宇宙SF映画といった収録か。



「宇宙大戦争」は
先の「地球防衛軍」の
姉妹編とでもいうべき作品で
俳優は違うが同じ役名の登場人物が
出てくる。

宇宙人と戦う防衛軍は
東西を問わず
世界各国の人々が集められており、
世界観が広い。

物語は
遊星人ナタールが
地球の宇宙ステーションを爆破、
宣戦布告をしてくるところから
始まる。

地球人は
ナタールの基地があると思われる
月へロケット(スピップ号)を送り込む。

月の本拠地を熱線砲で破壊した地球人。
地球へ帰ると
今度はナタールの円盤群が地球へ
攻めてくる。

地球防衛軍は
戦闘用に改造したロケット編隊で
大気圏外で迎え撃つ。



シン・ゴジラでも使われた
伊福部マーチが流れる中で
ナタール対地球防衛軍の
ドッグファイトが描かれる。
1959年の作品とは思えないほど
迫力ある映像だ。

最終的に
敵の司令円盤が
銀座の街を襲撃したが
防衛軍の熱線で爆破。
地球は平和になる。




惑星大戦争は
翌年公開のスター・ウォーズを控え、
作られた宇宙SF映画である。

特撮書籍などでは
スター・ウォーズの
便乗作品ではないと書かれているが
内容はともかく
SFブームに乗っかった便乗作品と
受け取れるのだが。


メシエ13に属する銀河帝国が
地球侵略を開始する。

国連宇宙局は
その基地が金星にある事を突き止め
滝川博士が完成させた
宇宙防衛艦轟天の出撃を命令する。


轟天に搭載された
戦闘機スペース・ファイターと

銀河帝国の大魔艦から
発進する円盤ヘル・ファイターとの
決戦などを経て

最終決戦として
轟天対大魔艦の一騎打ちを迎える。

ここでは
一点豪華主義で
迫力ある映像が続き
結果的に轟天の勝利で終わるのだが
実は
この映画、短期間で制作されたらしい。
実際、宇宙人の攻撃シーンは
他作品からの流用だ。

脚本ができたのが
1977年の10月半ば、
公開日が約2ヶ月後の12月17日なので
おそらく撮影は1ヶ月位だろう。
特撮を使用した大作なのに
タイトなスケジュールは
大変だったのではないか。

ちなみに
大怪獣ガメラ(1965)は
本編55日、特撮60日。
公開は特撮クランクアップの
12日後の11月27日公開。

予算が一般映画並みで、
ライブフィルムを多用した
ガメラ対宇宙怪獣バイラス(1968)だと
本編82日ほど。
公開はクランクアップ25日後の3月20日。

単純に比較はできないが
短期間で特撮大作を作り上げたのは
すごいと思う。



後、紅一点に浅野ゆう子さん。
当時のパンフレットによると
SFファンから最もSF映画に適した女優
と言われていたそうだ。本当か?

怪獣映画と違って
地味な感がある
国産宇宙SF映画。
なかなか面白いと思うので
またじっくり観てみたいぞ。









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