カイロプラクティックと院日記 in 島根 ~ 関節ケアルーム ~

開業して二十数年。試行錯誤しながら今も松江で施術の日々。人体は奥が深い‥まだまだ勉強。 KCA会員/JCR登録者

変わらん

2010年06月18日 16時15分54秒 | 院日記
先ほど肩こりで苦しんでいる年配男性への2度目の施術がありました。

「いかがですか?」と聞くと
「変わらん」と言われてしまった‥。

大変です。
「元に戻った」ではないんです。
「変わらん」なのです。

この二つの言葉って似ているようですが、違いがあるんです。

「変わらん」は
・施術後も今もまったく変化なし

そして

「元に戻った」は
・施術後は楽→以前と同じ状態になった

なんです。
比べると違いが分かりますよね。

さて、どうするか。
”ここからが大変”です。
何が大変って、施術ではありません。
これからのプロセスについて説明し、それを納得してもらう過程が大変なのです。

STEP1 どのような経過をたどり戻ったか。
STEP2 戻った原因として考えられる事があるか。
STEP3 前回の施術と今回の施術の方法と内容の説明
STEP4 日常生活の悪い癖、問題点をどのように探り出すか
STEP5 数ある改善点をどれから、どの程度伝え、教えるか
STEP6 自分の体・健康への知識が、改善には重要であることの説明

特にこの方、僕からすると「もとに戻った」なのですが、本人の感想として「変わらん」とおっしゃっている。
(注:患者さんの言葉が全てですから、それが正しいとか悪いとか言ってる訳ではありません)
ならば上記をただ説明しただけで、理解を得れるものじゃないんですよね。

また、患者さんの先入観念や依存心から、言葉には表れない抵抗を感じることもあるのです。

なので「ただ話した」ではなく「納得」してもらわなきゃいけません。
(特に慢性痛の方には4~6は欠かせない作業)


医者が説明しても納得しない患者さんがいる時代。
ましてや代替医療であるカイロプラクターが理解を得るには、多くの努力と根気が必要です。

さて、引き続き頑張ります。

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