さて、入院生活で家を空けると、どうしても気になるのが鋼の包丁。
鋼の包丁は切れ味も鋭く、お手入れもし易いのですが。
一週間も使わないと錆が浮いて来ます。
これね、包丁の表面が曇って来たら、既に錆の予備軍が中で錆びる準備を終えているんです。
今回は年末から年始、更には通院と入院で3週間ほど包丁は放ったらかし。
特に刺身包丁と出刃包丁が気になるところです。
翌日はお客様も来るし、どうせだったら切れ味の良い包丁で料理をしてあげたい。
そんな訳でこの日は出刃と刺身の2本、加えていつも使う牛刀のお手入れをする事に。
取り出して来たのは包丁のお手入れセット。
写真左側はいつもの砥石達。
そして中央から右側は、錆落としとお手入れ用の椿油になります。
この中で優れモノと言えば、中央に鎮座する隠れ錆の発見ポリマー。
これをまだ光っている出刃に塗って、ものの10分も経過すると・・・
隠れていた錆が浮き出て来ました。
既に出刃包丁は真っ黒クロスケです。
これでも、まだ刃は活きていますので、磨くにしても充分な注意が必要です。
まずは液体クレンザーと共に、60番の錆取り消しゴムでこすります。
これね、道具の名前が良くない。
消しゴムと聞くと、どうしても文房具と同様に力を入れてこすってしまいます。
よくユーチューブなどで包丁の鏡面仕上げの動画を拝見しますが。
文房具の消しゴムと同じ使い方をしていたら、それこそ5分も削っていられません。
単純に慣れなのかなぁと観ていましたが、実は使い方はそうではありませんでした。
続いて120番の錆取り消しゴムで、60番の傷を消して行きます。
この時、消しゴムは包丁に当てているだけ。
何も力は必要ありません。
消しゴムの感覚だと、力を入れた方が早く綺麗に消えるんじゃないかと勘違いしますが。
優しく撫ぜてやるだけで、充分に錆は落ちるんです。
むしろ力を入れると、包丁の形が変わって包丁を駄目にしてしまいます。
この日は240番まで使ってみました。
単純な錆落としならこれで充分。
今度時間のある時に、鏡面仕上げに挑戦してみます。
潜在的な錆も含めて、全て綺麗になったところで刃付けのやり直し。
この日は2000番、4000番、6000番の砥石を使いました。
実は砥石の使い方も錆落としの消しゴムと一緒です。
力を入れずに砥石の上で刃を往復させるだけ。
気を付けなくてはいけない事は、砥石に当たる刃の角度を一定に保つこと。
さあ取り敢えず包丁3本の錆落としが完了しました。
これでお客様に少しはまともな料理を提供出来ます。
ところで、今年はある食材に凝ってみようと思います。
それはこの写真の中にあるのですが・・・
チーズオムレツでも無く、鶏のげんこつでも無く、少し焦がしたパンでもありません。
答えはさつまいも。
最近、さつまいもの美味しさに目覚めてしまいました。
シチューに溶け込んださつまいもは、じゃがいもとはまた違う美味しさと甘さを提供してくれます。
もっと色んな料理に挑戦してみたい。
そしてもうひとつ。
ふかひれラーメンでも無く、トッピングのあおさでも無く。
答えは白菜。
白菜ってお鍋ではよく使いますが、もっと他に使い道は無いだろうか?
特にオレンジ色の白菜って、むちゃくちゃ甘さを感じますよね。
今年の目標はさつまいもと白菜の達人になる。
さあ、そうと決まったら色んな調理動画を片っ端から観るぞ。
みんなどんな料理の材料として使っているんだろう?
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