先日、マグロが食べたくなって、家から車で20分くらいのスーパーに行きました。
このスーパー、惣菜の種類と数がやたら多いので、これから家で飲もうかなと言う人にはお勧めです。
その前に来た時も、本マグロの中トロでとっても良い部位を売っていたしね。
この日も本マグロのサクを探しに来たんだけれど・・・・
無い!
サクが無い。
あるのは既に切られた刺盛りばかり。
どうしても本マグロが食べたかったんだけど、この刺盛りは嫌だなぁ。
塩水処理も熟成処理も何もしないで、適当に並べて1800円くらい。
価格は本マグロの刺身なんだから、まあ仕方がないとして。
こんな処理の刺身に1800円も出す気が無い。
どうしよう。
マグロ諦めようかなぁ・・・
そう思った瞬間、わずか1000円の刺盛り? 刺身のてんこ盛りを見つけました。
本マグロでこの量で1000円なら美味しくなくても我慢できそう。
上から目線で自宅に持って帰る事に。
これが1000円の本マグロ。
結構な量でしょ?
これで1000円なら良くない?
で、どうしてこのマグロが安いかと言うと。
捨てサクだからなんです。
実はマグロ、サバ、アジなどの運動量が多い魚には、筋肉の中に筋があります。
上の黄色い矢印で指した模様、みんな一度は見たことあるでしょ?
これが魚の筋。
サバとかアジは比較的小さな魚なので、それほど筋は気になりませんが。
マグロは大きい事に加えて、筋を綺麗に処理しないと食べ辛いんです。
マグロ食べてて、なんか筋っぽく感じた事はありません?
実はそれはきちんと筋を処理してないからなんですよ。
マグロのサクに入っている筋って、こんな感じなんですけど。
この筋に直角に包丁を当てて、なるべく筋を細かくしてやります。
最良と呼ばれるサクは切り易そうでしょ?
でも、実はそれだけでは無く、一番下のサクを見るとサクの横にも筋が見えます。
これも包丁で直角に切ってやらないと、どうしても筋っぽい刺身になっちゃうんですよ。
そうなると刺身を切る際に、まずは切る方向を決めなくてはなりません。
ただ、一番最初に切る部分は刺身として使うのでは無く、その後の刺身を切り易く形を整えてやるだけ。
これが捨てサクと呼ばれる部分。
だからちょっと形は悪いけれど、品質は高く売られている刺身と全く変わりません。
けれど、このマグロの捨てサク、水っぽいし塩水処理も熟成もしていないので、全然美味しくない。
昨今はスーパーの魚売り場で外国の方が大勢働いていますからねぇ。
さすがにここまでは手が回らないし、知識として持ってもいないんでしょうね。
とは言え、このまま捨てる訳にも行かず。
苦肉の策として昆布出汁で整えたタレに入れて漬けにしました。
漬けの時間は1時間から3時間。
夜には食べられるかなと思っていた矢先。
コロナを発症しました。
なんてこった。
食欲も何も無い。
それでも意地でも食べたい。
まだコロナ絶賛闘病中にも関わらず、無理矢理漬け丼を用意したのは3日後。
マグロの色は悪くなっちゃったけど、出汁がしっかりしていたので美味しく頂く事が出来ました。
さて、今日は発熱外来に行って来なくちゃ。
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