okinatchiの四次元徘徊記

 毎日の出来事を書き綴ります。

12月23日

2012-12-23 10:27:43 | 日記
  12月23日
 曇り。午前6時の屋外気温は4℃であった。早朝の時事放談は自民党の林芳正氏と民主党の藤井氏とが出演して先日行なわれた総選挙の結果について論じていた。朝の別のニュースショウ番組では自民党の安倍総裁が出演して司会者や他の出演者達の質問に対してテキパキと答えていた。

 昨日、訪ねてきた長男が私のパソコンの問題点の多くを解決してくれたので、今日はパソコンが軽やかに動作しており、私の気持ちは晴れ晴れとしている。

 今日は天皇誕生日である、とのことで、79年前の今上天皇が生まれた日のことを思い出していた。その頃、私が暮らしていた東北地方南部のYa県Tu市は曇り空の一部に青空が見える肌寒い日であった。数日前から、内親王が誕生したときはサイレンが一回吹鳴され、親王が生まれたときはサイレンが二回吹鳴される、ということが知らされていた市民は、市の中心部に在った電気会社のサイレンの音を聞き逃すまいと身構えていた。

 それまで、天皇家には内親王だけが続けて生まれていたので、国民は今度こそ親王が生まれて欲しい、と思っていた。それで、寒空の中にサイレンの音が聞こえてきた途端に家中の大人は動きを止めてサイレンの音を聞き入っていた。

 1回目のサイレンの吹鳴が終わってから大人たちは石像のように動かずにいたが、2回目のサイレンの吹鳴が聞こえ始めたときに大人達は一様に満面の笑みを浮かべて喜びの声を上げていた。

 他所の家に男の子が生まれたことで大人達が大喜びしている様子を見た2歳半の私は、ここに可愛いらしい男がいるのに、どうして他所の子のことで大喜びしているんだ! と、その男の子を嫉妬し、また寂しく思ったことを覚えている。アヤノコウジ キミマロの言い方を真似した訳ではないが、あれから79年!! 私も82歳のジサマになり、肌寒かった79年前のあの日の朝の光景を懐かしく思っていた。 
 
 天皇の 誕生祝う 今日の日に 昔のことを 懐かしく思う  徘(徊)人 okinatchi