ねるまえとねおき

ねるまえみたいにいろいろ考える自分と、ねおきみたいになんもかんがえない自分の思ったことを、思いついたときにかきます。

151205 サンフレッチェ広島vsガンバ大阪 cs決勝第二戦

2015-12-06 11:18:39 | サッカー
CS 第一戦、ホーム万博を2ー3で落としたガンバ大阪。

第一線はいい時間に先制し、追いつかれてもすぐに突き放したところまで、
ほぼ完璧な内容だったが、ジェソクの退場の後、広島に2点を入れられ、
ひっくり返されてしまった。

ガンバの優勝条件は2点差以上での勝利または4得点以上での勝利で優勝のガンバ。
逆に1点差の負けでも、3点取られなければ優勝の広島。

この広島有利の条件で、どのような展開になるか。
広島はとにかく引いて守るか。
ガンバはフォーメーションを変えてでも攻めてくるのか。

結果、スタートは、広島は引いて、ガンバはフォーメーションを変えずに押し込む展開になった。

正確に言うと、
ガンバは攻撃時はいつもと同じ4ー2ー3ー1であったが、サイドバックが高い位置を取り、
センターバックもビルドアップに加わって広島を相手陣内に押し込み、
波状攻撃を重ねた。

また、守備時は、
3バックに加え森崎が最終ラインに下がって4枚でビルドアップしてくる広島に対し、
阿部、大森が両サイド、宇佐美、長沢が中央2枚と4枚で強いプレッシャーをかけ、
バックラインで回すことも許さないような状況を作った。

その時のガンバの後ろは広島と人数的に同数のため、
広島がプレッシャーをかいくぐって前にボールを運べた時はチャンスになるが、
そもそも積極的に攻める必要がなかったこと、ガンバのプレッシャーをが強かったこともあって、
佐藤寿人にボールが入ることも数える程しかなく、
結果、佐藤寿人すら、自陣のセンターサークルよりも下がって守備に回る時間が続いた。

この時間に一点欲しい、と思っていると、
コーナーキックから今ちゃんが合わせ、ガンバが先制する。

次の一点が入ると逆転されてしまう状況に、
広島は比較的早い時間に持ち込まれてしまっため、
この後攻めに行くのか、まだ一点を守るのか。

ガンバも狙い通りの時間で一点とれてしまったため、
この勢いで攻め続けて早めに二点目を奪いに行くのか、
後半も含めて落ち着いてじっくり一点を取りに行くのか。

結局、広島が若干バランスを攻撃に戻したが、
お互い様子見のような形で、前半が終わる。

ガンバとしては、前半広島のカウンターのリスクもほぼゼロだったため、
前半一点入れる前と同じように戦おう。
広島としては、あまりに受けてしまっているので、
後半はもう少し自分たちのつないでワイドに崩すサッカーを。

お互いの監督がそんなコメントをして始まった後半。
ガンバがチャンスを作るも、広島も徐々に順応し、
試合は小康状態に。

ガンバは早い時間で、大森に変えて倉田を、長沢に変えてパトリックを投入し流れを変えにかかる。
広島も柏、浅野を投入。

この頃から、広島はしっかり守ってカウンターの意図がよりはっきりしてくる。
一方のガンバは、今まで通り足元で崩すのか、
パトリックをターゲットにロングボールを使って行くのか、
攻撃の意図が十分に共有されていない印象で、
交代がうまく生きない。

広島がクリアボールに近いロングボールを前線に送ると、
浅野が一人でシュートまで持って行く。
ガンバのセンターバック、特に西野は徐々に不安定さが目立ち、
何でもない競り合いやクリアにもミスが目立ち始め、
ガンバは守備からリズムを崩して行く。

そして、後半76分。広島に決定的な一点が入る。
右サイド、何度も勝負をしかけてきたドリブラーの柏が、
この時はかわし切る前に早めにクロスを入れる。

突破を警戒していたガンバDF陣はタイミングを外される形になり、
そこを浅野がうまく合わせて、広島が優勝を決定づける一点を返し同点に。

この状況、ガンバの中の人数は足りていた。
厳しいが、あの人数で守っていて、あんな単純なクロスから得点を入れられているようでは、
優勝などできない。

結局、その後ガンバはパトリックをターゲットにしたパワープレーに出るも、
決定機を作れず、試合は1ー1で終了。広島の優勝となった。


ガンバは今年一年、ACLも、ナビスコも、優勝が見えるところまで戦ってきた。
CSも、浦和との120分を戦い、広島との2戦と、
正直、厳しい状況の中、よく戦ったと思う。

内容自体、ガンバとしてどのように戦うかもはっきり見えたし、
それを忠実に実現すべく、選手たちはハードワークした。

この広島との2試合、もちろん、けが人や不調な選手もいたが、
正直、このメンバーでこの戦い方で勝てなかったらしょうがないくらいの状況だったと思う。

まだ天皇杯が残っているけど、
来年は1.5チーム作れるくらい、うまく戦力を補強して、
もっともっと強いガンバを見せて欲しい。

そして、そのサッカーで、アジア、世界にファンを増やすような、
新しいJリーグのチームになっていってほしい。

選手スタッフのみなさん、今年一年間、お疲れ様でした。
来年、新スタジアムでの勇姿を、期待してます!

150403 ガンバ大阪 vs 名古屋グランパス

2015-04-04 20:27:14 | サッカー
春の雨の万博。

ガンバはおなじみの4ー2ー2ー2。
両サイドバックは積極的に攻撃参加。
ボランチがパスだし、守備のバランス、
早い段階で相手の攻撃の芽を摘む役割を果たす。
オフェンシブMFの2人は前線から相手のサイドバックまでプレッシャーをかけ、
攻撃の際にはサイドでの崩しの起点、時にシューターになる。
FW2人のディフェンスへの貢献度は少ないものの、
カウンター、ポストプレー、パワープレー、
ミドルレンジからのシュート、ドリブル、高さと幅広いバリエーションを持つ。

対する名古屋は4ー1ー4ー1。
後ろ4枚は基本的にはラインを保ち、あまり攻撃参加する印象はない。
ダニルソンが1人アンカーとして守備と攻撃をつなく。
前線の4+1はどちらかというと積極守備というより前線に残り、
攻撃に重きをおくイメージ。

試合はお互いぱっとしないゆったりとした入りで始まる。

前線までうまく繋がらず、
シュートに至る前にボール保持者が変わる時間が続く。
名古屋はダニルソンから前になかなかボールがつながらず、
ガンバはパトリック、宇佐美にボールが収まらない。

試合が進むと、名古屋は前の4+1と後ろの4の間が開いてきて、
ダニルソン一人でカバーするのが難しくなってくる。

特に名古屋の両サイドバックの前のプレスが甘く、
ガンバのパトや宇佐美、阿部や倉田、
さらには藤春や米倉が絡んで数的優位を作り、
ほぼ自由にボールを持てるようになる。

そして前半終了間際、そのサイドで細かいパスをつなぎ、
宇佐美が入れたクロスがディフェンスに当たってゴールへ。
ガンバが先制。


後半立ち上がり、
同じくプレスが緩いサイドで遠藤、阿部とつなぎ、
オーバーラップしたほぼフリーの米倉へ。

深いところから丁寧にあげたグラウンダーのクロスを
中で待つ宇佐美が冷静に蹴り込み、2点目。

終盤、セットプレーから永井に1点を返され、
嫌な雰囲気になるが、慌てることなく落ち着いて試合を運び、
最後はサイドの崩しから今野がとどめをさして勝負あり。

3-1でガンバが勝利を収めた。



前節の甲府戦もそうだったが、
去年後半から、
ガンバは試合全体の中で相手にボールを持たせて
相手の出方を見る時間をあえて作っている気がする。

まずは自陣からの守備をスタートし、
後ろの4ー4のブロックを固める。

そしてそうやって守っていればそう簡単には点は取られない
(確率は低い)という落ち着きと自信がある。

いいところでボールが奪えれば、
速攻の選択をしてロングカウンター、
遅攻の時はポゼッションしながらゆっくり攻め口を探す。

相手はボールを持ってる時間が長い割に崩せていない、
うまくいっていない印象をを持つ。

ただこの展開の流れの中で、
ガンバ自身も決定的なチャンスを作る機会はそれほど多くない。

ロングボールをいれてパトリックを走らせてみたり、
サイドを崩して見たり、
ジャブを打つように色々な攻め方をして様子をみる。

なので全体を見るとゆったりしたぱっとしない時間に感じる。

もちろん、いつまでも様子を見ているわけではなく、
何処かで攻めのスイッチを入れて点を取りに行くのだが、
こういう展開に持ち込めた試合のガンバは勝率が高い気がする。

今回の試合では様子見の中で、
ラッキーな形で一点取ることができたサイドを効果的について
勝ちに結びつけることができた。

逆にサガン鳥栖やアントラーズのように鋭いカウンターを打てる相手だと、
ガンバがボールを持たされる時間が長く、
悪い時にはカウンターで先に失点してしまうため、
この戦い方があまり通用しない。

今のガンバはなこういう相手を少し苦手にしているかもしれない。
(昔は点を取られてもぼこぼこに打ち合いにいっていたが)

また、フロンターレのように、
4ー4のブロックを作っていても構わず崩してくる相手にも、
この戦術の効果は薄いので、
結局打ち合いになる(見てる方は面白いけどやっている方は大変)。


やっぱりどんな相手にも勝つというのは本当に難しいですね。


次はACL、体きついと思うけど頑張ってほしいです。

150315 サガン鳥栖 vs ガンバ大阪

2015-03-15 22:12:47 | サッカー
150314 サガン鳥栖vsガンバ大阪

立ち上がり、宇佐美が強引に突破してゴール前フリーのパトリックへ。
外す方が難しい距離を外した所が、
後になって試合を振り返ると、ガンバが一番ゴールに近ついたシーンだった。

前半はガンバがバックラインでボールを回し、
鳥栖は完全に引いてカウンターを狙うサッカー。

そういう展開がしばらくの間続いた。

鳥栖は守備では4-4-2のブロックを敷き、
ガンバのセンターバックを2トップが、サイドバックを中盤の量サイドハーフが見る、
というスタイルで、ガンバがディフェンスラインでボールを回すときにも、
そこそこ効果的に圧力がかかっていて、
ガンバもゴールに近づくようなな展開に結び付けられない時間が続いた。

結局前半はそんな展開で0-0のまま終了。

どこで試合が動くのか、と思いながら見ていると、
後半早い段階で鳥栖が狙っていたカウンター一発を鋭く得点につなげる。
左サイドでの勝負から、サイドをえぐって、逆から詰める、
という先手先手の崩してゲームが動く。

これで面白くなるかな、と思ったものの、
これ以降、前半の展開がより顕著になり再びゲームは膠着状態に入る。

ガンバは前半のようによりポゼッションを強め、
まずは一点返そうとするものの、
鳥栖がより強固にブロックを固め、なかなか崩せない。

ガンバは米倉、阿部の投入+パトリックをターゲットにしたパワープレーで、
70分以降、徐々に攻撃のリズムが出始める。

パトリックへのロングボールは半分以上ぐらいの確率で、
マイボールにでき、それがゴールに近いためすぐにシュートチャンスに結びつく。
また、それに伴って、米倉、藤春も相手陣内深くまで押し込み、
ガンバがほぼめった打ちの時間が終了までの残り15分ぐらい続いた。

でも結局、試合は1-0で終了した。


ガンバの決定力が足りなかった、とも、
鳥栖が最後まで集中を切らさず守り切った、ともいえるかもしれない。

ガンバとしては、
今回のように、引いて守ってカウンターという相手はやりにくいかもしれない。

今回のような展開の試合でのガンバの課題は、
バックラインで回す中から、中盤の遠藤、明神、倉田、大森に、
リスクを負ってでも縦のパスを入れられるかというところ。

特に丹羽と岩下のCB。

ここでCBが縦に速いボールを入れ、
それを中盤のメンバーが横もしくは前に向くチャレンジをすること。

それがないと、
保持率は上がっても相手は怖くない。


試合全体を見ても、
必要以上にリスクを恐れてしまったことを除けば、
そんな悪くはなかったと思う。

鳥栖も勝ちはしたものの、内容はそんなによくはなかった。

このまま続ける事が必要かもしれませんが、
ただ、今のガンバには結果が欲しいですね…

自分たちのスタイル

2014-06-29 10:25:49 | サッカー
自分たちらしい戦い方
サッカーのアイデンティティ


サッカーのアイデンティティとは何か?
それは、そのチームや国の試行錯誤の中で、
選手、監督、サポーターによって育てられてきた文化である。


とにかく勝つためであれば、
どんな手段も厭わないというのも一つのスタイルだし、
ただ勝つだけではなく、
相手チームのファンでさえも魅了するようなサッカーで勝つ、
というのも一つのスタイルだ。

何とか一点をもぎ取って、後はとにかく守り切るサッカーもあれば、
3点取られても、4点取って勝てばいいというサッカーもある。


もちろん相手がいてのサッカーだから、
相手に合わせてこちらの戦い方もある程度はアレンジする必要がある。

毎年降格争いをするようなチームが
レアルマドリード相手に5点とりに行くサッカーをすれば、
見るも無残な結果になることは容易に想像がつく。


また、世界のサッカーは常に進化しているので、
その時代時代に流行のスタイルや戦い方が存在する。

その意味では、時に自分らしさを殺してでも勝つ(もしくは負けない)
サッカーをしなければならない試合もあるし、
自分たちのサッカーも時代に合わせて常に進化し、
変化させていくかなければならない。


でもそれはすべて、「自分たちのサッカー」があってこその話だ。


そのチームの資金力、選手層、
ナショナルチームであれば国民の身体的、精神的特徴を最大限に活かして、
どういうサッカーをすれば、自分たちは勝つ確率をより高められるのか、
また観ている、応援してくれるサポーターを魅了できるのか。


監督、選手、フロントを含めて、
どのようなサッカーが自分たちらしいのかを真剣に考え、
トライ&エラーを繰り返しながら追求していかなければならない。


またサポーターも、ただ応援するだけでなく、
どういうサッカーを望んでいるのかの意思表示して
選手や監督に伝える必要がある。

例えファールを犯したとしても、
相手の素早いカウンターの芽を摘んだ選手には
「よくやった」と拍手を送るべきだし、
リスクを恐れてバックラインでパスを回しているだけのチームには
「それではダメだと」ブーイングを浴びせる必要がある。

そのような声援があると、
ピッチで戦う選手たちは、これでいいんだとかこれじゃだめだとか、
判断できるようになってくる。

そうやってチームの「らしさ」が固まってくると、
例え選手が入れ替わろうと、監督が変わろうと、
基本の部分では同じ、自分たちらしいサッカーができるようになってくる。


前線からしつこく、相手が嫌がるぐらい激しくプレスをかけ、
ボールを奪ったら細かいパスをつなぎながら手数をかけずにゴールを目指す。
ボールを持たされる展開であっても、勇気をもって縦にボールを入れ、
相手のゴールに近いところでプレーする時間を増やす。

体格や身体能力でどうしても劣ってしまう日本が目指すべきサッカーの片鱗と現実が、
今回のコロンビア戦では見られたと思う。


今後、日本のサッカー、自分たちのサッカーはどうあるべきか。
これを確認するための現在地に石を置けたのは、
今回のワールドカップの最大の収穫だったのかもしれない。


そして日本以外の国の人たちも、
「日本といえばこういうサッカー」とイメージできるくらい日本のスタイルが確立し、
そのスタイルをベースに強豪国にも真剣勝負の場で勝てるようになれば、
いよいよW杯優勝も夢ではなくなってくるのかもしれない。


そしてこれは、何もサッカーに限ったことではない。
日常の生活の中で、自分らしさとか、自分たちの組織らしさとか、
色々な所に適応できる考え方だと思う。

うん、やっぱサッカーのこういうところが好きだ。





2014/01/01 天皇杯決勝 横浜Fマリノスvsサンフレッチェ広島

2014-01-01 23:45:18 | サッカー
横浜Fマリノス 2 - 0 サンフレッチェ広島

前半17分齋藤 学
前半21分中澤 佑二


ゴールシーン
http://footballingtube.blog93.fc2.com/blog-entry-19886.html



元旦国立。

その年の最初のタイトルが決まる戦い。


今年はマリノスとサンフレッチェ。


序盤。
広島はマリノスにボールを持たせる受けの入りが徹底されていた。

広島の守備のラインは5-4-1で、しかもプレスをかけ始める位置はかなり低く、
自陣のかなり深いところまで呼び込んでボールを奪いに行くサッカーだった。

逆にマリノスは広島陣の深くまで比較的簡単にボールを運べたので、
自然なゲームの入りができたような感じだった。

広島はとりあえず守備からペースを掴みたかったのか。
それとも相手を深く呼び込んで、
佐藤寿人のカウンターで一点を狙いに行く戦い方だったのか。

その狙いは、はっきり言ってよく分からなかった。
いや、正確に言うと、その狙いが分かる前にマリノスに2点を奪いゲームの流れを強く引き寄せた。

後から振り返ってみると、完全にこの試合は序盤の入り方で決まることになってしまった。

前半17分、21分と立て続けに失点をした広島は、
中盤以降、プレスの位置を高め、多少リスクを負いながらも積極的に攻め始めた。

特にドゥトラの裏をミキッチが、後半は小林祐三の裏を清水が積極的に狙っていった。

でも、やっぱりマリノスのセンターは強かった。
いくらサイドを崩されても、マリノスはゴールを奪われなかった。

試合終盤になると特にマリノスの中谷、富澤のダブルボランチが、
攻め焦る広島のチャンスを効果的に潰していた。

広島も1点を返せばまだまだ試合はわからないぞ、という状況だったが、
結局今年の天皇杯は2-0で逃げ切ったマリノスが掲げることになった。



サッカーって90分も試合をするけど、
試合が終わってみるとその試合を決めるポイントはほんの数個しかない。


今日のゲームではマリノスが2点連取した5分ほどの時間。


そのポイントを相手に与えてしまった広島と、
そのポイントをしっかりと決め切ったマリノス。

試合そのポイントで決まってしまったけど、
試合全体的にとても見ごたえのある元日決戦でした。

今年のJリーグも楽しみだ。