今日は哲学の日なんだとか。
哲学、と聞くと
ベルサイユのばらの作者、池田理代子さが東京教育大学(現・筑波大学)哲学科の出身だという事を思い出します。
「ベルサイユのばら」も、ロシア革命を描いた「オルフェウスの窓」もですが
激動の時代の中それぞれの立場で懸命に生きている事がとても丁寧に描かれていて
私は世界史を池田理代子さんの漫画で学んだと言えます。
オスカル様の最期の言葉が
本当に哲学的だと今でも思います。
以下ネタバレ(コミック原作)
神の愛に報いる術(すべ)ももたないほど小さな存在ではあるけれど....
自己の真実のみにしたがい一瞬たりとも悔いなく与えられた生をいきた。
人間としてそれ以上のよろこびがあるだろうか
最近映画の鬼滅の刃無限列車編を見て
炎柱・煉獄杏寿郎の最期の場面がベルサイユのばらのオスカルと被りました。
鬼滅ネタバレ入ります。
煉獄さんは死の間際にこう言います。
俺は俺の責務を全うする。
ここにいる者は誰も死なせない
俺はいかなる理由があろうとも鬼にはならない
胸を張って生きろ
己の不甲斐なさにどれだけうちのめされようと
心を燃やせ
歯を食いしばって前を向け
君が足を止めてうずくまっても
時間の流れは止まってくれない
竃門少年
猪頭少年
黄色い少年
もっともっと成長しろ
そして今度は君たちが
鬼殺隊の柱となるのだ
俺は信じる君たちを信じる
彼は満身創痍で命を落とすのですが、
オスカル様と同じくやるべき事をやった
いいんだこれで、と納得のこの世の去り方
潔さ.....
他人がどうとかじゃなくて
こんな風に自分で納得して生ききってみたいと思いました。
鬼滅の作者、吾峠呼世晴さんは若い女性との事ですが
池田理代子さんもベルサイユのばらを描いていたのは24歳という、
またすごい人が出てきたなと思います。