思いで陽だまり

自分に甘く、他人にはもっと甘く、1960年生まれがゆるっと精神的気休めに書いてます。

皇帝と継ぎはぎ

2021-04-29 19:51:53 | 日記
今日は昭和天皇の誕生日。

立川市の昭和記念公園にある昭和天皇記念館に入った事があります。

その際、目にとまったのがつぎはぎされた昭和天皇の学習院初等科の学生服でした。

世界広しと言えど天皇(皇帝)がつぎはぎの洋服を着たなどと聞いた事がない。
これ凄くないですか?

ご幼少の昭和天皇の教育係かつ学習院院長だったのがあの乃木希典大将だったのですね。

乃木大将曰く「穴のあいた服はよろしくないが、つぎはぎした服は恥ではない。」との精神を昭和天皇にお伝えになったと添え書きがありました。

乃木大将は明治天皇の大喪の日に夫婦で殉死されてます。
陸軍大将としての評価は色々ですが人間として筋の通った人だったのだなぁと改めて思いました。

私ってば靴下にすぐ穴をあけちゃうけど、乃木大将の言葉を思い出して
「穴のあいた靴下はよろしくないが、つぎはぎした靴下は恥ではない」
ですねー。しっかり縫って履こう。


上から目線

2021-04-28 20:58:43 | 日記

上から目線........この言葉あまり歓迎されない気がする。

でもこれは川の流れの話

昨日バイト先の裏手を川沿いに歩いていたら「ここは多摩川左岸です」と標識が立っていた。

左岸??

陽だまり子5歳は川に左岸右岸の指定がある事をこの年まで知らずに生きていた、ああまたかい。。

調べてみたら川の右岸左岸は上流から下流に向かって右手側を右岸、左手側を左岸と呼ぶのだそう。

よって上流、上から目線なわけです。(誰が決めたか知らんけど。)

 

そういえばむかーし、サンローランリブゴーシュってブランドがあって

たしかリブゴーシュが左岸って意味だったような。

サンローラン左岸...........

フランソワーズ・サガン................うん、知ってる「悲しみよこんにちは」

何が悲しかったか忘れちゃったけどサガンさんは素敵なマダムだった。

しょぼくれたおばさんじゃなくて、彼女のような知的なマダームを目指したいのだけど

ドンキの野菜って最近イマイチじゃん、とか愚痴ってる陽だまり子はまだまだ修行が足りないと感じた日でした。


哲学の日とベルサイユのばら

2021-04-27 23:28:00 | 日記
今日は哲学の日なんだとか。
哲学、と聞くと
ベルサイユのばらの作者、池田理代子さが東京教育大学(現・筑波大学)哲学科の出身だという事を思い出します。

「ベルサイユのばら」も、ロシア革命を描いた「オルフェウスの窓」もですが
激動の時代の中それぞれの立場で懸命に生きている事がとても丁寧に描かれていて
私は世界史を池田理代子さんの漫画で学んだと言えます。

オスカル様の最期の言葉が
本当に哲学的だと今でも思います。

以下ネタバレ(コミック原作)

神の愛に報いる術(すべ)ももたないほど小さな存在ではあるけれど....
自己の真実のみにしたがい一瞬たりとも悔いなく与えられた生をいきた。
人間としてそれ以上のよろこびがあるだろうか



最近映画の鬼滅の刃無限列車編を見て
炎柱・煉獄杏寿郎の最期の場面がベルサイユのばらのオスカルと被りました。

鬼滅ネタバレ入ります。


煉獄さんは死の間際にこう言います。

俺は俺の責務を全うする。
ここにいる者は誰も死なせない
俺はいかなる理由があろうとも鬼にはならない

胸を張って生きろ
己の不甲斐なさにどれだけうちのめされようと
心を燃やせ
歯を食いしばって前を向け
君が足を止めてうずくまっても
時間の流れは止まってくれない
竃門少年
猪頭少年
黄色い少年
もっともっと成長しろ
そして今度は君たちが
鬼殺隊の柱となるのだ
俺は信じる君たちを信じる

彼は満身創痍で命を落とすのですが、
オスカル様と同じくやるべき事をやった
いいんだこれで、と納得のこの世の去り方
潔さ.....

他人がどうとかじゃなくて
こんな風に自分で納得して生ききってみたいと思いました。

鬼滅の作者、吾峠呼世晴さんは若い女性との事ですが
池田理代子さんもベルサイユのばらを描いていたのは24歳という、
またすごい人が出てきたなと思います。




必要は生みの母

2021-04-26 22:05:00 | 日記
今朝のテレビで
ノンアルコールのカクテルを試作しているバーのオーナーさんを紹介していた。

コロナ禍で遠のく客足をなんとか食い止めたいと、思いは切実。
お酒を出せないバーって
ハンバーガーのないマクドナルド
牛丼のない吉野家みたいだもんなぁ。

でもこれ、結構良いんじゃないですか?

もともとカクテルってアメリカの禁酒法で酒類の販売が禁止された時に、味の悪い密造酒にジュースやらシロップやら混ぜ混ぜして美味しく飲めるようにしたのが最初なんだとか。。
味の悪い密造酒今ならこれを炭酸か何かに変えて、 新しい飲物ができて、なにか新しいバーとは違う業態になるかも。

そうそう、あの吉野家もアメリカの牛肉が輸入できない時に牛丼が駄目なら豚丼で、と商売してたっけ。


もう駄目だーって諦めるのではなくて
禁酒法時代のカクテルや吉野家の豚丼みたいに
柔軟にしたたかに代替策を考えた人が時代の支持を得ていくんだな、
なるほどなぁ。

そいえば近所のタピオカ屋、気づいたら
いつのまにか唐揚げ専門店になっていた。

柔軟にしたたかに代替策....実践してる(笑)
厳しい環境の中、頑張る飲食店の方々が
1日も早く報われますように。



香花とは

2021-04-25 22:14:02 | 日記

静岡では仏壇に供える葉物を「香花(こうばな)」と呼んでいるのですが。

これはきわめて地域限定の表現だった事を仕事を通して知ったのです。

日本では5年に一度の国勢調査というのがあります。

それの集計の臨時パートに雇われていた時の事、

「香花」って何ですか?とリーダーに相談している同僚を目撃。

え?「香花」ってアレだよね?仏壇のアレ....

自分の仕事をしながら耳ダンボの私。

すると近くの別の同僚が「私も分からないのよ、何かしら」と。

え?マジすか?「香花」って「香花」でしょ、そんなに悩むかなぁ。

もはや自分の仕事はウワノソラで会話に全集中の私。

するとリーダーが「あ、それはね樒(しきみ)です、仏壇に供えるシキミの事です」

「あ、シキミですか、わかりましたー。」

.....唖然とする陽だまり子

香花って、香花って全国区じゃなかったのか。

 

この年齢でこういう事に気づかされるとは。

ああ日本よ日本、まだまだあなたは奥が深い。