今年も駅に小さなお客さんがやってきた。
黒と白の可愛いお客さん。
駅に担当者がいるのだろう、彼らの為に
通行注意の三角コーンが用意されている。
通る人々は頭上の落とし物に注意しながら
ああ今年もこの季節が来たと、感じているに違いない。
階段の屋根、コンクリートの梁の所を定宿にして
中央線の乗降客の多いこの駅にいつからやってくるようになったのか
.......私より来歴が長いのかもしれない。
そのうち来なくなるかもと思いつつ、今年も来たね、来てくれた、
そう思っている人は多いのではないか
遠い南の国からどうやって間違えずに毎年来れるのか
電車の乗り継ぎさえ間違う私には
この子達の帰巣本能?が凄い事に思える。
あんな小さな脳みそなのにどうしてできるのだろう
鳥に限らず魚だって回遊して元の川に帰ってくる。
すごい意志というのか宿命というのか。
なんとなく地球に人間だけが生活しているように錯覚するけど
人間の営みなんてたかがしれてるよ、と
小さな生き物に教えられている気がする。
そうだよね、コロナなんて微小なウィルスに人間は振り回されているのだ。
以前、大地震に襲われた時に某都知事がこれは天罰だ、と言って
物議をかもしたけど私は都知事の言いたかった事は理解できる。
地球を人間が我が物顔で使役してはいけない、
人間の傲慢さを神様が戒めたと彼は思ったのだろう。
多分ウィルスが去った後も目にみえないくらい小さな虫や細菌が
異常発生しそうな気がする。
異常気象がもたらすのはそういう生物の増殖で、結果、植物がダメになる。
お米や小麦が当たり前に食べられるといいな。
いつかのように外国から輸入しようにも外国の方が今は悲惨な状況だ。
当たり前の事が当たり前に続く時代は去ったのかもしれない。
毎日をありがたく感謝して謙虚に生きたいな。