あんなにも平和を待ち望んでいた人々の顔は
平和を愉しむ 人間の顔には見えない
かと思えば
世界の何処で行われている 殺戮を憎む人間の顔にも見えない
そこに在るのは
社会の競争という 戦争のまがい物と
低俗ないらだちに犯され続ける
背広を着込んだ 動物共の行進だけ
ならば 潔く憎むべき人間を殺せと
それであなたに 平和が訪れるのなら
どうせ オレの明日に
平和は訪れないんだから
どうせ マルタの微笑みは
オレには訪れないのだから
(『蓄音機』収録)
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