誰れも愛さないと決めた日の午後 2022-10-27 | 詩 公園のベンチに坐りながら 詩を書いてた 足下からのびる影の うっとうしさを見詰めながら 時間はもうすでに 南を遥かに過ぎ去ってしまい 雲は夕刻をすぎてから 機嫌をそこねてしまったために足首を紅潮させている 今すこし たったら 君の処へ行こうと思う 皮革の手帖を閉じて そして聞かせてみせよう 愛の無い午後のうた 雨にふられた かたつむりの 抜け殻に響く鐘の音はもうすでに消えてなくなった (『蓄音機』収録) #觜川昷 #詩 « 青年と婦女 | トップ | 詩的な散歩、超現実的なモデル »
コメントを投稿 goo blogにログインしてコメントを投稿すると、コメントに対する返信があった場合に通知が届きます。 ※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます 名前 タイトル URL ※名前とURLを記憶する コメント ※絵文字はJavaScriptが有効な環境でのみご利用いただけます。 ▼ 絵文字を表示 携帯絵文字 リスト1 リスト2 リスト3 リスト4 リスト5 ユーザー作品 ▲ 閉じる コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。 コメント利用規約に同意する 数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。 コメントを投稿する
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます