筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と生きて

十歳で小児筋痛性脳脊髄炎/小児慢性疲労症候群を発症。病と共に生きて来た記録。

受診

2021-11-05 16:04:32 | 闘病記
私の家には、風邪を引いても病院に行くという習慣がありませんでした。
両親が薬剤師だったせいもあるかも知れませんが、薬を飲んで寝ていれば良いという方針だった為、この風邪の時も病院にはかかりませんでした。

ですが長引く不調に、さすがに両親は近くの小児科の開業医さんに私を連れて行くことにしました。
恐らく風邪が治ってから一週間か十日位経ってからのことだったのではと思います。

その小児科の医院では何の検査もなく診察を受けたのみでしたが、診断は「自律神経失調症」でした。
十歳の私にとっては「自律神経」自体が初めて聞く単語です。
「自立神経?主張症??」 と思ったのを覚えています。

その医院では自律神経調整のお薬が出されました。
それを飲んだら良くなるのだと思ったのですが、残念ながら効果はなく、体調はますます悪化していきました。
毎日ひどい倦怠感、疲労感、脱力感に加え、絶え間なく激しい頭痛に襲われ、鎮痛剤も全く効きませんでした。
頭が割れるように痛いとはこのことなのか、と思ったのを覚えています。

その体調でも私は学校に行き、塾にも通っていました。
普通に友達と話をしながら、「私はこんなにしんどいのに、なぜ普通に話しているのだろう?」 と心の中で思いながら過ごすような日々でした。

明らかに体調が悪そうで頭痛を訴える私を心配した学校の担任の先生が、大きな病院に連れて行くようにと両親に言って下さいました。
そしてその年のクリスマスイブの日、私は学校の二学期の終業式は欠席して、日赤病院の小児科を受診することになります。