インテリアの書

文字を「書く」のではなく「表現」する

続・般若心経 その3

2013年04月14日 | インテリアの書

さてさて、今日は倉科さんの作品のご紹介です。
筆を持つのは子供の頃以来とおっしゃるも、毎回作品作りを愉しんでいらっしゃるのでして。

今回のテーマは、「般若心経」と「顔彩を使って書く」だったのですが、
教室の帰り道に早速、顔彩と布のボードを買われたそうで。

この布のボードは、私が参考にと、もう20年位前に同じボードに書いたものを持参したところ、
興味を持たれたらしく、早速一発勝負で書いてみました~、と。
仏さまも般若心経も書いたことがないというのに、この多字数をためらうことなくとは・・


そしてこれまた15年位前に、半紙半分位のサイズの和紙に、仏さまの絵と心経を32枚に分けて書いたものを
折本にまとめた作品を参考に~と見て頂いたのですが、またまたすぐさま、ビビビと来られた?のか、
家にあったインドかどこかの手漉き紙のノートを見つけて、おっ、これに書いてみよう!と思われたそうで。

一発勝負で、思いつくまま、言葉の区切れごとに1頁づつ、全部違うデザインで書かれたと。

 私   :どうやってデザインを考えたのですか?
 倉科さん:文字と言葉のイメージから、自然と表現してみたんですけど。

で、改めて作品を拝見して見ると、なるほど~と、みんなで唸ってしまいました。
その作品がこちらです。まずは表紙から。






















もうびっくりというか、感服しました。

書の世界は奥深く、極めると終わりはなく反省ばかりだったり、
公募展での入選を目標としたり、資格や身分を得ることも一つの生き方だったりもしますが、
この教室では、遊び心を大事に、書くことの楽しさ、感激、喜びを体感して頂けたらと思っています。

そしてその感激を、自分で工夫して手作りの形でお化粧して作品にしあげる、
つまり最初から最後までを楽しみ、いとおしみ、残していけたらと。

更に願わくは、見る人たちにも同じように、ワクワク、ドキドキを愉しんで頂いて、
私にもできるかな?できるかも~ちょっとやってみようかなって思って頂けたら、嬉しいです。

私自身、皆さまにはたくさん刺激を頂き、これから先の書との関り方のヒントを頂いています 




教室では、いつでもお仲間を募集中です。
書道教室ではないので、お手本があってそれをお稽古するという形ではなく、
一つのテーマを題材に、それぞれの表現方法で作品を作るヒントを一緒に探っていきます。

なので、書は全く初心者でも大丈夫です。
大事なのは、何かを「表現したい」と思う気持ちです。
今は漠然としていても、きっとその人らしい表現方法を見つけるお手伝いをさせて頂ければと思っています。

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