ガザ・パレスチナと共に生きる 白杖記

私たちの戦争はいつまで続くのか

◆◆11/28記事◆◆

 

◆11/28(木)  イスラエル軍がガザ全土を攻撃、少なくとも26人死亡=医療関係者(ロイター) 
 ガザ全土で28日、軍による攻撃で26人が死亡。軍はガザ中心部への攻撃を強化し、南北への戦車展開を拡大している。北部のベイトラヒヤでは、家屋とカマルアドワン病院付近への2回の空爆で6人が死亡。南部ハンユニスではオートバイ1台が攻撃され4人が死亡した。ハンユニス東部にある難民キャンプ付近にも空爆があり、5人が死亡、ヌセイラトにもイスラエル機が数回の空爆を行い、建物1棟が破壊され、モスク前の道路が被害を受けた。これらの攻撃で11人が死亡した。

◆11/28(木) UNRWA局長、活動禁止法に危機感 「施行されぬよう、声上げて」(朝日新聞デジタル) 
 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏・保健局長が28日、東京都内で、来年1月にも施行されるイスラエル国内でのUNRWAの活動禁止法案について「ガザへの支援が止まってしまう。法律が施行されないよう、日本も声を上げてほしい」「UNRWAは難民支援の中心だ。代わりになる組織はない」「UNRWAの活動は国連総会の決議に基づいており、1カ国の意思で変えられることがあってはならない」と述べた法律施行で、ガザやヨルダン川西岸でUNRWA職員の移動制限や、食料や医薬品の輸送ができなくなる。UNRWAは1949年に設立、ガザやヨルダン川西岸、レバノンなどのパレスチナ難民に医療や教育など人道支援を続けてきた。イスラエルは、ガザ内部のUNRWAの施設をハマスが使用しているとして攻撃した。 

◆11/28(木) 「私たちの戦争はいつまで続くのか」、レバノン停戦合意で複雑な心境明かすガザ住民(ロイター) 
 ガザ住民の多くは複雑な心境で、停戦の実現を喜ぶ一方で、見捨てられて忘れ去られたと感じている。イスラエルの攻撃のガザへの集中を恐れているためだ。「ここでも停戦が実現するよう願っている」「ガザ住民は疲れている、子どもたちも疲れ切っている」「戦争で荒廃し、厳しい冬の中で人々は飢えや苦痛、家を失うことに苦しんでいる。だが、解決策を求める声は世界中、誰からも聞こえてこない」「心の底ではレバノンの停戦を嬉しく思っているが、同時に彼らが私たちを見放したことには、いら立ちを覚えた。あなたたちの戦争は終わったが、私たちの戦争はいつまで続くのか」
ヒズボラはガザ紛争が終わるまで、停戦合意はないと主張していた。ヒズボラの停戦合意はハマスには打撃になる。レバノンへの攻撃のエスカレートで、イスラエルに停戦を迫ることを期待していたためだ。ハマス幹部のサミ・アブ・ズーリ氏は、レバノン停戦を称賛し、ガザでの停戦も期待していると語った。サリバン米大統領補佐官は、米政権がガザ停戦に向けた働きかけを再開させると明言した。

◆11/28(木) アングル:イスラエル、ヒズボラと停戦でもガザでの合意は見通せず(ロイター) 
 27日のヒズボラ停戦を受けても、イスラエルがハマスに対して手を緩めようとする兆候はない。軍は依然としてガザの広範囲を連日攻撃している。レバノン停戦合意のニュースは、見捨てられて忘れ去られたと感じているガザ住民の多くに暗い気持ちで受け止められた。
「ある場所に雨が降れば、別の場所にいる人々にとって良いことが起こる前兆だという。レバノンの停戦合意の後、戦争を終わらせるための努力がガザに集中的に振り向けられることを願っている」エジプトでも、かすかな楽観論が浮上し、イスラエルはレバノンでの停戦が維持された場合、ガザでの停戦交渉を再開させるとエジプトに通告したという。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は特使にトルコ、カタール、エジプト諸国と交渉させ、ガザ停戦へ働きかけを再開させると明言した。トランプ氏は戦闘終結に取り組むとしたが、具体的計画を示していない。
イスラエルと米国は、ヒズボラがガザ紛争から切り離されたと評価した。しかし、テルアビブ大のシンクタンク、国家安全保障研究所(INSS)は、切り離しがガザでの戦闘終結を難しくするかもしれない、ガザを巡ってイスラエルに現実的な圧力がかかることがなくなり、ネタニヤフ氏はガザでの戦争が終結すれば連立政権が脅かされるため、戦争継続は彼の政治敵利益だという。
人質となっているイスラエル人の家族も、ネタニヤフ氏がヒズボラとの停戦に合意したことに怒りをあらわにした。イスラエル国内治安機関シャバク(シンベト)元長官のディヒテル農相は、軍がガザから近いうちの撤退はないしガザに長く留まると断言した。 

◆11/28(木) バイデン政権、6.8億ドルの対イスラエル武器売却を推進=米高官(ロイター) 
 無誘導爆弾に取り付けて精密誘導をできるようにする装置「JDAM」や小口径爆弾などが含まれるという。米政府は8月にも戦闘機などを含む総額200億ドル規模のイスラエル向け武器売却を承認している。ネタニヤフ首相は26日、停戦の理由の一つとして、消耗した武器の補給に言及。武器や弾薬の納入に大きな遅れが生じているのは周知の事実だ。この遅れは近く解消されるだろう。イスラエルの安全保障に対する米国の支援は揺るぎない。イスラエルには民間人を保護する道徳的義務があるとも述べた。

◆11/28(木) シリアに繋がる橋3本を爆撃 イスラエル停戦発効直前に空爆(AP通信)
 26日、レバノンのシリアに繋がる3本の国境の橋を標的とした軍の空爆で、民間人4人と兵士2人が死亡。バイデン米大統領は、現地時間の27日午前4時に停戦が発効すると発表したが、この爆撃はその発表直後に行われた。

◆11/28(木) イスラエルとヒズボラの停戦が発効、自宅に戻るレバノンの避難民も(ロイター) 
 レバノン停戦が現地時間11月27日午前4時(日本時間同11時)に発効した。停戦合意は米仏が仲介した。27日午前の段階で停戦はおおむね守られている。停戦の朝、首都ベイルートには人々が戻り、ヒズボラの旗を振る人もいた。イスラエル軍は国境付近の住民に対し、同国軍が撤退するまで戻らないよう警告し、現地時間午後5時から午前7時までリタニ川の南側に移動しないよう警告した。停戦監視のレバノンの正規軍もリタニ川以南に追加部隊の展開を開始したと発表。ネタニヤフ首相は米国との全面的な連携を強調し、完全な軍事行動の自由を保持し、ヒズボラが合意に違反したり再武装を試みたりすれば、断固たる攻撃を仕掛けるとした。

◆11/28(木) イスラエル、レバノン南部で爆撃と発表 停戦発効後初か ヒズボラ「抵抗活動続ける」(産経新聞) 
 軍は28日、レバノン南部でヒズボラの軍事施設を爆撃した。停戦が発効した27日以降で攻撃は初めて。レバノン軍は27日、合意に基づいて同国南部に展開を始めた。ヒズボラは27日、イスラエルへの抵抗活動とパレスチナ人の支援を続け、軍の撤収を監視するとした。

◆11/28(木)  イスラエル、ICCのネタニヤフ首相らへの逮捕状に異議申し立てへ(ロイター) 
 ICCは21日、ネタニヤフ氏とガラント氏、およびムハンマド・デイフ氏に対し、戦争犯罪と人道に対する罪の容疑で逮捕状を発行した。イスラエルは、ガザにおける戦争犯罪を否定し、これに関するICCの管轄権を認めていない。イスラエルはICCに異議申し立て通知と逮捕状の執行延期を要求した。異議申し立ては裁判官によって判断され、国連安全保障理事会が捜査や訴追を一時停止する可能性もある。

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