◆◆12/3記事◆◆
◆12/3(火) イスラエルがガザを攻撃、23人死亡 南部に退避命令(ロイター)
3日、軍がガザを攻撃し、北部ベイトラヒヤなどで12人が死亡した。軍はガザ南部の住民に新たな退避命令を出した。ベイトラヒヤでは攻撃で8人が死亡。北部ガザ市で4人死亡、ジャバリアでは空爆で2人死亡した。住民の避難場所となっていたザイトゥーン地区にあるアルファラ学校では空爆で6人が死亡したほか、最南部ラファではドローン攻撃で女性3人が死亡した。ベイトラヒヤ、ジャバリア、ベイトハヌンではイスラエル軍が10月から作戦を展開、戦闘員数百人を殺害し、この3地区では4週間近く、救助隊は活動できていない。これまでに救助サービスの要員88人が殺害され、304人が負傷。21人が軍によって拘束された。
◆12/3(火) ファタハとハマス、紛争後ガザ管理の合同委員会創設で合意(AFP=時事)
ファタハとハマスは、紛争終結後のガザを共同管理するための委員会を創設することで合意した。合同委員会は経済、教育、保健衛生、人道支援、復興に関連する事項に権限を有する10~15人の無党派の人物で構成される。
◆12/3(火) ICCの赤根所長「干渉に屈しない」 イスラエル首相らの逮捕状めぐる「脅迫」でも(AFP=時事)
国際刑事裁判所(ICC、ハーグ)の赤根智子所長は2日、ネタニヤフ首相らに逮捕状を発行した後、ICCは「脅迫」や「圧力」を受けているとする一方で、「外部の干渉には屈しない」と強調した。ハーグで開かれた、ICC設立を定めたローマ規程の締約国会議で以下のように演説た。
「ICCは強制措置、脅迫、圧力、妨害行為」に直面していると指摘。
「われわれは歴史の転換点に立っている。国際法と国際正義が脅かされている。人類の未来も脅かされている」
「ICCはいかなる外部からの干渉にも屈することなく、独立かつ公正に、合法的な任務を遂行し続ける」
「選出された一部の(ICC)当局者が重大な脅迫を受けており、ある国連安保理常任理事国から指名手配されている」
「別の常任理事国の組織は、ICCがあたかもテロ組織であるかのように、経済制裁をちらつかせている」
「仮にICCがつぶれれば、すべての『事態と事件』(捜査・訴追案件)が失われるのは不可避だ。ICCは存在にかかわる危機に直面している」
と述べた。
ロシアはICCの裁判官を指名手配するなど対抗措置を打ち出した。また、一部の米共和党議員は、ICCに対する制裁措置の導入を上院に要請している。ICC加盟国は124か国だが、米国、イスラエル、ロシアは加盟していない。
◆12/3(火) イスラエルによるガザ支援妨害に「言い訳無用」 ドイツ国務相(AFP=時事)
ドイツのトビアス・リントナー外務担当国務相は1日、エジプト・カイロで開かれるガザ向け人道支援に関する会議に向け出発するのに先立ち、イスラエルはガザ向けの人道支援を円滑にし、十分な人道的アクセスを常に許可するという約束を守らなければならないと主張。そのことについては言い訳の余地はない。イスラエルの正当な自衛権は国際人道法に制約されると述べた。ドイツは最近、イスラエルへの武器供給を増やしたが、中東で紛争が激化する中、イスラエル支持という歴史的な国是と、国際法の尊重を求める議論との間で難しいかじ取りを強いられている。
◆12/3(火) イスラエルはガザ北部で「民族浄化」 元国防相が非難(CNN)
軍の参謀など30年にわたりイスラエル国防軍(IDF)での任務に就いてきたモシェ・ヤアロン元国防相が、自国を非難して物議を醸している。イスラエルは自由民主主義国としてのアイデンティティーを喪失し、腐敗し、病んだ、ファシスト的なメシア思想の国家」に成り下がり、征服と併合、民族浄化。それに向かっている」どころではなく、現にIDFはアラブ人の地域を掃討していると、ガザ北部を見るがいい」とした。ハーレツ紙は10月末、「現状が民族浄化に見えるなら、恐らくそうだろう」と題する社説を掲載。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)も先月、イスラエルがガザ地区の住民を強制的に移動させてきた行為は戦争犯罪と人道に対する罪に相当すると断じていた。
◆12/3(火) ハマス、ガザ戦闘で人質33人死亡と発表 イスラエルを非難(ロイター)
◆12/3(火) 停戦後初、ヒズボラが「警告攻撃」 イスラエル軍、レバノン空爆で報復(時事通信)
ヒズボラは2日、軍の拠点に警告攻撃を実施した。軍はレバノン各地に空爆を加えた。停戦後ヒズボラが攻撃を公表するのは初めて。応酬となれば、停戦状態は崩壊することになる。
◆12/3(火) シリア・アサド政権は崩壊間近…ウクライナの泥沼にハマったプーチンが迫られる「究極の選択」と、その後に襲う「深刻な打撃」(現代ビジネス)
「ウクライナとの戦いを優先すれば、シリア援助を切り捨てるしかなくなる。しかしシリア援助を切り捨てれば、中東においてのロシアのプレゼンスを失うことになり、ロシアの国際的な発言力を失わせることに繋がる。シリアに親欧米政権が樹立され、中東の産油国・産ガス国とヨーロッパ諸国を結ぶパイプラインが建設されることになれば、ロシアの経済的な打撃は計り知れないことにもなる。だからシリアを失うことは絶対に避けなければならない。」
「トランプはウクライナの戦争を終わらせることを最優先させると明言している。
そのやり方はまだ明確にはわからないけれども、①ウクライナのNATO加盟を20年間は認めない、②ウクライナにアメリカは制限なく武器を売却できるようにし、これによってロシアに対するウクライナの抑止力が確保できるようにする、③800マイルの非武装地帯を設置し、停戦監視団は、ポーランドやドイツ、イギリス、フランスなどヨーロッパ諸国が担う(アメリカは停戦監視団に入らない)というものではないかと、ウォール・ストリート・ジャーナルは報じた。」
◆12/3(火) 反体制派、中部要衝へ砲撃 政権側も防戦、イラク戦闘員加勢か シリア(時事通信)
2日、アサド政権の支配地域へ進攻している反体制派勢力が中部の要衝ハマやその近郊へ砲撃を加え、市民を含む多数の死傷者が出た。イランの支援を受けるイラク人戦闘員約300人が、アサド政権側で参戦するためシリアに入った。政権側が反撃への準備を進めており、戦闘が一段と激化する。
◆12/3(火) 戦禍でも、大道芸や海水浴、サッカーや授業を楽しむガザの子どもたち。日常を守ろうとする人々の姿を振り返る(ハフポスト日本版)
紛争下で“日常”を過ごす子どもたち大道芸や海遊び、サッカーに授業。
紛争に見舞われるパレスチナ自治区ガザ地区で、少しでも日常を取り戻そうとする子どもたちや人々がいる。
【画像】大道芸や海水浴、サッカーや授業を楽しむガザの子どもたち
イスラエルでも、拘束からの解放を喜んだり、朗報に安堵したりする子どもたちの姿がある。イスラエルとガザの2023年の武力衝突以降、ロイター通信やアルジャジーラ、Getty ImagesがAPがこれまで伝えてきた日常や楽しみを守ろうとする姿を振り返る
。
(※時期は情報の投稿日です)
2023年 拘束から解放されて帰国し、笑顔を見せるイスラエルの3歳の子ども
◇10月 シェルターになっていたガザ地区のアル・シファ病院の外で、子どもたちが絵を描いた病院はその後、紛争で廃墟となっている
◇11月 ・ガザ地区南部のテント村で、3匹の猫と触れ合う子どもたちの姿があった・ガザ地区北部のアル・シファ病院の外で大道芸が開かれ、子どもたちを楽しませた。病院はその後、紛争での影響で廃墟となっている
・ガザ地区南部の遊び場には、子どもたちの姿もあった
・イスラエルの子どもたちが、ガザ地区で拘束されたイスラエル人への連帯を示すためのイベントに参加した
・拘束から解放されたイスラエルの3歳の子どもは、帰国して笑顔を見せた
◇12月 紛争でトラウマを抱えたガザの子どもたちのために、ボランティアによるゲームやダンスの催しが開かれた
・ガザ地区ラファのテント村では、ボランティアによるゲームや音楽、ダンスの催しを子どもたちが楽しんだ
2024年 ボランティアによる大道芸を楽しむガザの子どもたち
◇2月
・ガザ地区ラファのキャンプ村で凧をあげる子どもの姿があった
・ボランティアによる子ども向けのイベントが開かれ、ガザの子どもたちが大道芸を楽しんだ
◇3月
・ガザ中部でテント内に設置された学校で、学びの機会を得る子どもたちの姿があった
・ガザの子どもたちが、花火でラマダン(断食月)入りを祝った
◇4月
・ガザ地区ラファで催しが開かれ、子どもたちが参加した
・ガザ地区の爆破されたエリアでは、子どもたちが瓦礫でつくったシーソーで遊ぶ様子が捉えられた
・破損した電線をブランコにして遊ぶガザの子どもたちもいた
・ガザ地区ラファの難民キャンプでサッカーの試合が開催。50人ほどの子どもたちが出場した
◇5月
・パレスチナ文化を守るため、ガザ地区ラファの子どもたちが紛争で破壊された歴史的建造物の絵を描いた
◇6月
・ガザの子どもたちがパレスチナの民族舞踊「ダブケ」を教わり、踊る様子もあった
・ガザ地区で拘束された人の解放を喜ぶイスラエルの子どもの姿も捉えられた
・爆撃で手足の一部を失ったガザの子どもが、ビーチで友達とボール遊びをする
・学生は借りたギターで、ガザ地区の子どもたちにストリートライブを披露した
・遊具で遊ぶガザの子どもたちの姿もあった
・ガザ地区の子どもたちのために、弁護士研修生が移動教室を開いた
ガザ南部で海水浴を楽しむ子どもたち
◇7月
・ガザ南部では、子どもたちが海水浴を楽しんだ
・ガザ北部の学校の運動場でサッカーをする人々。この場所への爆撃によって少なくとも10人が亡くなっている。
◇9月
ガザの子どもたちは、ひとときの雨にはしゃぎ、気を紛らわせていた
◇10月
イスラエルの子どもが、紛争で亡くなったイスラエル兵の写真が添えられた“記念碑”の前を通り過ぎる様子が捉えれらた
◇11月
映画ディレクターが、ガザの子どもたちに向けて映画制作の授業を開いた