ガザ・パレスチナと共に生きる 白杖記

娘たちは空腹のあまり親指をしゃぶり、眠るまで私が背中をさすらなければなりません

◆12/7(土) イスラエル軍、ガザ北部の病院に突入 一部医療職員を追放(ロイター)
 軍が6日、ガザ北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院に突入し、一部医療スタッフを病院から追放した。攻撃は空爆から始まり、病院内に軍部隊が突入、病院職員や患者、避難民を含む全員が中庭に出され、数時間にわたり中に戻れず、一部の医療スタッフや避難民は病院の敷地内から完全に立ち去るよう命じられた。病院長は「病院内と周辺の状況は悲惨だ。多くの負傷者はいるが、医師は残っていない」と語った。世界保健機関(WHO)は、軍が5日早朝に、職員への事前警告なく同病院を空爆し、「極めて憂慮すべき事態で、決して起きてはならないことだ」と非難した。

◆12/7(土) 1日1食「空腹のあまり子は指をしゃぶっている」ガザで深刻な飢餓。命綱のパンも手に入らない状況に(ハフポスト日本版) 
 冬が訪れたガザ地区で、飢餓が人々をさらに苦しめている。国連は10月、ガザで180万人以上のパレスチナ人が「非常に深刻な飢餓状態に直面していると発表した。
 5度の避難を強いられた末に、ガザ中部のテントで夫と4人の幼い子どもと暮らすヤスミン・エイドさんは、「娘たちは空腹のあまり親指をしゃぶり、眠るまで私が背中をさすらなければなりません」エイドさん家族のその日の食事は、小枝や紙を燃料にして小さな鍋で煮たレンズ豆だけだった。一家は何カ月も夕食をとることができず、空腹のまま眠りについている。
 ガザでは、パンなど生きていくのに欠かせない食料がますます手に入りにくくなっている。世界食糧計画(WFP)は11月27日、深刻な物資不足のためにガザ中部のすべてのパン屋が閉鎖されたと伝えた。パンは命綱で、今やそのパンですら手に届かない。国連の食糧農業機関(FAO)は、12月2日、カイロで開かれたガザの人道支援強化のための会議で「現在、ガザ地区全体で入手可能な食料は過去最低で、支援すべきはまさに今、この瞬間であり明日ではありませんと訴えた。

 FAOによると、ガザでは2023年10月7日以前は野菜や卵、牛乳、鶏肉、魚などは自給自足で賄えており、赤身肉やオリーブ油、果物の多くも生産していたが、現在、ガザ全域で農業・食料システムが崩壊し、壊滅的な状況に陥っている。農地の約70%がダメージを被り、果樹園や温室、井戸などの農業インフラが被害を受けたほか、95%以上の牛や、半数を超える羊や山羊が死んだ。
 農業・食料システムが破壊された結果、ガザの市場からは肉が消え、わずかに残っている地元産の野菜も、定期的な収入がない貧困層には入手できないほど値段が高騰している。FAOは、特に弱い立場にある子どもたちの飢餓や栄養失調を防ぐためにも、食料供給や農業インフラ構築の支援が急務だと訴えている。

◆12/7(土) アサド政権、東・南部でも劣勢 反体制派が相次ぎ制圧 シリア(時事通信)
 6日、アサド政権の支配下の東部要衝デリゾールがクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」が掌握した。SDFは「イスラム国」(IS)掃討で米国の支援を受け、北東部の広範囲を実効支配している。デリゾールは2017年、アサド政権がISを駆逐して奪還した。SDFは6日、IS最後の拠点、対イラク国境近くの東部アブカマルも掌握した。11月27日に大規模攻勢を開始したHTSが北部アレッポ、中部ハマを制圧。HTSは中部ホムスへ進軍し、6日「ホムス郊外の最後の村を解放した。 

◆2/7(土) アサド政権、深まる苦境 南部でも蜂起、主要都市の陥落相次ぐ(朝日新聞デジタル)
 6日から7日にかけ、アサド政権が南部ダラアや東部デリゾールの支配を失った。武装勢力が首都ダマスカスまで肉薄した。南部で地元の武装勢力が蜂起し、ダラアを制圧、政権側は撤退。イスラム教ドルーズ派が多く住む南部スウェイダでも武装勢力が複数の検問所を占拠し、政権側に退避する動き。

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