ガザ・パレスチナと共に生きる 白杖記

◆ひかるの呟き◆12/25

 ガザ停戦合意が進まない。そもそもの話だが、停戦協議のテーブルにパレスチナの人々に座れ、ということに無理がある。
 私の友人で、ガザに家族を持つ彼女がよく口にする。それは、イスラエルがパレスチナ人を、ぐるぐる巻きにして床に転がし、踏んづけたり、蹴飛ばしたり、ナイフで傷つけたりしている。そんな状態のパレスチナ人に停戦のテーブルに着けというのは無理な話ではないか。床に転がされ傷つけられているパレスチナ人が、痛みにのたうち回り、手足を動かすと、イスラエルはまだ反撃しているとさらに蹴飛ばす。これがパレスチナ・ガザの現状だ。停戦交渉のテーブルに着けというのであれば、まずイスラエルが蹴飛ばしも踏んづけもナイフもやめること、そしてぐるぐる巻きの縄をほどき、血で汚れた衣類を着かえさせ、そしてここに座ってくれと停戦交渉の椅子を引いて座らせるべきではないのか。
ハマスの突っ張りはガザの人々の意思を代表はしていない。だが、イスラエルの上記の態度を自衛権の名のもとに国際社会は認めている。
イスラエルはぐるぐる巻きに縛り床に転がされたパレスチナ人に、自衛権だとぶつぶつ言いながら蹴飛ばし、それを遠巻きに見守っているのが国際社会だ。
 パレスチナでは12月25日に始まり、2月5日に終わる極寒の季節を「アルマニーヤ」と呼ぶらしい。二度目のアルマニーヤを迎えた。
 WFPが25㎏の小麦粉の袋をガザの人々に配り終わったとのニュースがあった。
しかし、ガザの全世帯に配り終えたのではない。配布の小麦粉が亡くなっただけだ。多くの世帯はWFPの小麦粉の支援を受け取れなかった。
ガザに家族を持つ私の友人は、この現実に、援助の隙間に取り残されている人々への支援を始めた。多くのガザの人々が国連や、国際的援助団体の支援を受けられていないのだ。ここの隙間を少しでも埋めようと、以前の「ハヤーティ(私の人生)」から「ハヤートナ(私たちの人生)」へとマインドを進化させ、取り組みを始めている。
重要なことは、ガザで避難生活を強いられている人たちに直接支援のお金を届けることだと思う。

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