ガザ・パレスチナと共に生きる 白杖記

◆ひかるの呟き◆11/9

今回の停戦交渉も停滞している。米国は停戦交渉の停滞の原因をハマスに押し付け、カタールからのハマス事務所の追放を要求し、カタールは同意したという。
停戦交渉停滞の原因はハマスだけではない。イスラエルにも重大な要因がある。ラファへの軍隊配備の継続要求だ。このガザ・エジプト国境へのイスラエル軍の配備はイスラエルによるパレスチナ占領の基本中の基本だからだ。
占領問題の解決なくして、軍隊配備問題解決はない。
イスラエルは停戦の条件ではなく、そもそも停戦交渉などありえない、ハマス殲滅、パレスチナ人のせん滅まで攻撃を継続すると宣言しているのだ。だから停戦交渉など成立するはずもないし、その気もないことの表明なのだ。
ハマスは一時的停戦ではなく、恒久的停戦を要求している。当然の要求である。
だが、イスラエルが直ちに恒久的停戦に応じることは、ネタニヤフが政権を担う限りありえない。飲めない条件であることは自明だ。停戦は、裁判を抱えているネタニヤフにとっては投獄を意味するからだ。
パレスチナ人も、イスラエルの人たちも、理由は違うが、停戦を望んでいる。ハマスは一時休戦を受け入れてでも、直ちに停戦に応じてほしい。
トランプはすべての戦争の終結を選挙公約に掲げた。ネタニヤフに、来年一月の大統領就任までに、攻撃をやめろと要求したらしい。ネタニヤフは残された二か月間で、ガザ北部地域で強行している「包囲殲滅し、新たな入植地」の獲得をガザ全土にどれだけ拡大するか、に賭けてくるだろう。その後、停戦が一時的に成立しても、ハマスが停戦条件を破ったなどの口実で、攻撃を再開するのは明らかだ。
だが、何よりも今は、一刻も早い停戦をしてほしい。

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