「へえ?おばちゃんって弟子がいるの?」
青山は最後のレバーをグリルに乗せた。
「会ったこともない子だけどね」
おばさんは玉葱を裏返した。
「おばちゃんの彼氏?ワタシのライバルネ」
黄はきれいに畳んだナプキンで口元を拭いた。
「私のホームページに訪ねてきた子だよ。美少女アイミって名乗ってたけど、男かもしれないね」
おばさんはチャットでの会話を思い出していた。
「なんでそう思うのかな?黄さんが女役をするよりわざとらしいとか?」
青山がキャベツをタレにつけた。
「美少女のアイミは、ダサい同級生やキモいおじさんに付きまとわれて困るって言うんだけど、何をやっても認めてもらえないっていう告白のほうが、真に迫ってるんだよね」
「なるほどネ。美少女なら実力以上に評価されているはずだものネ」
黄はタレ皿を重ねてフルーツを3人前注文した。
「黄さんに賛成。俺だったら美少女が料理が下手でも、全然オッケー」
青山はご飯を食べた。
「中には、おばちゃんみたいに料理がうまくて、きれいな女だっているんだよ。青山君は女を見る目を養ったほうがいいね」
おばちゃんは笑って、キムチチゲの丼を端に寄せた。
白衣にエプロンの男が、お茶を出した。
「政子さんほどのいい女はなかなかいませんよ」
第8話につづく
青山は最後のレバーをグリルに乗せた。
「会ったこともない子だけどね」
おばさんは玉葱を裏返した。
「おばちゃんの彼氏?ワタシのライバルネ」
黄はきれいに畳んだナプキンで口元を拭いた。
「私のホームページに訪ねてきた子だよ。美少女アイミって名乗ってたけど、男かもしれないね」
おばさんはチャットでの会話を思い出していた。
「なんでそう思うのかな?黄さんが女役をするよりわざとらしいとか?」
青山がキャベツをタレにつけた。
「美少女のアイミは、ダサい同級生やキモいおじさんに付きまとわれて困るって言うんだけど、何をやっても認めてもらえないっていう告白のほうが、真に迫ってるんだよね」
「なるほどネ。美少女なら実力以上に評価されているはずだものネ」
黄はタレ皿を重ねてフルーツを3人前注文した。
「黄さんに賛成。俺だったら美少女が料理が下手でも、全然オッケー」
青山はご飯を食べた。
「中には、おばちゃんみたいに料理がうまくて、きれいな女だっているんだよ。青山君は女を見る目を養ったほうがいいね」
おばちゃんは笑って、キムチチゲの丼を端に寄せた。
白衣にエプロンの男が、お茶を出した。
「政子さんほどのいい女はなかなかいませんよ」
第8話につづく