芸術の秋と言いながらそんな風情持ち合わせないですし、なんともすでに立冬です。
”秋”に動いたすぐ直前の記憶です。陶芸美術館を観ます。
(宮本屋窯 許由図鉦鉢)
中国の伝説王朝時代、許由という隠者がいました。
その廉潔さが堯帝の耳に達し、譲位を持ちかけたと言います。
すると許由は、汚らわしい話を聞いてしまったと耳をすすぎました。
まさに牛に水を飲ませようと流れに来ていた同じく隠者巣父(そうほ)は、汚れたものをすすいだ水を飲ませるわけにはいかないとそのまま立ち去ったと云います。
このシーンの内、耳をすすぐ構図を描いた九谷焼赤絵です。
この伝説の故事は画材として好まれたと言います。
堯帝自体が伝説の王なので事実というのははなはだ”???”ではありますが、何分にも伝説なので・・(+o+)
赤絵の展示作品群の一部羅列です。
美術館の窓
窓まで芸術風ですね。
やはり見に来た価値を感じる秋の最後でした。
・・というものの秋の代名詞ともいうべき紅葉は随分と遅くなっているようです。