もう古い本になる。
「沙林」と「1Q84」を読んだ。
沙林はずばりオウム事件、1Q84も潜伏などオウム事件を背景にしている面があるという。
まずは1Q84、1984年を舞台とした小説である。
だれもが生活している1984年と異世界1Q84年が複雑に錯綜しながら同時進行する。
1Q84年には空に月が二つ浮かぶ。
突拍子もなく、”ありえん”というストーリー展開であるが、なにか現実味を感じてしまった。
そして背景は黎明か薄暮のトワイライト、冷たい透き通った青。
聴こえているというヤナーチェクのシンフォニエッタがとても似合う。
セックスもバイオレンスも殺人さえもある。
しかし、あり得ない美しい世界である。文学というのはここまで美しいのか・・
IQ84は境界知能と言われる。それもあるのかな?と思ったがそれは無縁のようだ。
若い男女のハッピイエンドと言えるのかな・・
何かそうではないところを感じさせるものがあったが、続編は出されなかったようだ。
長くなるのでまずはここまで。