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【ナチスの手口と緊急事態条項】ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)が合法とされた根拠は「緊急事態条項」だった~自民党憲法改正草案の問題点~

2022-05-31 11:35:48 | 政治

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■国会前デモもできなくなる!? 憲法21条改正草案の“問題点”

infoseekニュース 2016年7月7日 女性自身

https://news.infoseek.co.jp/article/joseijishin_d24575/


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「この自民党改憲草案は本当に問題だらけです。12年の野党時代に作成した復古的な要素が多く取り込まれたもので、彼らが本気でこのとおりに変えられると考えているのかさえ疑問です。しかしここにこそ、自民党の思想の本音が、見事に表れているんです」

 
憲法学者で九州大学法学部教授の南野森さんは、参議院選挙の投票を目前にしたいま、こう言って眉をひそめる。

 
「まず『人権』という、人が人であるがゆえに当然持っているものを否定している。そして『権力を制限する』という憲法の最も大きな役割を削り、逆に国民に義務を強いるという内容なんです。『こんな草案を持つ政党を勝たせてはいけない』と有権者が気づくべき最後のチャンスが、この参院選だと私は考えます」

 
 
7月10日の参院選の結果、与党が議席の「3分の2」を占めると、ついに「改憲の発議」が衆参両院で可能になる。

自民党改憲案のなかで南野さんが最も問題視するのは、「第二十一条」だという。

 
「集会、言論などすべての『表現の自由』を保障するというもの。改憲案でも一見、継承しているように見えますね」

 
確かに、条文は改憲案では「これを保障する」の「これを」が削られているだけで、大きな変化はない。

 
「ところが、改憲案には『2項』が新たに書き加えられています。ここが『国民が縛られる』部分に該当するんです。『表現の自由は、保障する』としておきながら、続く2項では『公益及び公の秩序を害する』表現の自由は『認められない』と書いている。これはすべての国民にかかってくる重要な問題なんです」

 
たとえば、と南野さんが具体例で説明してくれた。

 
「週刊誌が政府の政策について疑問を呈する記事を掲載すると、政府は『「けしからん」となりますね。しかし現行憲法下では、それで罰せられることはありません。ところが、改憲案には『公益』や『公の秩序』を害してはならないとしている。『公の秩序』といえば、これは『性表現』に関するものなど、ある程度、厳格化できます。しかし『公益』といった場合、これは非常に広い範囲で適用されてしまう恐れが否めないんです』

 
さらに、次のような例も想定できるそう。

 
「ある国と日本が重要な外交交渉をしているとき、そのタイミングで政府の方針を批判した記事を書くと、罰せられる可能性が出てくる。政府の理屈でいえば『国の利益のために行っていること』、つまり『公益』に反する記事だとなるからなんです」

 
また「原発や武器などの輸出拡大」に関しても、これを批判する記事を書くと「公益に反する」と捉えられる恐れが出てくるのだという。

 
「この『女性自身』の連載さえ、『尊重すべき憲法の問題点を指摘した(=「公の秩序」に反した)』と政府に言われれば、萎縮し、自粛するという流れすらできてしまう」

 
そして、国民一人ひとりも、「うかつに発言できなくなる」恐れも。

 
「2月に『保育園落ちた日本死ね!!!』というネット上の1文が国会でも取り上げられましたが、同じようなことをある母親がSNS上にアップするだけで、罰せられる国になりかねないんです」

 
さらには、昨年夏の集団的自衛権の行使をめぐる国会の開会中に、国会前で連日さまざまな世代の国民が「戦争法案、絶対反対!」と唱えた行動も「政府に『暴動の危険あり』とみなされ、『公益や公の秩序に反する』と言われれば、罰せられる対象になってしまう。もうフツーの民主主義国家ではなくなってしまいます」

 
憲法学者である南野さんは、最後に読者に伝えたいことがあるという。

 
「『表現の自由』は、民主主義の最後の砦です。安倍政権は『経済繁栄』を持ち出して選挙を乗り切り、そのあとで 念願 の『改憲』に乗り出すでしょう。その結果、世の中がこうなる可能性があるということを覚悟したうえで、選挙に臨んでほしいと思います」


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国会前デモもできなくなる!? 憲法21条改正草案の“問題点”
infoseekニュース 2016年7月7日 女性自身
https://news.infoseek.co.jp/article/joseijishin_d24575/

 

 

 

 


本日は3つの記事をご紹介いたします。


2つ目の記事はこちらです。

 

 


■独裁「前夜」の危うさ ナチスの手口と緊急事態条項

神奈川新聞 | 2017年8月31日

https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-18155.html


~~~


災害対策の大義の下に、人々の権利をやすやすと政府に預けてしまうのは危ない。

改憲論議の俎上(そじょう)に載せられている「緊急事態条項」のことだ。


憲法学とナチスドイツ研究の碩学(せきがく)は警鐘を鳴らす。

「緊急事態条項の乱用がヒトラー独裁を生んだ」と。


憲法学者の長谷部恭男・早大法学学術院教授と、ドイツ近現代史が専門の石田勇治・東大大学院総合文化研究科教授が今月「ナチスの『手口』と緊急事態条項」(集英社新書)と題する対談形式の共著を刊行した。


第2次大戦前のドイツで瞬く間に出現したナチス独裁が、時を超えて今の日本でも起こりかねない、との危機感が2人にはある。


折から自民党は、党総裁の安倍晋三首相が改正憲法の2020年施行を目指すと5月に表明して以降、党内論議を加速。憲法改正推進本部で9条改正や教育無償化に加え、緊急事態条項の条文化を進めている。

 

・「手口」学ぶ


29日に「何百万人を殺したヒトラーは、いくら動機が正しくても駄目だ」と発言、30日に撤回した麻生太郎副総理兼財務相。

書名の「手口」とは同じ麻生氏が13年7月に改憲を巡り発した語句だ。

趣旨は次のようなものだった。


ヒトラーは民主的な選挙で選ばれ、議会で多数を握り、当時の欧州で最も進んだワイマール憲法をみんなの納得の下、ナチス憲法に変えた。

だから改憲論議の際は「あの手口学んだらどうかね」-。


「この発言を忘れるべきでない。真意は分からないが、発言は自民党改憲草案が出された翌年にあったからだ」。

24日夜、都内の書店で開かれた著者2人のトークイベントで、石田教授は強調した。


麻生発言には史実に照らして誤りがある。

ヒトラーが実権を握ったのは選挙で多数を占めたからでも、国民の支持を背景に憲法を変えたのでもない(そもそもナチス憲法というものは存在しない)。


政権掌握の手段、それこそがワイマール憲法に定められた「大統領緊急令」つまり緊急事態条項だった。

 

・権力への道


1932年7月の国会選挙でヒトラー率いるナチ党は第1党に躍進、半年後の33年1月に彼は首相に就任した。

だがこの間、同党は選挙で過半数を獲得できず、共和国も議会制も否定するナチ党、共産党という両極の急進勢力が合計で議席の半数を占める膠着(こうちゃく)状態に。

結果、緊急令による国政運営が常態化した。


多数の支持を得ていないヒトラーが首相の座に就けたのは、共産党の台頭に危機感を抱いた財界が「飼いならす」つもりで後押ししたためだ。


だが、ひとたび首相に就任すると、独裁は急展開した。

33年2月、国会議事堂炎上事件が発生。

ナチスの自作自演だったと近年分かったが、当時は共産党の仕業とされ、ヒトラーは時の大統領ヒンデンブルクに緊急令を出させた。


この緊急令は大戦終結まで解除されなかった。

つまり12年もの間、ドイツで基本的人権が停止されていたのだ。石田教授は「ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)が“合法”とされた根拠は、この時の緊急事態条項だった」と説明する。


翌3月、ヒトラーは授権法(全権委任法)を制定。

「国の法律は、憲法に定める手続きによる他、政府によっても制定しうる」「政府が制定した国の法律は…憲法に背反しうる」。

事実上の憲法停止といえる。


以降、矢継ぎ早に、政党の設立が禁止され、遺伝病を「強制断種」する法が制定され、ユダヤ人の迫害そして虐殺が制度化された。

 

・法律で十分


「自民党の改憲草案はここまでひどくない、と言えるだろうか」。

長谷部教授は問う。

草案99条「緊急事態の宣言の効果」は、非常時に政府に法律を改廃する権限を与えると定めた。

長谷部教授は危惧する。


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独裁「前夜」の危うさ ナチスの手口と緊急事態条項
神奈川新聞 | 2017年8月31日
https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-18155.html

 

 

 

 

 

 

最後、3つ目の記事はこちらです。

 

 

 

 


■自民党の憲法草案を丁寧に読んでみてビックリ、問題は9条以外の部分だった。

2016年10月23日  杉江義浩(ジャーナリスト)

http://ysugie.com/archives/5353


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はじめに言っておきますが、僕は憲法9条擁護派でもなければ、憲法を改正することに断固反対する考えもありません。

どうせ改正するなら、まともな憲法にしたいと、強く願う国民の一人です。9条に関しては、中学生時代から疑問がありました。

「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。」と書かれているのに、中学生の頭で考えたら「自衛隊があるやんけ、思いっきり戦力やん?」と頭を悩ませたものです。

その時先生はどう説明したか忘れましたが、中学生の僕には納得がいかなかった気がします。

なのでちゃんと保有する戦力(自衛隊でも軍でも構わないが)について、スムースに理解できるような文面に書き改めてもらうのは、結構なことだと思います。


それにしても。それにしても、と僕は声を大にして指摘しておきたいのです。

現在の自民党が提示している憲法改正草案は、読めば読むほど基本的人権を軽視した、危険極まりない、お粗末なものでした。

この草案は、民主党政権時代に、野党となっていた自民党が、こともあろうに極右団体の日本青年社に作らせたものです。

まともな政治家や憲法学者が草案を作ったなら、ここまで酷くはならなかったでしょう。

このあたりの経緯は、坂井万利代さんが書かれた「自民党は何故、野党になったときカルト(愛国)化したのか?」に詳しく書かれています。


みなさんも是非とも時間を作って、自民党の憲法改正草案をざっと読んでみてください。


再び中学時代の日本国憲法に関する授業の話に戻りますが、戦後の日本国憲法の三大原則とは、「国民主権」「平和主義」「基本的人権の尊重」だと教わりました。

テストにも出ました。

日本国憲法とは実に良い原則を持った憲法だと感動したものです。

これらの原則が大きく揺るがされようとしている、驚くべき草案が、極右団体日本青年社に作らせた自民党草案なのです。


まず、戦後から今まで守ってきた象徴天皇の表現を書き換え、

“天皇は、日本国の元首であり、”

と国における地位として「元首」という立場を与えています。象徴天皇というお立場だけで何の問題もなかったのに、これでは「国民主権」の意味が失われ、元首と臣民という関係が発生します。大日本帝国の再来です。


「平和主義」については、「第1章 天皇」に続く「第二章 安全保障」と新設された章の中に、カッコ付きでわずかに4行述べられているだけです。

元々はここは「第二章 戦争の放棄」という章でした。

すなわち「戦争の放棄」が格下げされ、代わりに「安全保障」が天皇に続く大事な概念として、格上げして述べられています。

安全保障は大切ですが、軍が活動する範囲が問題です。


自民党案では、国防軍が活動する範囲について、

“国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び公の秩序を維持し、”

と、外国での戦争への参加にまで広げています。


第9条を改正するのには僕は賛成だと言いましたが、ここまで積極的に海外へ出て行くように、国防軍を憲法で定めるのは「平和主義」から離れて行くような気がします。


と、ここまで述べてきて言うのも何ですが、僕はこの二つはどうでもいいくらいに思っているのです。


これから述べる「基本的人権の尊重」を真っ向から否定する、国民の自由や権利を制限することのできるように書き換えられた条文の恐ろしさに比べたら、それほど反対する大きな理由にはならないからです。

僕が発見した恐ろしい条文とは、「第3章 国民の権利及び義務」の中に出てきます。

人権を軽視する恐ろしい表現は、微妙な言い回しに出てきます。


国民に対して、現行憲法も自民党草案も、「生命、自由及び幸福追求の権利」については、基本的に侵してはならないと定めています。

ところが、例外規定が全く異なるのです。


現行憲法では、

“第十二条 ・・・常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負う

第十三条 ・・・生命、自由及び幸福追求の権利については、公共の福祉に反しない限り”

と、なっています。


「公共の福祉」とは、「他のみなさんの幸せ」と言う意味であり、個人の自由や権利は、他の皆さんの幸せを害さない限り、尊重されると言う趣旨です。

それはそうですよね。

いくら憲法で権利や自由が保障されているとはいえ、他人に迷惑をかけるような自由は、認められなくて当然です。

ところが自民党の憲法改正草案では、「公共の福祉」という文言が、全て「公益と公の秩序」に置き換えられています。


自民党草案では、

“第十二条 ・・・常に公益及び公の秩序に反してはならない

第十三条 ・・・生命、自由及び幸福追求の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り”


「公益」とは何なのか。

代表的なものは「国益」です。

「公の秩序」とは何なのか。

簡単にいえば「公権力による秩序」すなわち警察権です。

つまり、国益に反するような生命、自由及び幸福追求の権利は認めませんよ。

その時は警察官が取り締まりますよ。という意味になります。


国益とは何なのか。

例えば国が戦争に巻き込まれたとしましょう。

その時は戦争に勝つことが国益となり、国民は全身全霊で戦争に取り組むのが国益を守ることになります。

その時に戦争に協力しなかったり、それでなくとも戦争に役立たない表現活動をしたりする自由は、公益に反するとして厳しく制限されます。

幸福追求の権利も制限されます。

娯楽に興じていては逮捕されます。贅沢は敵だ、の世界です。


戦争が始まらなくても、国会前に集まって反戦デモを行おうとすれば、公の秩序を乱したとして、一斉に検挙されるでしょう。

第二次世界大戦の前夜と同じ、表現の自由のない、ファシズムの世の中の再来です。


「公益及び公の秩序」は、第二十一条(表現の自由)にも書き加えられています。

“第二十一条 集会及び結社言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。”

に続いて自民党案では、

“第二十一条 2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。”

と、付け加えられています。


すなわち国益に反する内容と認められたら、それをネットやテレビで発言することも、本にして出版することも、反戦歌を歌うことも禁止されるのです。

ボブ・ディランがノーベル賞を取る時代に、何と時代錯誤な条文でしょうか。

表現の自由は、国益にそうものしか認められない。

としたらマスコミも大本営発表をそのまま伝えなければならないので、その本来の機能を失うでしょう。

ネットの書き込みでも検閲が行われ、反日、と認定されたら削除されてしまうでしょう。


だから僕は自由と基本的人権に関わる部分で、それを制限する文言として「公共の福祉」を「公益及び公の秩序」に置き換える案だけは、認めるわけにはいかないのです。

これが自民党草案の最も注目すべきポイントだと思います。

 

 

・杉江義浩(すぎえよしひろ)

1960年3月15日東京都渋谷区生まれ。大阪府立千里高校、神戸大学文学部心理学専攻卒。「NHKスペシャル」「天才てれびくん」をはじめ、数々の番組に携わる。1994年「週刊こどもニュース」では池上彰とともに番組を立ち上げ、その後8年間にわたり、総合ディレクター、企画ディレクターを担当。2002年から真剣10代しゃべり場」のプロデューサーおよび「ピタゴラスイッチ」「からだであそぼ」などを担当。2008年よりNHKインターナショナルにて、国連CPO10、APEC、IMF世銀総会等の国際会議においてホストブロードキャスター業務を担当。2017年4月にはNHK文化・福祉番組部にて「Hey! Say! JUMPの昭和にジャンプ」を担当するなど、制作現場の業務も再開している。著書に、「ニュース、みてますか? -プロの『知的視点』が2時間で身につく」- (ワニブックスPLUS新書)。


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自民党の憲法草案を丁寧に読んでみてビックリ、問題は9条以外の部分だった。
2016年10月23日  杉江義浩(ジャーナリスト)
http://ysugie.com/archives/5353

 

 

 

 


昨今よく見かける改憲論。

最大与党自民党の憲法改正草案をじっくりと見たことがある方はどれほどいらっしゃいますでしょうか。


当たり前ですが、最大与党自民党が国政選挙に大勝した場合、大部分の憲法改正草案内容が実現してしまう可能性は飛躍的に高まります。


もちろん、現行憲法が最善であるとは私も思ってはいません。


ただ。

過去の歴史を、過去の戦争の歴史をじっくりと見てみてください。


第二次世界大戦。

ドイツで起こったこと、この日本で起こったこと。


戦争前夜では、あらゆる手段で「為政者」の思惑通りの「独裁」が暴走していったのではないでしょうか。


戦争へ向かう場合、多くは、メディアも為政者の意向に沿う報道がなされていきます。

憲法改正に関してもそうです。


メディアは、この憲法改正議論で、これまでしっかりと隅々まで詳細に報道しているのでしょうか。


憲法と言えば、その国の最高法規。

その国のあり方や、国民の自由、権利、そして未来の子どもたちのあり方をも左右する、最も重要な法規です。


暴走する為政者への「最後の歯止め」ともなり得る、最も重要なものが「憲法」かもしれません。


今、自民党は、憲法改正に向けて全力で推し進めています。

もちろん改正したほうが良い部分もありますが、その陰に隠れて非常に危険な「改憲」も含まれている、とも言えます。


メディア・マスコミのアンケートでは「改憲が必要かどうか」「Yes or NO」の2択のアンケートを実施しています。

当たり前ですが、多くの方は2択アンケートでは「Yes」と答えるでしょう。


「Yes」か「No」か、だけで憲法改正を実施していいのかどうか。

隠れている「罠」がないとは限りません。


国民の自由を奪いかねない内容も、含まれている可能性はあります。


過去の歴史を今一度みてください。

「国民のために」という名目で、戦争への道を辿っていった国々は少なくありません。


そして。

国民の自由な言論を統制し、独裁者への批判をすべて排除したうえで、戦争に向かっていきます。


国民の自由と人権を奪うことが、独裁者の常套手段だったことも、歴史は証明しています。

すべてのメディア・マスコミ、出版・新聞も、独裁者が検閲強化し、世論を形成してきました。


デモも。

飲食店に集まる若者も。

博識者や知識者、教授・学者なども、自由な言論は規制されてきました。


「自由」を奪う、それが「戦争前夜」なのかもしれません。

特に、今や、ロシア・ウクライナ問題などで第三次世界大戦の危惧もある世界情勢の最中。


いつの時代も、武器商人など戦争を進めたいという勢力が、多くの国々の政治家を操ってきたという歴史もあります。


そして、今も。

あらゆる地域で紛争を起こしたいという勢力が活発に活動しているとも言えます。


そのターゲットとして、日本も例外ではないでしょう。

多くの場合、政権与党政治家や官僚に「売国人材」を操り、法律・制度・行政・司法を意のままに変えていくとも言われます。


もしそうなれば、軍事費を増やし、憲法改正で軍隊の海外派兵も容易にし、あらゆる手段で紛争への道を進めてくる可能性もあります。


軍拡は、想定敵国の軍拡につながります。

お互い軍拡して、本当に平和が訪れるのでしょうか。


軍拡と平和は、比例しない。

私はそう思います。


軍拡だけではありません。

戦争を進めたい勢力は「戦争できる」改憲と同時に「戦争へ向かうための」改憲も意図しているかもしれません。


強権国家と、国民の私権制限。

国民の自由を奪い、戦争へ向かうための世論形成など。


一般国民には分かりづらく改正し、かつ、緻密に計算された国家権力を増強するといった手法も否めません。


そしてメディア・マスコミでは重要ではない部分をクローズアップするなど「改悪」として決して取り上げないよう用意周到に進めることも考えられます。


国家権力を増強して、国民の自由を奪い、戦争への道を進める。

それは、過去、世界中で行われた悲劇の前夜だったのかもしれません。


日本は世界で唯一原子爆弾を投下された国です。

そして日本は、第二次世界大戦では約310万人の犠牲者を出しています。


日本こそが、戦争よりも平和を大前提とした憲法とするべきではないでしょうか。


もし、改憲するのであれば。

より「平和」である方向へ。


キナ臭い世界情勢であれば、尚更ではないでしょうか。


興味ないから・・・

テレビで報道されないから・・・

政治に興味ないから・・・


そのような理由で知らぬ間に戦争当事者になっていた、という未来があったら、どうでしょうか。


戦争は領土を失います。

人種を駆逐するための戦争もありました。


その国の文化、領土、そして人種を奪うのが戦争です。

日本は、私たちは、それでも、戦争への道を歩んでいくのでしょうか。


そして。

今の世界情勢の中。


今の日本の与党で。

本当に最善の憲法改正が可能なのでしょうか。


今一度、未来の子どもたちに残すべき憲法は、どうあるべきなのか。

深く考える必要があるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


■緊急事態条項の創設是非で論争激化 人権制限につながる恐れも 衆参憲法審

東京新聞 2022年5月3日 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/175177

 

 

 

■憲法改正による緊急事態条項の創設及び衆議院議員の任期延長に反対する会長声明

日本弁護士連合会 2022年5月2日

https://www.nichibenren.or.jp/document/statement/year/2022/220502.html

 

 

 

■【図解・政治】自民党憲法改正草案のポイント(2016年7月)

時事通信社 2016年7月17日

https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_pol_politics20160717j-04-w660

 

 

 


■自民党憲法改正案の緊急事態条項が、スターウォーズよりヤバい4つの理由

HuffPost(ハフポスト) 2016年01月04日 内山宙(弁護士)

https://www.huffingtonpost.jp/hiroshi-uchiyama/star-wars-constitution_b_8910388.html

 

 

 

 


【まるで植民地だ】日本はまだ「アメリカ占領下も同然」という現実~兵器を押し付けられ、カネをせびられて~

2022-05-23 09:14:30 | 政治



 

【今日の気になったニュース・記事】


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【本日のニュース・記事】

 

■戦後74年が経っても日本はまだ「アメリカ占領下も同然」という現実~兵器を押し付けられ、カネをせびられて~

週刊現代 2019.08.14

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66488


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・イージス・アショアに新たな問題発覚


7月下旬から8月上旬にかけて、北朝鮮が再三にわたってミサイルを発射した。

これが、政府と防衛省内部で波紋を広げている。

防衛省関係者は、こう漏らした。


「イージス・アショア(地上配備型ミサイル迎撃システム)が役に立たないことが明らかになってしまった」


今年に入って北朝鮮は、5月、7月末〜8月と、数回にわたってミサイル発射実験を行っているが、実はこれが迎撃困難なものであったというのだ。

防衛省関係者が続ける。


「韓国大統領府は7月末の発射の当日、国家安全保障会議(NSC)を開き、『新たな種類の短距離弾道ミサイルだ』との判断を示した。一方、韓国軍当局は、今回北朝鮮が発射した2発が5月に発射した新型の短距離弾道ミサイルと同種か、さらなる改良型の可能性があるとしたうえで、ロシア製の『イスカンデル』に酷似していると指摘した。このミサイルは、固体燃料を使い移動式発射台から発射するため、事前の捕捉が難しいことに加えて、発射後には通常の弾道弾とは異なる軌道で飛行する特異性があるので、捕捉や迎撃が難しい。しかも飛距離は600kmを超える。つまり、日本は射程距離内にあるが、対応できないということだ」

今まさに、地元自治体から猛反発を受けているイージス・アショアに、さらに新たな問題が発生したというわけだ。

 

・5つの「日米不平等」の実態


ここでイージス・アショアに関する問題点を整理しておこう。

 

1.「アメリカ・ファースト」での導入決定


日本政府は2017年8月の日米外務・防衛担当閣僚会合で、弾道ミサイルの発射を続ける北朝鮮の脅威を理由に、イージス・アショアを購入する方針を米国に伝えた。

さらに同年12月には正式に閣議決定し、秋田県秋田市と山口県萩市に1基ずつ配備すること、2023年度に運用を開始することなど詳細も詰めたが、実はこの過程で、日本ではなく米国の防衛と経済的な利益が優先されたことが、政府内でもひそかに疑問視されていたという。

まず問題視されたのは、配備場所である。


「政府は、イージス・アショアの候補地を多数のなかから絞り込んだわけではない。最初から秋田市と萩市に決めていた。これは米国の安全保障上の理由からだ。米国のシンクタンク『戦略国際問題研究所』(CSIS)が発表したレポートのなかに「(イージス・アショアは)米国本土を脅かすミサイルに対し、前方に配備されたレーダーの役割を果たしうる」との記述がある。実際、秋田市は北朝鮮とハワイを結ぶ直線上に、萩市は北朝鮮とグアムを結ぶ直線上にそれぞれ位置している」


つまり、ハワイ、グアムの防波堤としての配備だというのである。

また、購入決定の背景には、こんなビジネス上の事情があったとされる。


「日本がイージス・アショア以前に米国から購入していた、ミサイル防衛システム装備などに対する支払いが2017年度に終了する。そこで、次はどうする、ということになった。同時にこれは、『アメリカ・ファースト』『バイ・アメリカン』を公言し、すぐにでも成果を得ようとするトランプ大統領の意向に沿ったものでもあった」

 

2.高額な費用、米国に有利な支払い方法


当初、日本政府はイージス・アショア1基あたりの価格を約800億円と見積もっていたが、その後、1基1340億円と発表した。

導入する2基の維持・運用費などを含めると4664億円にもなるというのだが……。


「イージス・アショアが搭載する新型迎撃ミサイル『SM-3ブロック2A』は、1発あたり40億円前後する。これに施設整備費なども含めれば8000億円くらいにはなる。しかも、維持管理費も高額になると見られるため、1兆円は軽く超えるのではないか」


この巨額の費用の支払い方法も問題である。


「米国に有利な武器販売方式(Foreign Military Sales。略称は FMS)で、日本語では対外有償軍事援助と訳されているが、これがとんでもない内容だ。代金は前払いで、価格や納期は変動するし、契約自体解除することもできる。それこそ、トランプ大統領が日米安保条約についてしきりと口にする『不平等』なものだ。前払いだから、米国側は納品までに資金運用までできてしまう悪名高いやり方でもある」

 

3.住民への電磁波の影響


日本政府がイージス・アショアの導入を閣議決定した2017年12月、すぐに野党側から電磁波による配備先住民への健康被害を懸念する声が上がった。

政府は被害を否定するばかりで問題を放置しているが、実態は深刻なようだ。


「電磁波の影響は確実にある。イージス艦が電磁波を出す時には、危険防止のため艦上に乗員は出さないし、防衛省も健康被害などさまざまな問題発生を想定して、敷地内にレーダーは置いていない。ごまかしはいけない」

 

4.過剰装備と欠陥


現在、日本は2021年に8隻ものイージス艦を保有する体制に向けて準備中だが、そうなれば、保有数世界第2位となる。

これは米国に次ぐ規模であり、スペインや英国なども及ばない。

イージス艦は1隻あたり1500億円~1700億円の建造費を要するが……。


「8隻体制の構築のために、建造費だけでトータルすると1兆数千億円。維持管理費やシステム更新費用などを含めれば2兆円もかけている。そのうえ、さらに1兆円かけてイージス・アショアを導入するなど、無駄と言う以外にない。そもそも、日本を防御するにはイージス艦1隻で足りるとの意見もある」


過剰装備だというのである。

さらにイージス・アショアには、当初から別の欠陥があることがわかっていたとも言う。


「2017年末に開催された『統合機動防衛力構築委員会』で欠陥が明らかになった。委員会で『事務連絡』と題する防衛省の極秘文書が提出されたが、そこには『飽和攻撃を受けた場合、全ての弾道ミサイルを迎撃することは困難』『ロフテッド(通常よりも高い角度で打ち上げる)軌道への対処能力が限定的』との記載があった。にもかかわらず、政府は導入を決めた」

 

5.設置自治体への説明ミスと失態


防衛省は、イージス・アショアの秋田市陸上自衛隊新屋演習場への配備について説明する際、誤った調査資料を提出したことが判明し、再調査を余儀なくされた。

また、説明会では職員が居眠りするような不祥事も発生した。

「信頼回復に向けて再調査を行うと言っているが、前述の通り、秋田に作ると最初から決まっていたのだから、結果が変わるはずもない。そんなことで地元自治体や住民の反発が抑えられるものか」

 

・足元を見てくるトランプ政権


こうした数々の問題点を踏まえて、防衛省関係者が総括する。

「イージス・アショアは米国のためにはなるが、日本にとってはカネ食い虫で、健康被害の危険がある、しかも欠陥品と悪いことづくめの装備だ。そのうえ、さらに穴があることも今回判明してしまった。自治体の反発も弱まる気配はない。果たして配備を強行していいものか」


一方、政府関係者はさらに広い視野から問題提起した。

「米国の有志連合の話や、地位協定と駐留費負担の件もある。通商交渉も……。米国は次から次へと要求してくるが、どれもこれもと言うわけにはいかない」


ホルムズ海峡での船舶の安全航行を名目にトランプ政権が呼びかける有志連合は、法的拘束力のある国連安全保障理事会の決議などを経ない非公式の軍事組織であるため、難色を示す国が多く、呼びかけから1ヵ月以上が経ってもまだ英国しか参加を表明していない。


日本も、安全保障関連法で集団的自衛権を行使する際の要件と規定されている「存立危機事態」には当たらないとして、有志連合の参加には否定的な考えを示している。

また、自衛隊法に基づく「海上警備行動」(治安維持などを目的に実施される措置)では、日本と関係のない外国の船を護衛できないなど制約があり、適用が難しいとされている。


ところが、日本に対して米国は強硬策に出た。7月21日に来日したボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が、翌22日に河野太郎外相や岩屋毅防衛相らと相次いで会談し参加を要請。

さらに25日、ポンペオ米国務長官はこうした要請について明らかにしたばかりか、「日本に期待するのは、海上警備にあたる艦船の派遣や資金協力である」として判断を迫ったのである。


日米地位協定についても、米国が日本に譲歩する気配はない。奇しくも同月25日、地位協定が改定されたが、大勢に影響はなく、日米の不平等性は揺るがなかった。

米軍機事故が起きた際、日本側が事故現場へ「迅速に立ち入りを行うことが明確になった」と政府は言うものの、そもそも立ち入りを認めるかどうかは米軍次第。


逆に事故機の残骸、部品などに関して「資格を有する者のみに(中略)アクセスが付与される」と明記され、警察に事故機の差し押さえや捜査の権限がないことが確定された。


犯罪を犯した米兵の身柄引き渡しや環境汚染への対応なども、米軍の裁量に委ねられたまま。国を挙げた「優遇措置」と言える状態が今後も続くわけだが、にもかかわらず、米側は駐留費の増額を要求してきている。


ボルトン大統領補佐官は、来日した21日に、米軍の駐留費について「5倍に増額を」と迫ったという。

菅義偉官房長官は要求があったことすら否定するが、これに従えば日本側の負担は年間2000億円から一気に1兆円にはね上がる。

防衛省予算の5分の1に相当する額だ。

 


・「まるで植民地だ」


トランプ米大統領は今年5月の日米首脳会談で「8月に発表がある。均衡のとれていない貿易の問題を迅速に解決したい」と述べ、参院選後の米国製品等の販売拡大をにおわせたが、実際その通りに交渉が進んでいる。

これから日本側はさらなる「バイ・アメリカン」を迫られる見込みだ。


「そろそろ日本は自国の国益を主張し、米国の要請を整理しなければならないときだ。財源には限りがあるし、そもそも少子高齢化が進むわが国に財政的な余裕はない。国策や外交政策を整えたうえで、支出を精査し、不要なものはカットしなければ立ち行かない」


政府関係者は、そうまとめた。

しかし、米国の専横と日本の追従に業を煮やしてきた自民党の古株は手厳しい。


「まるで植民地だ。こんな状態で憲法を改正して、戦争の放棄、戦力不保持、交戦権の否定を謳う9条を変えたりすれば、もっと米国にいいように使われるのは目に見えている。9条はそもそも米国の肝いりで盛り込まれたはずで、おかしな話だが、米国も時代の移り変わりとともに国策を変える。ならば日本もそれに応じて、対応を変えなければ国益は守れない。このままじゃ、いつまで経っても米国の占領下も同然だ」


確か、2006年の第一次政権スタート時には「戦後レジームからの脱却」とぶち上げていたはずの安倍晋三首相だが、最近はとんと聞かない。

あと1年で戦後75年の節目、そろそろ初心に立ち返るべき時ではないか。


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戦後74年が経っても日本はまだ「アメリカ占領下も同然」という現実~兵器を押し付けられ、カネをせびられて~
週刊現代 2019.08.14
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66488

 

 

 

 


本日は3つの記事をご紹介いたします。


2つ目の記事はこちらです。

 

 

 

 

 


■未だ米軍占領下。自民党が「日米地位協定」を見直そうともせぬ深刻な現実

gooニュース 2022/01/21

https://news.goo.ne.jp/article/mag2/world/mag2-525433.html


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・自民党政権に日米地位協定見直しができない理由


米軍基地が所在する自治体の首長や野党から、日米地位協定の見直しを求める声があがっている。


協定のおかげで米軍関係者とその家族は日本の検疫を受けずに入国できるため、沖縄県をはじめ各地の米軍基地で新型コロナウイルス「オミクロン株」のクラスターが発生し、基地から市街に“染み出し”ているからだ。


日米地位協定9条2項にはこうある。


合衆国軍隊の構成員は、旅券及び査証に関する日本国の法令の適用から除外される。

合衆国軍隊の構成員及び軍属並びにそれらの家族は、外国人の登録及び管理に関する日本国の法令の適用から除外される。


これが根拠となり、米軍関係者ならフリーパスで日本の基地に飛行機で降り立ち、そのまま市街に出ることができる。


オミクロン株の出現を受けて岸田首相は昨年11月29日、「外国人の入国について、11月30日午前0時より全世界を対象に禁止する」ときっぱり宣言したが、この水際対策に大きな穴があいていることはすぐに明らかになった。


米国では12月1日に初めてオミクロン株の感染者が発見されて以降、急速に感染が広がった。

米軍関係者は日本への出発前、到着後とも、ろくに検査を受けず、到着後の待機隔離もいい加減だった。

基地内では日本人スタッフも働いている。

米軍基地が発生源になる条件はそろっていた。


本来なら、政府は米軍に感染対策を徹底するよう確約を取るべきであっただろう。

少なくとも、基地の外に出るときには、PCR検査で陰性を確認すべきだ。

日米両政府は今年1月9日になって2週間の外出制限を打ち出したが、遅きに失した感は否めない。


米軍にしっかりとモノが言えない日本政府の体質の背景には、後述するような歴史的経緯もあるが、直接的には日米地位協定によるところが大きい。

米軍のいわば“治外法権”を認めた内容のため、独立国であるはずの日本の地位を属国のごとく貶め、米側が日本政府を甘く見る原因になっている。


それゆえ、地位協定の見直しはこれからの課題ではあるのだが、それを自民党政権が米側に提起できるだろうかと考えると、絶望的な気分になる。

なにしろ、日米安保条約に基づく取り決めなのだ。


岸田首相は日米地位協定について「改定は考えていない」「現実的に対応するのが大事だ」と語り、全くやる気はない様子である。

もし、見直しを申し入れたら、国防総省を中心に米政府が反発するのは目に見えている。


そもそも自民党は、1951年9月のサンフランシスコ講和条約で日本が主権をとり戻した後、米国が“再占領”するためにつくった政党といっても過言ではない。


1950年に勃発した朝鮮戦争をきっかけに、日本の「赤化」を恐れるようになった米国は対日政策を転換し、「反共」の中核として利用できるA級戦犯を巣鴨プリズンから釈放した。

その代表的人物が、のちに首相になる岸信介氏であり、極右の巨魁、児玉誉士夫氏だ。


巣鴨から釈放されたあと、児玉氏はGHQの情報機関G2に雇われ、その後、米中央情報局(CIA)のエージェントとなった。

米情報機関にすれば、児玉の戦前からの闇のネットワークが魅力的に見えたに違いない。


児玉氏は戦前、右翼の秘密結社「黒竜会」を支援するとともに、政府の依頼で、中国大陸における資材調達を請け負った。

「児玉機関」と呼ばれるそのあくどいやり方が、のちにA級戦犯とされる根拠となった。

それは、ヤクザの部隊を結成して中国の村々で村長を射殺したうえ、金品を略奪させるという荒っぽさだった。

アヘンの売買でも荒稼ぎし、金、銀、プラチナなどの財宝をためこんだといわれる。


児玉氏は戦後、莫大な資産を持って上海から帰国。

巣鴨を出たあと、その一部を自由党結党資金として提供した。

自由党は1955年、日本民主党との保守合同で、いまの自民党になった。


CIAが1950年代後半から60年代初めにかけて自民党に秘密資金を提供していたことも、2006年に米国務省が刊行した外交資料で明らかになっている。

1958年5月の衆院選前、アイゼンハワー政権はCIAを通じて、自民党の「親米的、保守的な政治家」に資金を提供したといい、それは60年代まで続けられた。


「砂川裁判」の最高裁判決(1959年)がアメリカ政府の指示と誘導によってなされたという驚愕の事実も2008年、米公文書で明らかになっている。

最高裁長官、田中耕太郎は、安保条約のような高度な政治的問題について最高裁は憲法判断をしなくてよいという判決を出し、以来、そういう考えは保守派から「統治行為論」と呼ばれて、あたかも法学上の「公理」のごとく扱われている。


日米安保にかかわる問題なら、たとえ憲法に反する場合でも、最高裁は違憲判決を下さない。

そういうことであれば、日本の官僚は米国の言いなりになることこそ保身の道と考えるだろう。


米国はその後も、日米構造協議や、毎年の年次改革要望書などによって、米国資本に都合のいい社会、経済構造に日本をつくり替えてきた。


アメリカに追随することはできても、決して「ノー」と言えない遺伝子は自民党政権と、それを支えてきた官僚機構に受け継がれている。

安倍元首相などはトランプ大統領と何度もゴルフをして親密さを国民にアピールしたことをもって、外交に成功したと高く評価されているほどだ。


地位協定の見直しのチャンスがあったとしたら、政権交代で非自民政権が誕生した時だろう。

とくに沖縄返還や核持ち込みなどをめぐる日米間の密約を暴こうとした民主党政権の初期だ。


民主党が2009年の総選挙で掲げた政権公約には次のように記されていた。

「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」


だが、日米地位協定の改定が提起されることはなかった。

当時の鳩山首相は普天間飛行場の移設先を辺野古ではなく「最低でも県外」と、それまでの日米合意を覆す発言をして、米国政府と日本の外務・防衛官僚から総スカンを食い、退陣に追い込まれた。

“日米安保”に触れると致命的な傷を負うのだ。


沖縄県外に新基地の候補地を捜していた鳩山首相の意向をことごとくはねつけたのは、日米地位協定に関する事項を協議する「日米合同委員会」だった。

鳩山氏は首相在任当時、この機関の存在を全く知らなかったという。


「日米合同委員会」は日本の幹部官僚たちと在日米軍との公式な協議機関だ。

日本側代表は外務省北米局長で、その下に各省の官房長、局長、審議官、課長クラスがずらりと並ぶ。

米側は、代表の在日米軍司令部副司令官以下、米大使館の公使や、陸、海、空軍、海兵隊の各司令部の幹部たちで構成されている。


各省庁のエリートたちが、在日米軍の幹部のもとにはせ参じ、安保条約を憲法より重視して合意形成をはかっているのである。

この機関が日米地位協定の見直しに応じるとはとても思えない。


戦後77年を経たいまでも、日本はアメリカの支配下にあるといっても過言ではない。

政府にいくら談判しても埒があかないのはそのためだ。


しかし、いつまでもこのままでいいのだろうか。

“占領”を継続しているかのような駐留米軍のありようは、米軍基地の集中する沖縄などで不信のマグマを溜め続けている。

日米関係が重要なのはいまさら言うまでもないが、それゆえにこそ、米国にきちんとモノを言える形をつくっておく必要があろう。

いかに荷が重くとも、岸田首相はこの問題から目をそらすべきではない。


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未だ米軍占領下。自民党が「日米地位協定」を見直そうともせぬ深刻な現実
gooニュース 2022/01/21
https://news.goo.ne.jp/article/mag2/world/mag2-525433.html

 

 

 

 

最後、3つ目の記事はこちらです。

 

 

 

 

■外務省が日米地位協定のウソ説明をコッソリ修正! 改憲を叫ぶ一方、日米地位協定を放置する安倍政権の欺瞞

exciteニュース 2019年1月17日

https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_4494/


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日本国内での米軍の権限等を定めた日米地位協定。

沖縄の在日米軍基地問題で、安倍政権が辺野古新基地建設を強行するなか、その地位協定に関する“政府見解”がコッソリ変えられた。

朝日新聞が14日朝刊の1面・3面で報じた。


政府はこれまで、〈一般国際法上、外国軍隊には特別の取り決めがない限り、接受国の法令は適用されない〉と説明してきたのだが、11日になって、外務省のホームページに記されていた同様の記述から、「一般国際法」に関するくだり下りをカットするなどの修正が行われたのだ。

現在、外務省HPの「日米地位協定Q &A」では、〈米軍には日本の法律が適用されないのですか〉との問いに対して、このような回答に“修正”されている。


〈一般に、受入国の同意を得て当該受入国内にある外国軍隊及びその構成員等は、個別の取決めがない限り、軍隊の性質に鑑み、その滞在目的の範囲内で行う公務について、受入国の法令の執行や裁判権等から免除されると考えられています。すなわち、当該外国軍隊及びその構成員等の公務執行中の行為には、派遣国と受入国の間で個別の取決めがない限り、受入国の法令は適用されません。以上は、日本に駐留する米軍についても同様です。〉


相変わらず、在日米軍については原則、日本国の法令が適用されないと説明しているが、以前の「国際法」にその根拠を求める記述がなくなっていることがわかる。

日本政府が今回こうした“修正”を行なったのはなぜか。


その理由の前に、地位協定の問題を再確認しておく必要があるだろう。

そもそも、現実として、在日米軍および関係者が事故や犯罪などを犯した際、日米地位協定によって日本の国内法が適用されず、当局が捜査すら行えないという事態が相次いできた。


たとえば、2004年の沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事故では、米軍は地位協定を盾に日本側の検証を拒み、周辺住人やマスコミを現場からシャットアウト。

2016年、名護市安部沿岸部でのオスプレイ墜落事故でも、米軍は機体を回収し、日本の当局の捜査を認めなかった。

2017年に宜野湾市の保育園などにヘリの部品が落下した事件も同様で、米軍が関連を否定したため沖縄県警は捜査がままならず立件できていない。


それだけではない。

昨年12月には、米空軍の男が米軍嘉手納基地から拳銃を所持したまま脱走するという事件が起きた。

男は読谷村の住宅地周辺で米軍に逮捕されが、地元紙・沖縄タイムスが問い合わせるまで沖縄防衛局には連絡すらされず周辺自治体にも情報が伝わっていなかった。


日米地位協定において、犯罪を犯した米軍兵が「公務中」であれば、その裁判権は米国側にわたる。

このケースでは沖縄県警は「公務外」とみなして銃刀法違反容疑で捜査に乗り出したのだが、米軍が拘束している男の事情聴取ができなかった。


このように、米軍の犯罪に対して、日本の「主権」が及ばないケースが頻発している。

これらの根本は日米地位協定が米軍に与える“特権性”にある。

簡単に言えば、裁判優先権や損害補償の免責のみならず、米軍が望めば日本国内の施設や区域を提供せねばならないこと、米国の航空機などが自由に移動できる権利すら与えられているのだ。

米軍機が事故を起こせば、機密保持を名目に区域が封鎖され、事実上の“治外法権化”するのも地位協定の特性だ。

 

・日米地位協定をめぐる日本政府・外務省の欺瞞


これら明らかな「主権」の欠落を、日本政府はどのように正当化してきたか。

前述のとおり、国会の政府側答弁でも「一般国際法上、駐留を認められた外国軍隊には特別の取決めがない限り接受国の法令は適用されません」(2008年4月18日参院決算委員会、高村正彦外務相)との説明が繰り返されており、外務省HPにおける説明もこれを踏襲するものだった。


〈一般国際法上、駐留を認められた外国軍隊には特別の取決めがない限り接受国の法令は適用されず、このことは、日本に駐留する米軍についても同様です。このため、米軍の行為や、米軍という組織を構成する個々の米軍人や軍属の公務執行中の行為には日本の法律は原則として適用されませんが、これは日米地位協定がそのように規定しているからではなく、国際法の原則によるものです。〉(“修正前”の文言)


読んでのとおり、外国軍(在日米軍)の“特権”が日米地位協定に起因するのではなく、あくまで国際法の一般原則であると強弁してきたわけだ。

ところが、この政府側が根拠とする「国際法」には、実のところ、そんな規定などないことがすでに明らかになっている。


たとえば日弁連による意見書(「日米地位協定に関する意見書」2014年)では、〈外国軍隊を受入国の国内法令の適用から免除する一般国際法の規則は存在しない〉〈領域主権の原則からして、米軍等に対しても日本法令の適用があるのが原則であって、その適用の制限はその旨の地位協定等の条約・合意及び日本法令の規定が存在する場合に,その限りで認められるものであり、しかもその例外は限定的に解釈されるべきものである〉と指摘されている。


さらに、米国の連邦諮問委員会のひとつである国際安全保障諮問委員会の報告書(「日米地位協定(SOFA)に関する報告」2015年)でも、〈一般的には、その国が自国の裁判権についてある種の制限を設けることに同意していない限り、その国にいる人はその国の法律が適用されることが国際法上のルールであることが認められている〉とはっきり記されている。

同報告はこう続く。

〈地位協定は、受入国の政府が、この協定を締結することによって派遣国のために、特定の裁判権及び別途受入国が保有するその他の権利を放棄することに同意しているという理由から、両当事者の合意に則った前述の国際法上の規則の例外を規定している。〉


すなわち、日本政府のいうように「在日米軍に日本国の法令が適用されない」のは「一般国際法」の原則から導きだされるのではなく、むしろ真逆で、他ならぬ日米地位協定に依存した「例外」の規定であって、しかもそれを米国側が認識しているのである。

 

・安倍首相「日米地位協定は他国に比べ不利じゃない」は大嘘


また、ジャーナリストの布施祐仁氏が、外務省に「一般国際法上、駐留外国軍隊に国内法が適用されない」という日本政府の見解の根拠となる文書を情報公開請求したところ、「不存在」という回答だったという(布施氏の15日のツイートより)。

布施氏は〈そんな根拠はどこにもないから示せるわけがないのである。

こんな嘘が40年近くまかり通ってきたことが衝撃である〉と投稿しているが、まさにその通りとしか言いようがない。


ほかにも、この説明の矛盾については、昨年の国会でも野党が追及してきた。

朝日新聞は、辺野古新基地建設での土砂投入で、県が地位協定の見直し議論を深めようとするなか、外務省が急ぎ足で説明を変更したと伝えているが、そういうことなのだろう。


一方で、〈外務省は説明の変更について「批判をふまえわかりやすくしたが、『原則不適用』の根拠となる国際法があるという見解は変えていない」とする〉(朝日新聞)という。

つまり、安倍政権は文言だけこっそり変えて批判をかわしつつ、これからも「国際法が根拠である」との大嘘をつき続ける腹づもりらしい。


しかも、政府が国民についている“日米地位協定の嘘”はこれだけではない。

たとえば、“他国間で締結されている協定と比べて、日米地位協定は優遇されている”という話だ。

実際、安倍首相も2013年の参院予算員会で〈他国との地位協定との比較においても、日米地位協定が接受国側にとり特に不利なものとなっているとは考えておりません〉と答弁している。

しかし、これも大嘘なのである。


前述の布施氏と東京外国大教授・伊勢崎賢治氏の共著『主権なき平和国家』を読めば、そのことがよくわかる。


たとえば、日本と同じく第二次世界大戦での敗戦国であるイタリアは「モデル実務取り決め」で米国軍の駐留条件等を定めている。

これによれば、イタリアにおける駐留米軍の行動は、イタリアの法律と政府が許す範囲内でしか認められておらず、実際、米軍の飛行訓練の最低高度もイタリア側が決めている。

一方、日本では日米地位協定に伴う特別の法律によって、米軍機の飛行は国内航空法の最低安全高度の適用外となっているのだ。

また、米軍基地の管理権はイタリア側にあり、イタリア軍司令官が米軍の活動に介入する権限が認められているが、日米地位協定では日本側が米軍側の活動に介入することはできない。

 

・改憲を叫ぶ一方、日米地位協定の改定には及び腰の安倍政権


ドイツがアメリカを中心とするNATO諸国と結んだ地位協定を補足する「ボン補足協定」(1993年に大幅改定)では、NATO諸国軍の基地の使用には原則ドイツの法律が適用されると明記された。

また、基地の外でもドイツの法律に従って、国防大臣の承認を得ねばならないように変更された。

この改定によってNATO諸国軍の低空飛行訓練は厳しく制限され、改定前と比べて大幅に減少したという。


日米地位協定のいったいどこが“他国の協定と比べて優遇”なのだろうか。

安倍首相は日本国憲法を「米国から押し付けられたみっともない憲法」と攻撃し、9条への自衛隊明記などによる「自主憲法」制定を悲願としている。

だがその一方、沖縄に米軍基地の負担を押し付けてばかりで、地位協定についても対米従属で思考停止しているとしか思えない。

外務省がこっそり“政府見解”を修正しながら、相変わらず「根拠は地位協定でなく国際法」なる嘘をつき続けようという姿勢は、まさにその証左ではないのか。


前掲の『主権なき平和国家』は、序章で〈国論を二分する改憲論議をする前に、日本国民が力を合わせてやらなければいけないことがあります〉として〈日米地位協定の改定〉を訴えている。


〈なぜなら、現在の日本は形式的には「独立国」でも、日米地位協定によって主権が大きく損なわれているからです。主権とは、国家が他国からの干渉を受けずに独自の意思決定を行う権利のことです。主権が損なわれた、つまり、自国のことを自分で決められない国が、どんなに立派な憲法をつくっても、それは「絵に描いた餅」になります。だから、憲法よりも、まずは日米地位協定を変える必要があるのです。日米地位協定を改定し、真の主権を取り戻してこそ、日本は憲法を自らの意思で実行していく力を持つことができます。〉


米軍の要請を丸のみした2015年の安保法制からも明らかなように、安倍首相による改憲は、日本を「普通の国」にするものではなく、ただ「戦争のできる国」として、いっそう米国の「属国」にしてしまうだけだろう。

少なくとも、「普天間か辺野古か」と在沖米軍基地の固定化を迫り、「運用改善」との名目だけを掲げて地位協定の抜本改定に及び腰の安倍政権には、したり顔で「主権」を語る資格など微塵もないのである。


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外務省が日米地位協定のウソ説明をコッソリ修正! 改憲を叫ぶ一方、日米地位協定を放置する安倍政権の欺瞞
exciteニュース 2019年1月17日
https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_4494/

 

 

 

 

 

 

 

不平等、日米地位協定。

第二次世界大戦で日本同様敗北したドイツやイタリアは、戦勝国からの支配に対し明確に脱却し続けてきたのが、戦後の歴史でした。


一方、日本は今だ米軍の強力な権限が維持されたまま。

米軍基地に関する日本の税金による経済支援も拡大されていく一方。


見方によっては、逆に米軍の日本支配が強まっているのでは?と思えるほどです。

日本国内の空が、米軍機優先であったことを知ったのは、私自身、つい最近のことでした。

本当に勉強不足だったと、思い知りました。


でも。

独立国が、他国に制空権を握られているというのは、本当に良いのでしょうか。


今や天候も人工的に変えられる人類。

悪意があれば、選挙日に「雨」を降らせることも可能です。


さらに。

悪意があれば、あらゆるウィルスだって、飛散させることも可能です。


米国が同盟国とはいっても、あまりにも不用心ではないでしょうか。


懸念はそれだけではありません。

日米地位協定や日米安全保障の偏りは、日本の軍隊の「米軍化」というリスクも否めません。


例えば、軍隊指揮権。

有事の際、自衛隊は自らの意思で、自らの国益を守れるのか。


もし、仮に、自衛隊の指揮権が米軍が掌握していたら、本当に日本人のために自衛隊は行動できるのでしょうか。

米軍の都合によって自衛隊が使われる、というリスクも否定できません。


それが、日本の徴兵制とつながった場合、私たちの子どもや孫が、米軍の指揮下で危険な地域で戦闘させられる、という可能性もゼロではありません。


他国に軍隊を握られるということは、このようなリスクをはらんでいることを、私たちは今一度、しっかりと考えなければらないのではないでしょうか。


ただでさえ、ロシア・ウクライナ問題の状況下。

「戦争したい」軍需産業関係者などの思惑も、世界各国の政府関係者に大きな影響力を広げているとも聞かれます。


キナ臭い昨今。

他国の影響力が強すぎることは、大きな危険が伴うのかもしれません。


大事なのは、日本人による、日本人のための防衛。

対中国や対ロシアだけではありません。

対米も含めてです。


残念ながら、人類の歴史は「奴隷」「植民地」といった他国支配の歴史でした。

英国は米国やカナダ、オーストラリアなどを植民地化してきました。

1959年、米国はハワイも50番目の州に組み込んでいます。


自国を守るという強い気概がない国は、その主権を失い、その政治・経済・文化を失っていきます。

結果、どうなるのでしょうか。


日本語教育よりも、英語教育・・・

お米よりも、輸入小麦・・・

国産ワクチンよりも、外国産ワクチン・・・

日本古来の名前よりも、キラキラネーム・・・

外資系による水道民営化・・・

外資系による日本企業買収・・・

外資系による日本の土地買収・・・

外資系ファンドによる日本のテレビ局買収・・・。


あらゆる分野で日本が失われていく可能性もあります。


将来、日本の通貨「円」が本当に続いていくのかすら、危ぶまれます。


「日本」を失うリスク。

他国に依存することの「リスク」は、今、あらゆる分野で表面化しているのかもしれません。


日米地位協定、そして日米安全保障。


「子分」となるのか、「仲間」となるのか。

それとも「奴隷」となるのか。


失うのは、目に見える部分だけではありません。


本当に危惧するのは。

目に見えない、私たち、日本人の「心」なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 


■【福沢諭吉の独立自尊の教え】

 

独立の気力なきものは必ず人に依頼し、人に依頼するものは必ず人を恐れる。

人を恐れる者は、必ず人に諛(へつら)うものなり。

常に人を恐れ、人に諛う者はしだいにこれになれ、その面の皮、鉄のごとくなりて、恥ずべきを恥じず、論ずべきを論ぜず、人をさえみればただ腰を屈するのみ。

(福沢諭吉『学問のすすめ』)

 

 

 

 

 


【食料自給率38%で大丈夫?】冨永愛さんが「危機感を感じる」と訴えた食料自給率とは?~商社マンが明かす世界食料争奪戦の現場~

2022-05-16 13:30:38 | 政治


【今日の気になったニュース・記事】


2,000社以上の経営者と面談した、元東証一部上場のベンチャーキャピタリストが厳選!

新旧問わずに、その日、気になったニュースをピックアップ!

新しいニュースから、古い記事まで「新たな発見」をお届けいたします。

 


【本日のニュース・記事】

 

■冨永愛さんが「危機感を感じる」と訴えた食料自給率とは?「かなりやばい」と指摘されたその割合は…

Yahoo!ニュース 2022/5/14 ハフポスト

https://news.yahoo.co.jp/articles/1306d1173a37cac44d6e941f5b161c164d1ab24c


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モデルの冨永愛さんが自身のTwitterで、日本の食料自給率(カロリーベース)について「かなりやばいと思う」と危機感を示したことが話題になっている。

 

冨永さんは5月11日、「日本が自給できているのは唯一お米のみ。それも完全に、ではない」と指摘。

「農業や畜産に関わる人たちへもっと手厚い補助や、若い世代の人たちが関われるような大きなアクションが必要だ」と主張した。


冨永さんの投稿には、13日午後5時の時点で4万5000件を超える「いいね」が付き、「世界情勢からしても、もっと日本は食料自給率を上げるべきだ」「カロリーベースだけで考えるのは不十分」といったコメントが寄せられている。


さらに、冨永さんは13日にも「カロリー、生産額、どちらにせよ、携わる人たちの高齢化や減少は問題」と指摘。

「自然災害や戦争、人口爆発などで輸入出来なくなる想定に備えなければ、これからさらに問題になる」とつづった。


食料自給率は、国内で消費する食料のうち国産でどのくらい賄えているかを示す指標。

農林水産省によると、2020年度のカロリーベースの食料自給率は過去最低の37%。

品目別では、例えばコメが98%であるのに対し、小麦は15%で多くを輸入に頼っている。

一方で、生産額ベースの自給率は67%だった。


政府は食料自給率について、30年度にカロリーベースで45%、生産額ベースで75%へと引き上げる目標を掲げているが、達成に向けて課題が多いのが現状だ。


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冨永愛さんが「危機感を感じる」と訴えた食料自給率とは?「かなりやばい」と指摘されたその割合は…
Yahoo!ニュース 2022/5/14 ハフポスト
https://news.yahoo.co.jp/articles/1306d1173a37cac44d6e941f5b161c164d1ab24c

 

 

 

 

本日は3つの記事をご紹介いたします。


2つ目の記事はこちらです。

 

 

 

 

 


■食料自給率 38%で大丈夫?

NHK 2020/8/24 サクサク経済学Q&A 経済部岡谷宏基記者

https://www3.nhk.or.jp/news/special/sakusakukeizai/articles/20200824.html


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私たちが食べるコメや肉などがどの程度、国産でまかなわれているかを示す「食料自給率」。

最新のデータがこのほど公表され、昨年度はカロリーベースで38%という結果でした。

日本は食料自給率が低いイメージがあるけど、38%ってやっぱり低いの?どうして?経済部の岡谷宏基記者、教えてください。

 


---食料自給率が38%ということは、食べているものの6割は輸入に頼っているということですよね。日本の食料自給率はどういう状況なんですか?

 


岡谷記者:

日本の食料自給率は、低下傾向が続いています。

ピークだった1965年度は73%でしたが、2000年度以降は、40%前後で低迷しています。


昨年度の38%というのは、過去最低だった前の年度からは1ポイント回復しましたが、過去2番目の低い水準でした。


政府は、ことし、10年後の2030年度に食料自給率を45%まで引き上げるという目標を掲げましたが、達成には程遠い状況です。

 

 

---コメなどは、ほとんどが国産ですよね。なぜ自給率が低いままなのでしょうか。

 


岡谷記者:

品目によって、自給率が大きく異なるからです。

コメをはじめ野菜や魚は、比較的自給できている一方で、畜産物やパンに使われる小麦などの自給率が低いために全体を押し下げているんです。

 

 

---スーパーに行くと国産の牛肉や鶏肉などをよく見かけます。それでも畜産物の自給率はこんなに低いんですか?

 


岡谷記者:

国内で育てられた牛や鶏でも食べるエサが海外から輸入したものであれば、その分は自給したとは見なされないからです。


例えば、鶏の卵は96%が国産ですが、鶏のエサとなるトウモロコシなどは海外に依存しているため、自給率は12%まで下がってしまいます。

牛肉や豚肉なども同じ理由です。


食生活の多様化によりこうした畜産物などの消費が伸びる一方で、コメなどの自給率の高い品目の消費が減っているため、どうしても全体の自給率が低くなってしまうんです。

 

 

---海外からの輸入でまかなえているんですよね?

 


岡谷記者:

ただ、いつでも安定的に食料が輸入できるわけではありません。

実際、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で国内の供給を安定させるためだとして、ロシアが小麦の輸出を一時、規制するなどの動きもありました。


海外で何か起きた場合でも食生活をある程度、維持できるようにしておく必要があります。

 


---もしも今、海外からの輸入がすべて止まった場合、どうなってしまうんでしょうか?

 


岡谷記者:

あくまでも想定ですが、こんな試算があります。

農林水産省によると、カロリーの高い「いも中心」に、農地を最大限活用して作付けすれば、国内の生産だけで必要なカロリーはまかなえると試算しているんです。


そのメニューがこちら。

朝食:パン、サラダ、焼きいも、リンゴひと切れ。

昼食:焼きいも、野菜炒め、粉ふきいも、煮豆。

夕食:ごはん、浅漬け、粉ふきいも、焼き魚ひと切れ。

牛乳は5日に1杯、焼き肉は13日に1皿、卵は36日に1個しか食べられません。

 


---毎食「いも」ですか…。

 

岡谷記者:

そうならないためにも食料自給率を高めていくことが必要です。

ただ、海外からの輸入自体が悪いことではありません。


さまざまな国の食材がいつでも身近にあるということは、私たちの暮らしを豊かにしますよね。

経済力がある国で食料の輸入が多くなるのは、当然のこととも言えます。


アメリカを見ても自給率が130%と100%を超えていますが、食料品の輸入額も1300億ドルを超え、世界トップクラスです。


大切なのは、豊かさを享受しながらも国内の食を安定的に維持できるよう基盤を整えておくこと、そのバランスだといえそうです。


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食料自給率 38%で大丈夫?
NHK 2020/8/24 サクサク経済学Q&A 経済部岡谷宏基記者
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sakusakukeizai/articles/20200824.html

 

 

 

 


最後、3つ目の記事はこちらです。

 

 

 

 

■商社マンが明かす世界食料争奪戦の現場 日本がこのままでは「第二の敗戦」も

NEWSポストセブン  2022.01.01

https://www.news-postseven.com/archives/20220101_1717680.html?DETAIL

 

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日本は70年以上も戦争と関わらずにきたはずだった。しかしその日本がいま、世界で激しい「食料戦争」の渦中にある。

俳人で著作家の日野百草氏が、「国の通貨が安いまま戦うのは厳しい」と焦る商社マンに、牛肉を中心とした日本の「買い負け」事情を聞いた。

 

「どこより高い金を出せば買えますよ、ただ買い負けているだけです」

食品専門商社のA氏(40代)に話を伺う。


以前、彼がこの国の食料問題に対する危機感を訴えた『憂国の商社マンが明かす「日本、買い負け」の現実 肉も魚も油も豆も中国に流れる』は思わぬ反響を呼んだ。

筆者もそこまでとは思っていなかったのだが、現実に食肉や魚介類に次々と値上げ、不足のニュースが続いている。

ただ一人の話だが、その一人の肌感は現に日本の危機を象徴している。

多くの他国と「戦う」企業戦士も同様だろう。


「それと船ですね。こちらは取り負け、日本に寄ってもらえない」

その食料を運ぶコンテナ船もコンテナそのものも不足している。

食料争奪戦が「戦争」だとしたら、いまはまさに「戦時下」だ。


「値上げはさらに続くでしょう。いつ相場(食肉、穀物)が落ち着くかわからない」

個別の値上げを見れば、魚介類でいえばウニ、イクラ、タラバガニ、ズワイガニ、数の子など、いずれも最高値かそれに近い値上がりを記録している。

大手鮮魚専門店のスタッフいわく「あるだけマシ」とのことで、値段は高くても手に入れば御の字だという。


「魚介は高くてよければ国内産でリカバリーできます。でも肉や穀物は厳しい」

日本の食料自給率(カロリーベース)は本当に低い。

コロナ前の2018年の農水省データでアメリカ132%、フランス125%、ドイツ86%、イギリス65%、イタリア60%に対して日本は37%。

1980年代までは50%以上を維持してきたのに30年間ずっと低水準、30年間変わらない日本の平均賃金と同じ様相だ。


「フランスは自給率を上げるために努力してきましたからね。食料を掴まれるのは命を握られるのと同じって連中はわかっているのでしょう。私も同じ考えです」

 

(中略)

 

・日本の買い負けは悪しき円安のせい


「でもね、それもこれも日本の買い負けは円安のせいだと思ってます。強い円の力で引っ叩いて買い勝って言うこと聞かせてたのに、いまの日本で通貨が安いって怖いことですよ。通貨の安さにも良し悪しありますから」


日銀の黒田東彦総裁は2021年12月23日、経団連の会合で「円安はメリットが大きい」と語った。

どうだろうか、かつては円安のメリットがあったかもしれないが、輸出企業だって結局のところ燃料や原材料、部品の多くは海外から調達しなければ製品を作り輸出できない。

そもそも非製造業の大半にとって円安はデメリットのほうが大きい。

日本はかつての輸出一辺倒の国ではない。

しかし日銀はいまだに円安容認。

じつは本稿、この件でA氏が怒って連絡してきたことに端を発している。


「いまの円安は悪い円安だと思います。もちろん強い国が自国通貨を操作、調整することはあります。人民元なんてまさにそれです。日本だってかつてはそうでした。でも現在の円安は日本の国力そのままの評価だと思っています」


現場で、現地で買いつけている彼にすれば後ろ盾となる通貨が安いことは不利。

多くの日本の一般国民も物価高、まだ一部とはいえ報道される品薄に不安を感じていることだろう。

 

(中略)

 

・食料の奪い合いも戦争、その戦争の感覚がないのが日本

 

先に紹介したフランスは、この食料戦争を見越して自給率を高めるために徹底して農家を保護、改革を繰り返し自給率100%維持し続けている。


すでに40年前からこの政策に取り組んできた同国はさすがとしか言いようがないが、取り組んでこなかった日本は日々の食い扶持を他国に委ねたほうが安いからと自給率を下げ続け、旧態依然の政策ままに農家の生活を追い詰め、あらゆる種子や精子を海外に流出させた。


「南米では自分たちの食べる牛が無くなって政府があわてて規制しましたが、それでも国内より高く買ってくれるならと中国に売り続けています。日本もそうなりますよ」


日本政府は農林水産物・食品の輸出額を年間1兆円に伸ばす目標を掲げてきたが、2021年12月3日公表の「農林水産物輸出入情報」にれば達成の見通しが立ったという。


喜ばしい話だが日本人ではなく他国民を食わせるための輸出というのは国策として正しいのか。


「カナダやオーストラリアみたいに売るほど食うものがある国なら農業輸出国もありでしょうが、日本みたいな小規模農業国では危ういと思います。一時的に農家は助かるでしょうが根本的な解決にはならないし、アルゼンチンみたいになったらどうするんですかね」


アルゼンチンは主食の牛肉を中国向けに輸出していたが2021年、中国の牛肉需要の急増により自国で消費する牛肉が高騰、地域によっては出回らなくなる異常事態が起きた。


アルゼンチン政府は慌てて牛肉の輸出を30日間停止したが農業関連団体や生産者が反発、それは当然でアルゼンチンの中国向け牛肉輸出は全体の75%にまでおよぶ。


金のない自国民より中国に売ったほうが金になるからだ。

そうして自国民の主食が不足してしまった。


日本も将来的にそうならない保証はない。

牛肉に限った話ではなく、まっすぐなキュウリ、形の均一なトマト、まったく傷のない果物、ちょっと見てくれが悪いだけの魚を排除してきた売り手とそれをエスカレートさせた潔癖な日本の消費者に、生産者が、農家が愛想を尽かしても仕方がない。


まして激安まで求める。

もやし1円で売ったスーパーが独禁法違反で公正取引委員会から警告を受けたが、その1円にまで下げたコストは誰かが損を被っている。


1円もやしに群がる消費者によって被らされている。

安売りは構わないが過剰な激安は社会悪だ。


「コロナも収束するどころか世界でまた拡大ですからね、困ったことにアメリカと中国で広がり始めてます。私もまた仕事がしづらくなりました。ざまあみろと鬱憤晴らすのも結構ですが、この二大国がコロナまみれで地獄を見るのは日本ですよ」


アメリカと中国はいっそうの食料確保と自国中心主義を貫くだろう。

それに追随する資源国や食料輸出国は金のある二大国との取り引きを加速させる。


定期コンテナ船のルートは米中に集中し、日本は食料を買い負け、コンテナを取り負け、国内の物価は上がり続ける。

30年間平均賃金の上がらない国でこれは確かに地獄だ。


数少ない国内農家すら海外輸出に舵を切り出した。

1兆円達成の次は5兆円だと農水省も鼻息荒いが、先のアルゼンチンのように国民の食べる分まで回されかねない。


食料の確保と輸送もまた戦争であり、安全保障の要である。

軍事では「兵站」だが、日本はかつてこの兵站を軽視して敗北した。


優秀な兵器も燃料がなければ鉄の塊、勇敢な兵士も食料がなければポテンシャルを発揮できない。

また同じ鐵を踏むのか。


「買い負けは戦場で負けたのと同じです。でも国の通貨が安いままで戦え、買い勝て、なんて無理ですよ」


市場は戦場、食料争奪は戦争のたとえは大げさではない。


こうした商社マンをはじめとする多くの現場で奮闘する日の丸企業戦士が戦場で負け、その繰り返しの先に待ち受けるのは日本の「第二の敗戦」だ。


買い負けを繰り返す中、再びコロナが世界で猛威をふるい始めた2022年、それは将来的な日本の食料危機の端緒となりかねない。

 

【プロフィール】日野百草(ひの・ひゃくそう)/本名:上崎洋一。1972年千葉県野田市生まれ。日本ペンクラブ会員。出版社勤務を経てフリーランス。全国俳誌協会賞、日本詩歌句随筆評論協会賞奨励賞(評論部門)受賞。『誰も書けなかったパチンコ20兆円の闇』(宝島社・共著)『評伝 赤城さかえ 楸邨、波郷、兜太から愛された魂の俳人』(コールサック社)他。

 

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商社マンが明かす世界食料争奪戦の現場 日本がこのままでは「第二の敗戦」も
NEWSポストセブン  2022.01.01
https://www.news-postseven.com/archives/20220101_1717680.html?DETAIL

 

 

 

 

 

 

私たちが毎日食べている食料品。

スーパーに行けば、食品はいつでも買える、食べられる。

そう信じているのではないでしょうか。


ただ。

本当にそうでしょうか。


東日本大震災を経験し、コロナ渦も経験。

ロシアとウクライナ問題も発生し、いつどのような事態になるか、わからない昨今の世界状況。


日本人は危機感を抱かずに、本当に、今のままの生活が続いていくのでしょうか。


日本は飢えと食糧難の時代もありました。


戦後、日本の先人たちが築き上げてくれた日本の豊かな生活。

戦中・戦後の日本の先人たちは、その苦しみを後世の日本人に味わせてはいけない、そう願い、奮闘したのが、戦後の日本の繁栄だったのかもしれません。


日本の高度経済成長。

日本の繁栄に嫉妬した諸外国は日本人を「エコノミックアニマル」と揶揄した時期もありました。


しかしながら、今の日本。

政治の劣化からスタートした、日本経済の弱体化。


中曽根政権の「プラザ合意」で本質的経済崩壊への道を歩み、その後もTPPなどの諸外国の圧力に屈した日本は、食料の分野でも「外圧」に屈してきました。

アメリカをはじめとした諸外国は、日本に食料品・穀物・農水産物等の輸入拡大を要求。


結果、日本の農業や酪農は弱体化への道を歩んできました。


日本の農業の弱体化は、日本の農家数減少に拍車をかけていきます。

農家が減れば国産農産物が減少し、さらなる輸入食料品・農産物拡大の必要性が増していきます。


この輸入食料品・農産物依存は、日本人の健康と命にも関わる問題にもなりかねません。

まさに、「食料安全保障」と言われる所以ではないでしょうか。


自国で食料を生産できなくなった国は、その食料輸出国のいいなりになってしまうというリスクも否めません。


そればかりではありません。

輸入食料品拡大は、貿易赤字にもつながっていきます。


ただでさえ、日本経済の弱体状態。

食品を他国から買い続けることは、日本の富が海外に流出し続けるというリスクも併せ持っています。


さらに。

その貿易赤字増額に拍車をかけているのが、今の円安です。


円が安くなれば、食料品・農産物購入により多くの金額が必要となります。


例えば。

1トンの小麦を輸入した場合。


仮に10%円安となれば、0.9トンしか買えません。

逆に、10%円高となれば、1.1トン買えることとなります。


食料品・農水産物を輸入する場合、円安は大きなデメリットとなってしまいます。

つまり、円安は、貿易赤字額拡大に直結しているとも言えます。


さらに、さらに。

円安のデメリットは、単なる金額だけの話だけではありません。


国家間の購買力の相対的パワーも影響してきます。

石油やレアアース、半導体や各種部品、各種素材関連等々・・・。


あらゆる購買力が低下していきます。

もちろん、食料品もそうです。


食料品・農水産物輸入で他国と競合した場合、円安日本が輸入合戦で敗北するという事態も生じてきます。

つまり、円安は、今まで問題なく輸入できていたものが、ある日突然輸入できなくなる、というリスクに直結していきます。


円が安いということは、商取引において「弱者」と言えるのかもしれません。

その意味では円安は「貧しい国・日本」という象徴でもある、と言えるのかもしれません。


少し話がズレましたが。

いずれにしても。


低い日本の食料自給率。

解決するべき大きな政治的イシューではないでしょうか。


他国では、強いリーダーシップで食料自給率を改善させています。

特に欧州などではコロナなどの世界情勢の悪化が判明した直後に、あらゆる施策を駆使し、軒並み食料自給率を上げています。


フランスも100%以上の自給率を達成し、イギリスも食料自給率を上げています。

有事の際、食料品輸入停止リスク等も否めません。


紛争が多かった欧州の歴史では、食料自給率が、その国の存亡にも関わることを十分に理解しているからかもしれません。


では。

日本はどうしたらよいのでしょうか。


どのような施策が、日本の食料自給率アップできるのでしょうか。

私たち日本人すべての方々が、真剣に考え、本気で改善する時期にきているのかもしれません。

日本人の存亡にも関わっています。


国際政治的観点では、まずは食料品・農水産物輸入の外圧に対してきっぱり「NO」を言うことではないでしょうか。


日本の純粋な食料需要ニーズで購入する場合は問題ありませんが、国際外交上、政治的に食料・農水産物輸入を強く要望される場合もあります。


国際政治で輸入決定された食料品・農水産物は、公的機関を通じた学校給食や政治的関係が強い大手食品加工企業への納入となって、私たちの胃袋に入っていきます。


ある意味、純粋な民間需要ニーズとは異なる食料流通方法かもしれません。

知らぬ間に、国際政治で決められた農水産物を口にしている、という可能性は少なくありません。


そうならないためにも。

まずは、国際政治上で他国の強い要望の丸飲みではなく、しっかりと「日本の本当の国益」を見定めた交渉能力が日本の政治に求められているのかもしれません。


海外輸入食品が減少すれば、日本国内の農産物の需要は回復していくはずです。

日本の農家の農産物需要が高まれば、経済原理で農家増加という結果に結びついていく可能性は高まります。


大事なのは国際政治、そして国際政治によって流通させられる、学校給食や大手加工食品会社の「入口」部分かもしれません。


さらに。

悪い円安の改善も、食料安全保障に欠かせません。


前述の如く、円安では輸入価格が上がり、購買力も下がってしまいます。

必要な食料品・農産物調達には相対的な購買力向上が不可欠です。


そして、日本国内の食料品値上げ問題の解決にもつながっていきます。


悪い円安。

そして、国際政治。


食料問題は、政治と密接につながっています。

政治に無関心であるということは、食の安全にも大きなリスクがあるとも言えるのではないでしょうか。


水道民営化でフランスの会社ヴェオリアが日本の水道マネジメントも外資進出を果たしています。


食と水。

私たちは政治で決められた「食と水」を、どこまで信じていいのでしょうか。


与党が進めてきた日本の外交、その延長戦上に、私たちの健康といのちが脅かされている、という可能性はないのでしょうか。

もちろん、日本が良くなっているなら、今まで通り、与党でもいいかもしれません。


ただ。

もし、日本が悪くなっているとしたら。


私たちは、新たな方向へ舵を切る必要があるのかもしれません。


今年2022年7月までに国政選挙・参議院議員選挙があります。

この先、3年、5年と日本を決定付ける選挙とも言えます。


日本の子どもたちの未来を決めるのは、今、現在の有権者である「私たち」ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【参考】

 

 

 


■【農林水産省】世界の食料自給率

・諸外国、地域の食料自給率等

「我が国の食料自給率は、諸外国と比較すると、カロリーベース、生産額ベースともに低い水準にあります」

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/013.html

 

 

 


■日本人は低い食料自給率のヤバさをわかってない~6割以上を海外に頼る状況を放置していいのか~

東京経済 2021/10/30 岩崎博充:経済ジャーナリスト 

https://toyokeizai.net/articles/-/464342

 

 

 

 


■安倍政権、あまりに能天気な農業政策…輸入“超自由化”の一方、食料自給率急増の目標設定

Business Journal  2020.04.30


https://biz-journal.jp/2020/04/post_154651.html

 

 

 

 

■日本農業を売り渡す安倍政権

2016年12月31日【植草一秀(政治経済学者)】

https://www.jacom.or.jp/column/2016/12/161231-31729.php

 

 


【新植民地主義とは?】イギリスによるアメリカ大陸の植民地化~巧妙で残忍なイギリスのやり口~

2022-05-09 11:46:20 | 政治

【今日の気になったニュース・記事】

 


2,000社以上の経営者と面談した、元東証一部上場のベンチャーキャピタリストが厳選!

新旧問わずに、その日、気になったニュースをピックアップ!

新しいニュースから、古い記事まで「新たな発見」をお届けいたします。

 


【本日のニュース・記事】

 

■英地方選 与党保守党大幅減 ジョンソン首相に痛手 北アイルランドではシン・フェインが第一党へ

Yahoo!ニュース 2022/5/8

https://news.yahoo.co.jp/articles/934a17975b730692ab292093ece71ff5dd0dae2f


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イギリスで統一地方選挙が行われ、与党・保守党が大きく議席を減らしました。

ジョンソン首相への党内での風当たりが強まることになります。


イギリスの統一地方選挙は7日までに結果がほぼ出そろい、ジョンソン首相の与党・保守党は490議席を減らす大敗を喫しました。

ロンドンで伝統的に保守党が強かった2つの区で労働党が勝利したほか、スコットランドでも保守党は60議席以上減らしました。


物価高への対応に対する不満に加え、首相官邸で新型コロナの規制を破り会食を行っていた問題が響いているとみられ、ジョンソン首相に対する党内からの風当たりは強まることになります。


また、北アイルランド議会選挙では、統一アイルランドを目指すシン・フェイン党が初めて第一党となる見通しが強まっています。


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英地方選 与党保守党大幅減 ジョンソン首相に痛手 北アイルランドではシン・フェインが第一党へ
Yahoo!ニュース 2022/5/8
https://news.yahoo.co.jp/articles/934a17975b730692ab292093ece71ff5dd0dae2f

 

 

 

 

本日は3つの記事をご紹介いたします。


2つ目の記事はこちらです。

 

 

 

 

 


■EU離脱で引き下がるほどバカじゃない。巧妙で残忍なイギリスのやり口

ライブドアニュース(2016年6月30日)

https://news.livedoor.com/article/detail/11706122/

 

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・巧妙、そして残忍な二面性をもつイギリスのEU離脱が意味するものとは

 

イギリスが国民投票でEU(ヨーロッパ連合)からの離脱を決めたことは世界中にショックを与えた。

イギリスに近いアメリカでダウ平均株価指数が暴落したのは当然としても、日本でも日経平均が1000円以上安値になり、円は一時99円台をつけるなど、経済界に衝撃が走った。


現在の世界の経済は、三極(アメリカ、EU、東アジア(日本、中国、ASEAN諸国))がほぼ25%近いGDPを持ち、世界の経済を牽引しているし、EUは、ドイツ、フランス、イギリス、イタリアがGDPで突出しているという現状を考えると、イギリスがEUを脱離する経済的な打撃は大きいと考えることができる。


しかし、常に国際政治は複雑であり、日本人が考える範囲を超えていることが多い。

しかもイギリスは一時、大英帝国という世界帝国を築いた国だ、そんなに簡単に「意外なこと」をするはずもない。


用意周到、常に陰謀と作戦の中にあり、「イギリス人は何を考えているか分からない」という国民だからである。

日本のマスコミ論調を見ると、相変わらず「良い子が誠実な言動をする」ということをもとに説明している人が多いが、そんなに単純ではない。


イギリスが世界に覇権を唱えだしたのは、イギリスの東インド会社が設立したときとして良いだろう。


それは西暦1600年のことだった。その後、イギリスはヨーロッパの小さな島国だったのに、西はカナダから、アフリカの約3分の1、インド、オーストラリア、東アジアなどを統治し、「七つの海」で「日の沈まない帝国」を築いたのである。

 

・うまく乗せられて大損をしたインドと日本


イギリスの統治は、「巧妙、残忍」の二つの面を持っていた。たとえばインドとの間では、香料や綿製品の貿易を行い、イギリスはインドから多くの製品を購入して「ポンド」で代金を支払った。


ちょうど、現在、日本が貿易でドルを決済に使っているように、その時その時の基軸通貨で貿易は決済される。

ところが、インドではポンドは使えないからインドは貿易で得た代金をロンドンの銀行に預けた。


そして数世紀を経てインドがイギリスの銀行からポンドを引き出したときには、何回かのポンドの切り下げによって「タダ同然」になっていたのである。

これは日本もそうで、戦後1ドル360円時代に日本人が必死になって働いて貿易黒字を出し、ドルを手にしてそれでアメリカの国債などを買った。


でも、ドルの価値が徐々に低下して、一時は1ドル80円までになった。

つまり、日本人が稼いだドルはその価値が4分の1になったのである。


アメリカはうまくやり、日本人はインド人と同じく割を食ったのだった。

今回のイギリスのEU離脱を、そんなイギリスの歴史と民族性から冷静、沈着に考えて見ると、日本で報道されるようなお花畑の解釈ではまた日本はただ働きを強いられるようになるだろう。

 


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■EU離脱で引き下がるほどバカじゃない。巧妙で残忍なイギリスのやり口
ライブドアニュース(2016年6月30日)
https://news.livedoor.com/article/detail/11706122/

 

 

 

 


最後、3つ目の記事はこちらです。

 

 

 

 

 

■日本人にはリアリズムの視点が欠けている

今、世界史と地政学を学ぶ理由

日経ビジネス(2016.5.12)

https://business.nikkei.com/atcl/interview/15/238739/050900165/?P=1


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世界にはずるいことをする国や、ダブルスタンダードで外国に接する国があることを世界史と地政学から学ぶ必要があるわけですね。


英国は第1次世界大戦の時、トルコ人が牛耳るオスマン帝国を内部から崩壊させるべくアラブ人をけしかける一方で、同帝国の支配地域をアラブ人の意向を無視して列強で分割する協定をフランスやロシアと結びました。


米国はイスラエルの核開発には目をつぶる一方で、イランや北朝鮮には厳しい態度を崩しません。

私は世界史と地政学を学ぶべき理由として、日本人は「大きな地図」を見る訓練ができていないことがあるのではと考えています。


「小さな地図」はちゃんと見ています。

しかし、大きな地図にはなかなか注意がいきません。


日露戦争が典型例です。

朝鮮半島の権益を巡って日本と帝政ロシアが対立しました。


日本人の頭の中には、日本とロシア、朝鮮半島、中国の一部からなる地図が思い浮かぶ。

これが小さい地図です。


一方、日露戦争は、南下政策を進めるロシアとこれを阻止しようとする英国とが演じるグレートゲームの一部をなすものでした。

英国は、クリミア戦争ではロシアと戦うオスマン帝国を支援、第2次アフガニスタン戦争ではロシアに支援されたアフガニスタンと対決。


日露戦争ではロシアと戦う日本を支援しました。

この「大きな地図」については、司馬遼太郎さんが書いた「坂の上の雲」も多くの紙幅を割いてはいません。


日本人は大きな地図を見られるように訓練する必要があるのではないでしょうか。

 

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■日本人にはリアリズムの視点が欠けている
日経ビジネス(2016.5.12)
https://business.nikkei.com/atcl/interview/15/238739/050900165/?P=1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【参考】歴史を知る6つのウィキペディア

 

 

 

 

■イギリスによるアメリカ大陸の植民地化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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イギリスによるアメリカ大陸の植民地化は、アメリカ大陸の先住民にも多大な影響を及ぼしている。

イギリスは植民地化に際し、彼らを直接的には軍事力で、間接的にはその文化を混乱させ疫病を引き入れたことで、先住民の生態に劇的な変動をもたらした。

入植者と先住民との関係の中には、交易関係を結んだものもあるが紛争になったものも多く、多くの先住民社会は入植者に対抗する戦士集団を育て、長期間に亘って戦闘が続いたケースも珍しくない。

当時の先住民の野性的な戦闘スタイルは、入植者に対して破壊的な威力を見せる事もあったが、長期的に見れば、概して入植者側が最終的な勝利を収めている。

フランスと同様、先住民との交易はイギリスの植民地政策の重要な部分を占めていたが、植民地への人の移住と土地の開発には、それ以上に重点が置かれていた。


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イギリスによるアメリカ大陸の植民地化
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■オーストラリアの歴史

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・植民地支配の本格化

18世紀後半に至ると、イギリスはこの地の開発を本格的に進めるようになる。その目的は、先住民の迫害を伴う資源獲得や囚人対策と言われている。

 


・侵略、植民地主義


イギリスでは、輸入される羊毛の過半をオーストラリア産のものが占めた。

牧羊に必要な土地は、未開の公有地を無断で開拓する、いわゆるスコッターの横行によってもたらされた。
総督府は居住地制限を実施したが効果はほとんどなく、現状を追認せざるを得なかった。

こうした開発は、アボリジナルとの間に流血の抗争を生んだ。
その一方で、入植者との混血も進んだ。タスマニア島では、アボリジナル女性トゥルガニニが1876年5月に死去したことをもって、「純血」のアボリジナルは絶滅したとされる。

 


・白豪主義

大英帝国によるオーストラリア大陸侵略・植民地支配以来、アボリジニへの迫害や人種差別政策が行われ続けてきたが、19世紀後半は、白人の優越を原則とする「白豪主義 (White Australia policy) 」が強化された時代でもあった。

その大きな要因はゴールド・ラッシュである。
上述の通り、中国人が金鉱採掘のため大量に流入し、競争相手たる白人採掘者との間に摩擦が生じた。
白人の反感は中国人の移住制限となって現れた。
対象はサトウキビ生産のため連れて来られたオセアニア諸国の人々(カナカ人)や真珠採取のための労働力となった日本人など、他の有色人種にも拡大し、大英帝国の一員であるはずのインド人にまで規制が加えられた。

その手段として用いられたのが、「ナタール方式(南アフリカのナタールで行われた方式)」と呼ばれる語学試験であった。
これは、担当官が読み上げるヨーロッパの言語による文章を移住希望者に書き取らせるというもので、これによって非欧米系の移住希望者は軒並み排除された。
他方で、イギリス本国やアイルランドからの移民は積極的に受容された。

こうした動きと並行して、法制の整備も進んだ。植民地政府は1855年、中国人がヴィクトリアに入国する際に課税をする移住制限を実施。
この動きは周辺の植民地にも拡大し、クイーンズランドでは1877年に「中国人移民制限法」が、ニュー・サウス・ウェールズでは1896年に「有色人種制限及び取締法」が制定された。
1901年に制定された連邦憲法の第51条には、移民を制限する権利や、有色人種を対象とする特別法を制定する権利を連邦が持つことが明記された。
これを根拠に「連邦移民制限法」が成り、有色人種の移住制限が全土に適用されることとなった。
こうしてオーストラリアは、世界で初めて人種差別を国是として法制化した連邦制をとり、その後1907年にイギリス連邦の一員としてのオーストラリア連邦(Commonwealth of Australia)なった。


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オーストラリアの歴史
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■カナダの歴史

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「カナダの起源は17世紀初めにフランス人がセントローレンス川流域に入植したのが始まりである。
1763年にイギリス領となり、フランス系住民と先住民がイギリス帝国の支配に組み込まれた。」

 

・前史

「カナダの先住民は4万年前の氷期にシベリアからベーリング海峡がまだ陸続きだった頃新大陸に渡ってきたインディアン(モンゴロイド)である。
インディアンの時代はカナダ史上、「ファースト・ネイションズ」(First Nations)と呼ばれる。
西暦1000年頃には北欧のヴァイキングがアイスランドからニューファンドランド島に到達し、さらに南下したが、ヴァイキングの居住地は永続しなかった。」

 

・ヌーベルフランス

「16世紀半ば、この地はフランス領となった。
1608年フランスの探検家サミュエル・ド・シャンプランがセントローレンス川中流域に永続的なケベック植民地(現在のケベック・シティ)を創設した。
フランスの植民目的はインディアンとの毛皮交易の拠点を作ることで、ルイ13世の宰相リシュリュー枢機卿は1627年、ヌーベルフランス会社を設立し、植民地経営を会社に委ね、同時にカトリック教徒以外の者が植民地に入植することを禁止した。」

「1763年のパリ条約でフランスはカナダの植民地を放棄し、ケベックは正式に英領となった。
これ以後、イギリスはカナダ植民地と称するようになる(ただし、カナダの名称は仏領時代から存在した)」

 

・英領カナダ

「新たに英国の支配下に入ったフランス系住民は約65,000人に達し、すべてカトリックであった。」


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カナダの歴史
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■ヨーロッパ諸国によるアメリカ大陸の植民地化

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【コロンブス以後】

 

・疫病の蔓延と人口減少

 

16世紀のヨーロッパ人やアジア人は既に、牛、豚、羊、山羊、馬および様々な家禽といった家畜を飼い、住まいもそれらと近接しているという状態が長く続いていたが、アメリカ大陸ではそうではなかった。

1492年以降ヨーロッパ人が大挙してアメリカ大陸に押し寄せ、先住民族と接触するにつれて、先住民が経験したことのない、従って免疫性のない病原菌を持ち込むことになった。


天然痘(1518年、1521年、1525年、1558年、1589年)、チフス(1546年)、インフルエンザ(1558年)、ジフテリア(1614年)、およびはしか(1618年)といった疫病の大流行があり、先住民族人口のうち、1千万人ないし1億1200万人、95%ないし98%は減少したと考えられている。


この人口の減少に続いて文化的な混乱と政治的な崩壊が起こり、ヨーロッパ人による既存文明の征服と土地の植民地化が容易になったとされている。


(中略)


ヨーロッパ人と先住民族の抗争が原因で死亡した者の数も結論が出ていない。


歴史愛好家ウィリアム・M・オズボーンはその著書『荒野の辺境:ジェームズタウンからウンデッドニーまでのアメリカ・インディアン戦争における残虐行為』の中で、最初の接触(1511年)からフロンティアの消滅(1890年)まで、今日のアメリカ合衆国本土内で記録されたすべての「残虐行為」を集計し、先住民族による残虐行為での死者が9,156人、ヨーロッパ人による残虐行為での死者が7,193人とした。


オズボーンは残虐行為を市民、負傷者および捕虜に対する殺人、拷問あるいは人体切断として定義している。


(中略)


コロンブス航海の後1世紀半で、アメリカ大陸の先住民族人口は80%減じたと見積もられている(1492年の5千万人から1650年の8百万人)。

これは旧世界からの疫病の流行だけでなく、何度かの虐殺と強制労働によるものであった。

 

(中略)

 

・強制移民


ヨーロッパ諸国の移民が現れる前にも奴隷制は存在していた。

先住民族は他の種族を戦争で捕虜として捕らえ、奴隷化していた。


これら捕虜の中には、例えばアステカのような種族では人身御供とされる場合もあった。

スペインはカリブ海で現地の住民を奴隷化した。


疫病や強制労働および無作為な殺人によって先住民人口が減少するに連れて、大規模な奴隷貿易によって輸入されるアフリカ人に置き換えられていった。

18世紀までに、黒人奴隷の数が圧倒的になり、先住民の奴隷はほとんど見られなくなった。


奴隷船でアメリカ大陸に送られたアフリカ人は、その故郷の海岸に住む種族が捕まえて売り払った者達が多かった。

アフリカではヨーロッパ人が疫病に罹患する確率が高かったので、奴隷を捕まえる役割は現地の種族に限定された。


奴隷貿易の代価はラム酒、銃および弾薬が大きなものだった。

1810年頃までに30万ないし40万人の黒人奴隷がチャールストンやニューポートの港に届けられた。


カリブ海の諸島、ブラジル、メキシコおよびアメリカ合衆国に輸入された奴隷の総数は1000万人ないし2800万人と見積もられている。

 


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■ヨーロッパ諸国によるアメリカ大陸の植民地化
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■阿片戦争(アヘンせんそう)

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・阿片戦争


阿片戦争(アヘンせんそう、中: 鴉片戰爭、第一次鴉片戰爭、英: First Opium War)は、清とイギリスの間で1840年から2年間にわたり行われた戦争である。


イギリスは、インドで製造したアヘンを、清に輸出して巨額の利益を得ていた。

アヘン販売を禁止していた清は、アヘンの蔓延に対してその全面禁輸を断行し、イギリス商人の保有するアヘンを没収・処分したため、反発したイギリスとの間で戦争となった。


イギリスの勝利に終わり、1842年に南京条約が締結され、イギリスへの香港の割譲他、清にとって不平等条約となった。

なお、アロー戦争を第二次とみなして第一次アヘン戦争とも呼ばれる。

 

・戦争に至った経緯


イギリス東インド会社は1773年にベンガル阿片の専売権を獲得しており、ついで1797年にはその製造権も獲得しており、これ以降同社は中国への組織的な阿片売り込みを開始していた。


北京政府は阿片貿易を禁止していたが、地方の中国人アヘン商人が官憲を買収して取り締まりを免れつつ密貿易に応じたため、阿片貿易は拡大していく一方だった。

1823年には阿片がインド綿花に代わって中国向け輸出の最大の商品となっている。

広東貿易の枠外での阿片貿易の拡大は、広東貿易制度の崩壊につながることとなる。

 

・イギリスの対応・紛糾

1839年3月に広東に着任した林則徐による一連の阿片取り締まりがはじまると、エリオットはイギリス商人の所持する阿片の引き渡しの要求には応じたが、誓約書の提出は拒否し、5月24日には広東在住の全イギリス人を連れてマカオに退去した。


エリオットは、全ての自国商人に対し、清国当局へのアヘン禁絶誓約書の提出を禁じ続けていたが、林則徐ら清国側は、むしろ誓約書提出の上でアヘン以外の通常の商業活動を行うことを当初から勧奨しており、イギリス商人の中でもアヘンに関わっていない者にはエリオットへの不満が高まっていた。

 

・戦争勃発

1840年8月までに軍艦16隻、輸送船27隻、東インド会社所有の武装汽船4隻、陸軍兵士4,000人が中国に到着した。

首脳陣が交代したイギリス軍は、本国の方針により軍事行動を再開した。イギリス艦隊は廈門、舟山列島、寧波など揚子江以南の沿岸地域を次々と制圧していった。

 

・終戦後の推移

1842年8月29日、両国は南京条約に調印し、阿片戦争(第一次阿片戦争)は終結した。


阿片戦争以前、清国は広東(広州)、福建(厦門)、浙江(寧波)に海関を置き、外国との海上貿易の拠点として管理貿易(公行制度)を実施していた。

南京条約では公行制度(一部の貿易商による独占貿易)を廃止し自由貿易制に改め、従来の3港に福州、上海を加えた5港を自由貿易港と定めた。


加えて本条約ではイギリスへの多額の賠償金の支払と香港の割譲が定められた。

また、翌年の虎門寨追加条約では治外法権、関税自主権放棄、最恵国待遇条項承認などが定められた。

このイギリスと清国との不平等条約の他に、アメリカ合衆国との望厦条約、フランスとの黄埔条約などが結ばれている。

 

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■阿片戦争(アヘンせんそう)
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■新植民地主義

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新植民地主義(しんしょくみんちしゅぎ、Neocolonialism)とは、ポストコロニアル批評において発展途上国の様態を形容する際用いられる用語。


かつての宗主国が築き上げた現存するあるいは過去の国際的な経済協定が、第二次世界大戦後に発生した脱植民地化を経てもなお、独立国に対しその支配を維持すべく利用されている(又はされていた)とする。


「新植民地主義」の語は今日における「現実の」植民地主義(国連決議に違反してまで外国の領土とその国民を統治する国家が存在する[1])及び旧植民地で展開されている資本主義的事業の双方を批判の射程に入れることが多い。


とりわけ多国籍企業が発展途上国の資源を搾取する構図を強調し、この経済支配が16世紀から20世紀にかけてのヨーロッパの植民地主義を髣髴とさせるとの批判がある。


広義では大国による小国への内政干渉(特に現代のラテンアメリカ)を指し、帝国主義時代の列強諸国にも似た大国の行動そのものが一種の「経済的帝国主義」と重なることを示唆する。

 

・経済支配としての新植民地主義


新植民地主義の責任は、広義では小国に内政干渉する大国や国際的な経済組織に向けられてきた。

この意味で、「新」植民地主義とは現代の経済的な帝国主義の一形態を含意する。


そこでは強国が列強諸国のごとく振る舞い、この振る舞いがポスト・コロニアル世界における植民地主義になぞらえられる。

新植民地主義勢力は直接的な軍事的政治的支配の代わりに、金や貿易政策を駆使して小国を支配していると言われ、この概念を理解する者は、小国に対する「事実上の」支配を見て取るであろう。


旧宗主国やその他経済大国はいずれも、かつての植民地とりわけ原料の供給地としての役割が期待される地域の経済に存在感を示し続けている。

それゆえ、大国はこうした原料の流通を維持し、自国及び多国籍企業を不当に儲けさせるよう、小国の統治機構なり経済への介入を行う度に批判を受けざるを得なくなる。


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新植民地主義
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小さな島国、英国。

英国と言ったら、多くの日本国民はどのような印象を持っているでしょうか。


多くの日本人は好意的な印象を持っているかと思います。

映画やアニメなどが好きな方は、英国と言えば「Mr.Bean(ミスタービーン)」や「ひつじのショーン」などを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。


無声映画、無声アニメで言語が異なっても笑える、全世界的作品ではないでしょうか。

いずれも風刺的な要素もあって、個人的にも非常に大好きな作品です。


ただ。

「Mr.Bean(ミスタービーン)」や「ひつじのショーン」の作風とは全く異なった英国の歴史があることはご存知でしょうか。


英国の歴史は、他国植民地政策の歴史と言っても過言ではありませんでした。


米国も植民地でした。

インディアンなどの原住民から土地を奪い、白人社会を作り上げています。


米国の他、カナダやオーストラリア、ニュージーランドなどもそうです。


インドも植民地化した過去もあり、アヘン戦争では中国の一部、香港を植民地化しています。


英国はいずれの国も武力を以て、その地域に住んでいた原住民から主導権を奪い、その土地に白人社会を作り上げてきました。


1776年7月、米国は英国から独立戦争を経て独立宣言したのはご存知の通りです。


ところが。


独立宣言には先住民であるインディアンと、奴隷としてアフリカから連れてこられていた黒人の人権は認められておらず、黒人奴隷も依然として残されていました。


表面的には米国の独立が掲げられていましたが、英国植民地支配の影響力は完全には解消されていなかったとも言えるかもしれません。

米国は英国の子分のような関係を続けてきたとも言えそうです。


そして、現代。

今も、英国と米国の関係性は、非常に結びつきが強いままとも言えます。


ロシアとウクライナの紛争に関しても、英国と米国は歩調を同じくしています。

むしろ、英国が前のめりとなっているようにも見えます。


政治的・軍事的同盟、NATO(北大西洋条約機構)をも動かし、ロシアとの全面戦争に突き進んでいる、その主導的役割を英国が行っているようにも見えます。


なぜ、英国は、それほど戦争に前のめりなのか。

なぜ、危険な方向に多くに国々を巻き込もうとしているのか。


そのモチベーションの背景に、何があるのか。

不思議と思っている日本人も多くいるのではないでしょうか。


その答えは、英国の歴史が物語っているとも言えます。

そして今も。


英国の植民地政策は、現代の経済支配という姿に変えて、以前その本質は残っているとも言えそうです。


そして、現代における大きな問題は。

武力による時代から、経済支配への時代に移行したとも言えるのではないでしょうか。


いわゆる、新植民地主義。

経済的な強者が、資本主義という分野で強大な影響力を持ち始めています。


その強力な支配力の筆頭として暗躍しているのが、米英巨大ファンド(国際金融資本)かもしれません。

資本主義を導入している国々への圧倒的資金力で、大きな発言権を持ち始めています。


米英石油メジャーを中心とした石油資本も、そして米英の巨大投資ファンドも、米英の歩調は同じ方向を向いて、世界の金融市場で世界覇権を狙っているかのような動きも見受けられます。


時には、企業の株式を大量保有し、企業の意思決定に大きな影響力を持って・・・。

時には、為替を動かすにまで巨大化した資本力で、石油為替価格の動向にも大きな影響力を持って・・・。

時には、一国の通貨価格に多大な影響を持って・・・。


超巨大資本を操ることで、資本主義という名の、他国支配を進める可能性をも秘めていると言える状況になっているのではないでしょうか。


そして。

この対象として、日本も無関係ではないと言えるかもしれません。


巨大な米英の国際金融資本は、日本の株式市場、通貨為替市場にも多大な影響力を持っています。


今の円安も、日本の国益とは逆とも言える状況。

日本の円売りで巨額の収益を稼いだ巨大米英ファンドもあると言われています。


悪い円安。

日本メーカーの多くは海外工場で生産する形態が恒常化しています。


今や円安は、日本に住む日本国民はデメリットしかないとも言えます。

円安で石油や資源、あらゆる部品や商品、素材等輸入品が軒並み値上がり。

結果、ガソリン代、食品や生活必需品、電気料金等、あらゆる分野で値上がりしてます。


円安が加速している背景には日銀の異次元緩和、米英巨大ファンド(国際金融資本)の円売りなども少なからず影響があります。


安倍元総理と関係性が深い日銀の黒田総裁。

その日銀の意思決定によって、米英巨大国際金融資本に巨額の収益につながっていると言われています。


日本の政治、日銀、そして日本の経済界、その全てに関係性が強いのが、米英を中心とした巨大国際金融資本と言えるのではないでしょうか。


コロナ過で巨額に膨らんだ、国際金融資本。

「見えざる手」とした株式市場や為替市場に「意思」をもたらしているとも言えるかもしれません。


その「意思」は、日本を良くしようと思っているのでしょうか。

それとも・・・。


現在の日本の与党は、この国際金融資本との結びつきが強いと言われています。

多くの日本の政治決定にも多大な影響力を持っているとも言われています。


このまま、国際金融資本との結びつきが強い与党が政権を維持し続けたら、今の日本経済の下落が、まださらに続くという可能性もあります。


日本の経済的独立を目指すのか。

日本の経済支配を許してしまうのか。


英国の歴史は、植民地と奴隷制度という歴史が色濃くありました。


もし、今でも、その思想が残っていたとしたら。


日本も大きなリスクがあると言えるかもしれません。


2022年6月または7月には、日本の政治を決定づける参議院議員選挙があります。

政治は、経済を劇的に変える力があります。


つまり、私たちの生活は、私たちの日本経済は、「政治」が大きなカギを握っています。

日銀政策、一律給付金等々、やはり今の政治を変えることが最大の近道とも言えるのではないでしょうか。


大事なのは、日本の富を、日本国内に還流させるための政治。


所得が下がり続け、税金と物価が上がり続ける、このままの日本でいいのか。

それとも、新たな日本を目指すのか。


この先3年、5年を決定づける選挙。


今のまま破壊される日本を選択するのか、それとも新しい道を選ぶのか。


今、日本の未来は、私たち一人一人の強い決断が求められています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【参考】

 

 

 

■人種的差別撤廃提案

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「第一次世界大戦後のパリ講和会議の国際連盟委員会において、日本が主張した、「国際連盟規約」中に人種差別の撤廃を明記するべきという提案を指す。この提案に当時のアメリカ合衆国大統領だったウッドロウ・ウィルソンは反対で事が重要なだけに全員一致で無ければ可決されないと言って否決した。国際会議において人種差別撤廃を明確に主張した国は日本が世界で最初である。」

「イギリス・アメリカ・ポーランド・ブラジル・ルーマニアの計5名の委員が反対」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E7%A8%AE%E7%9A%84%E5%B7%AE%E5%88%A5%E6%92%A4%E5%BB%83%E6%8F%90%E6%A1%88

 

 

 


■人種的差別撤廃を国際会議で初めて提案したのは日本だった

「反対はアメリカ、イギリス、ブラジル、ポーランド、ルーマニアであった」

議長だったアメリカのウィルソン大統領が、こう述べる「全会一致でないので、本修正案は否決された」

渡部昇一 上智大学名誉教授

https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=985

 

 

 

 

■国際金融資本の真相を知り、「日本国民の国」を取り戻そう [三橋TV第299回] youtube
https://www.youtube.com/watch?v=7k3awZjwq2A

 

 

 

■国際金融資本・グローバリズムは日本型共同体を破壊したい [三橋TV第297回]youtube
https://www.youtube.com/watch?v=yELafh7FBMM

 

 

 

■グローバリズムは我々の「祖国を愛する気持ち」ま。でをも利用する [三橋TV第296回] youtube
https://www.youtube.com/watch?v=K_brhkr6Nfw

 

 

 

■ジョン・レノンのインタビュー―世界は狂人によって支配されている
YouTube 2011/10/20
https://www.youtube.com/watch?v=8t5awfxTbmM