血の祭典（金玉子）

最近私はある妄想にとりつかれていた。
この部屋のパソコンとカメラが隣の部屋の朝鮮人にみられているのではないかと。

そうなんだ声がきこえる。汚い臭い男の声がはきそうになる。
だとしたら、私の首の肉の赤い汁を見せてあげたい。

あの香田さん事件よりも激しい私の打ち首をする姿を。
どうしても、見せてあげたい私の人間としての最後の姿を。

首が胴から離れて畳に飛ぶすがたをみせてあげたい。
私は用意して、痛み止めとしてたくさんの麻薬を用意した。

首が落ちるように、断頭できる刃物を用意した。
後は少し安定できる薬をまたたくさん飲んだ。

血の肉の花をあなたに見てもらいたい。
私の肉の花をあなたの目で、鑑賞して感激してもらいたい。

肉の塊のまま落ちた私の首を、目を見て笑い転げてほしい。
そのまま私は自分の首をだいたまま、永遠の眠りにつくのだ。

そんな動画をつくってみようとした。
ある編集のできる人に頼んでみた。

私の首を作ってもらい血のりもたくさん用意した。
そしてその撮影に臨んだ。

そののちに私は失踪した。
多分その首は私の本物ということになった。

私の生の血が流れて、動画は終了した。
それから私の行方はしれなくなった。

そののちに、私の血の祭典はたくさんの検索サイトで見られた。
隣の人のおかげで私は、首を本当に切られて美しい花を咲かせることができた。

本当に、隣の気持ち悪い人々にお礼を言ったかった。
私は、天国からひそかに感謝したのである。