もんく [とある南端港街の住人になった人]

ムラピ山噴火と気候の関係など

しばらくニュースに出てきていたジャワのムラピ山の噴火が長引いている。

日本のニュースで航空便の欠航が相次ぐと書いてあった。最初はJALなどと書かれていたのでシンガポールやマレーシアからの便はOKでどうしてJALなのかなあと不思議だったけれど、やっぱりマレーシアからの便も欠航しているようで、先日日本から来たお客さんのジャカルタ行き予定も延期されていると聞いた。西側から東に向って行けば大丈夫なのかなあと思っていたけれど、どうもそうではないらしい。


と、思ったので調べてみた。

これは日本時間2006年6月9日にAVNIR-2が観測したインドネシア・ムラピ山の衛星から見た映像。
AVNIR-2が観測したインドネシア・ムラピ山 (←クリック)

噴煙が右から左へと流れている。ただ、これだとどちらが西でどちらが東かわからないのでGoogleマップと地形を比較してみる。

ムラピ山の航空写真 (←クリック)

これを見ると確かに噴煙は東から西へと、つまりジョグジャからジャカルタ方面へ流れているのだなとわかった。そうだったのか。

その理由は?
地学の先生、山賀 進さんの解説が詳しい。
大気の大循環 (←クリック)

簡単に言うと、亜熱帯高圧帯から吹き出した風は赤道に向って吹いていこうとするけれど、地球が西から東へと回っているので相対的には東から西へ吹く風になってしまうと言うことだそうだ。北半球(マレーシア)では北東貿易風、南半球(インドネシア)では南東貿易風になって、どちらも東から西に風が流れる。風の向きは上空でも地上でもやっぱり西向きなんだろうから、循環する空気はバネのようにらせん状に動くんだろう。


もう1つ疑問が出てくる。亜熱帯高圧帯ってのはどこにあるんだ? 亜熱帯と言うからには日本のある温帯地域とマレーシアのある熱帯地域の間くらいにあるはずだ。

亜熱帯高圧帯 -Wikipedia (←クリック)

これによると緯度が20から30度となっている。そこはどこにあたるのだ?

ムラピ山で7.5度(南緯)、オーストラリアのダーウィンでも12度しかない。亜熱帯高圧帯は砂漠になりやすいと書いてあるが、オーストラリアの砂漠はこの高圧帯になっていることが原因なのだろう。ちなみに北半球(こちらは北緯)ではハノイが約20度で那覇が26度、その間に香港、マカオ、台湾が入る。

そうしたらジャワで火山噴火が起きるとどうしてもジャカルタ方面に風とともに噴煙が流れていくと言うわけだ。



しかし、それとは別に、マレーシアのこのクアラルンプール近辺では年間を通してほとんど風らしき風が吹かないと思う。吹くのは入道雲が雷とともにやってくる前と去る時だけだ。チビ台風のようなものだ。北緯、たった3.5度だ。これでもモンスーンのシーズンと言うのがあって、体調が悪くなるとそんな話も出るがそれが気候のせいかどうかはよくわからない。なぜなら日本人的には気温も降水量もほとんど変化しないと同然だからだ。

マレーシアの気候についてはここが詳しい。
マレーシアの季節と天候 概論 (←クリック)

Intraasia Info Net さんのページによれば、マレー半島の西海岸地方はほとんど変化など無いに等しいってことがわかる。(日本人からすればね。)なんだ、やっぱりそうか。ここでは季節は気候じゃなくてお祭りやバーゲンセールの方が感じやすいのだ。




ムラピ山は最近の日本の報道ではちゃんと"ムラピ"と書いているようだ。以前は"メラピ"も多かった。なぜなら、"Merapi"と書くから。インドネシア語、マレー語では"e"を、エとウの中間で発音する場合が多いから"ムラピ"の表記が近い。マレーシアではこの州の名前を"セランゴール"って言う人もいるけれど、"スランゴール"の方により近いと思う。同じ地名でクランタンなどはケランタンになるとちょっとおかしい。ナシ・ルマもナシ・レマと書く日本人は多いが、店で買うときはナシ・ルマの方が近いように聞こえる場面が多い。

ムラピ山噴火で被災された方のご無事を祈ります。また、亡くなられた方のご冥福を祈ります。
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