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もんく [とある南端港街の住人になった人]

帰りたい人

一昨日、バングラデシュから来ている作業員が風邪をこじらせて休んだ。次の日の仕事中に同じ部屋に住んでいる人に電話で連絡して来た。ちょっともうダメだからクリニックに行きたい。会社に言って、と言う感じらしい。

そう言う事ってあまりないのでよほど悪いのかなと思って使えない管理人で今はパソコン入力しかしていないのに車で行かせた。日曜日を挟んで出勤して来たけれどまだダメらしいので緊急用ベッドに寝かせて置いてまたクリニックに。

その前に話を聞くと国へ戻りたいらしい。父親が入院してしまって面倒を見る人間があまりいないのが理由とか。そう言う場合、誰が何と言ってもそれは仕方ないわけで、まあ、どうにか帰さないといけない。

帰さないと、とわざわざそう思ってしまうのは、彼らにはハードルがあるからだ。ちょっと前にビザを取った。会社が費用を支払ったので要は借金ができたようなもの。親が病気とか死んだ位では (それが位かよ!) なかなかはいどうぞとは言わないのである。元取ってないから。それで案の定、この会社の人事も渋っていると言う。

渋っているからこそ自分に相談してくる。まあ、いつもながら役に立たない人事なのだ。親が入院してるって言ってるのに。そこ、渋るところじゃ無いだろう。
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