テスラ、羨ましい。
もう工業系の仕事は引退したのだけれど、こんなニュースが来たので・・・
工業の仕事やってた経験があれば、きっと誰でもテスラが羨ましいと感じるはず。だって、こんな事、社長が関心持ってやってやろうじゃ無いの!ってできちゃうのだから。実はこんなふうな事じゃないけれど、あの自前工場持たないアップルもそうで、オフィスにいる人が工程よく把握しててコントロールしていたりする。アメリカって本当にすごい国だと思う。
具体的な話をすると、マレーシアで最初にいた会社での事。日本の大手企業からパーツ生産を請け負ったのだけれど、歩留が超低空飛行になった。安い仕事だったから儲からなかったどころか赤字。何がいけないかっていうと、日本で営業が客先で仕様が確定した仕事をハイハイとただ取って来る。すると工程が変えられない。お客企業はその物と組み合わせるように他も設計しているから。その仕事は、全工程が縦並びだった。一つ一つの工程の歩留がある程度良くても、それが縦並びだと全体では大きく落ちる。中にちょっと難しい工程が入っていたからさらにガンと落ちた。
先に相談してくれればそんな事にはならなかったのに!と思うし、営業だって同じ会社の人間なんだから少しは勉強しとけ!ってのもあった。
似たような事は他でもあった。この前の会社の製品だと物理的に縦並びしかできない製品だったけれど、それでも考えれば縦並びを回避できるところもあったけど、そこは製造技術が無いような会社で、開発→いきなり生産みたいなっていたからそんな事を考えもしない。それでけっこうくだらない事になってしまっていた。
遡る事30年、あの会社でもこれに類する事が実際にあって、その時には自分がそこに噛んでいなかったから後から聞いて???だった。自分はそっちの専門家じゃないが、普通にダメだとわかるのだが。
というわけで、テスラのように考え方が作れて社長さんが関心持って、ならやっちゃおうぜ!って言えるのは羨ましいのだ。
別の話
今日、図書館に行った。久しぶり。
本は嫌いではないが、最近あまり本を見たい気がしない。
図書館でも書店でも、その棚の前に立つと良さそうな本がたくさんあるのがわかる。本は何らかの意図があって書かれていて、どれでもそれなりに充実した内容書かれている。でも、それを見ていると憂鬱な気持ちになる。
理由は、自分がそれらを読んでもそれらコンテンツの消費者にしかならないと感じる。ある人たちは消費者でなくて、そのコンテンツを何かに変換して生産者になれると思うけれど、今の自分は消費だけ。ディズニーランドに入って楽しませてもらうだけなのと変わらない。テレビ観て笑ってるのと変わらない。
そんな自分を想像するとくだらなすぎて、本を借りる気にもならない。