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でも、日本の先輩たちがずっとやってきて今の日本ブランドを打ち立てる事が出来たのは物作りをやっていたからなのだ。いろいろノウハウはあって、本にもなっていたりするけれど、なぜかその基礎を小中学校や高校で教えるって事が無いのは不思議な事だ。
日本でもそんな事だからこうして日本を見習おうって言ってるマレーシアでそれができるはずはないなあ、と工場を見ていて感じる。
物作りの一番基本的な考え方って何か?
これは中学校の技術家庭の勉強していただけだと全然わからない。なぜかって言うと、自分で1個しか作らないから。自分で使う1個のイス、1個のブックシェルフ。はい、よくできましたと言う事になるのだけれど、これは美術で木彫りするのとか粘土細工するのと同じで道具の使い方を習っただけに過ぎない。
工業的に言うとそれは物作りとも言えるけど、言いにくい。
なぜかって言うと、たくさん作っても全く同じと言える物が作れて始めて工業的には物作りだから。それを普通、生産と読んでいる。
ここで考えなきゃいけないのは、出来た物が同じかどうかと言う結果じゃなくて、同じ物を作る事が出来る途中のやり方がどうなってるかと言う事。問題にしなきゃいけないのは形の無い「やり方」の方。
物を作る、つまり生産と言うことの本質は 「物」じゃなくて「事」なんです。
例えば、マシンの調整をしてから生産に入るとする。これを時々誰か、例えばライン長のような人が来て作業員を横に置くか別の仕事をさせておいて自分がやってしまったりする。そうする理由はあるにはある。例えば、今日は作業員が他で余ってしまったので1人連れてきて追加する。少しは早くなるだろうとか、考えるかもしれない。が、こう言うのも基本的にはダメだ。
なぜなら全て、やってる「事」が変わってしまうから。
出来上がった「物」は同じに見える。が、やり方が違っている。なぜダメかと言うと、信頼できなくなるから。
車を作るのに1) エンジンを乗せてから2) 駆動軸を組むとする。たまにエンジンの作業が滞ってしまうのでこの1台か2台だけは駆動軸から組み込んだ。見た目は同じでお客にはわからない。けれども知ったらそんな車は書いたくない。駆動軸をエンジンに連結する時に後のやり方だとちょっとだけやり難いかもしれない。ちょっとだけやり難いとちゃんとネジが締まっていないかもしれない。そう言う事。
物作りで得なければならないのは物じゃなくて事と言うのはそう言う意味。
つまりは、物作りはいつもやる手順をきっちり設計すると言う事。設計するのは物だけでは不十分。その手順を守れるように設計する。例外が多く発生するようではいけない。コンピュータのプログラミングと同じような事なのだ。
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