見出し画像

もんく [とある南端港街の住人になった人]

コーヒーも寿司も物ではなくて文化だ

スペインのコーヒー(torrefacto coffee)を調べていたら、欲しいコーヒーは輸入されていないとわかった。それ以外の事もわかってきたのでここに書いて置く事にする。

スペインで検索すると、日本では主に4種類が検索で出てくる。1つはテーマパークの「スペイン村」で、2つ目はスペインレストラン。3つ目はハム等の食品。4つ目はスペイン語(教室)ほとんどそれしかない。自分の頭の中を点検すると、それに闘牛、ガウディあたりが出てきて終わり。ヨーロッパの南西に位置していてラテン系で・・・。ほとんど何も知らない。

ましてやコーヒー等、知る由もない。

よく考えてみれば、コーヒーは毎日飲む。習慣的に飲む。自分で焙煎まではしないが、豆を買ってきてミルで挽いてフィルタで淹れる。同じコーヒー豆を世界中でコーヒーという飲み物にして飲んでいる人がいる。けれど、どうも同じようにして飲んではいないらしい。我々はコーヒーという物は知っているが、それを世界中の人たちがどう思っているか、どう扱っているかは、物を知っているから知っている気になっているが実際はまるで知らない。(スペインでどんなふうに飲まれているか、実際のところまるでわからなかった。)

例えば、自分はマレーシアで人々がコーヒーを飲んでいるのを見ているからいくらかは知っているが、それについて書いた事はなかったと思う。検索してもマレーシアに住んでいる日本人からその事は探せない。何を言っているかと言うと、マレーシアの人が何時頃にコーヒーを飲むか、何のために飲むか、何か食べる物と一緒に飲むかはどう検索しても出てこないだろう。日本と違うのか? 答えは違う。

これはお互いに言える事で、寿司という物があるが、寿司という物は伝わり易いが、寿司をどう食べるか、その意味や食べ方は全然伝わらない。だから寿司は海外へ行くとSushiになる。例えばマレーシアではSushiはご飯を何らかの具と一緒に海苔で巻いた「物」と思われている。だからちらし寿司をお祝いや節句に食べる事は知らないし、家にお客が来た時に出前で頼む事も知らない。昔はファストフード的に食べられていた事も知らない。コーヒーの逆だ。

ところで、日本でのコーヒーの飲み方がどうか、当の日本人には言えない。日本ではコーヒーはお茶と交換できる飲み方、つまりお茶のように飲んでいるという事を言えない。食事の中に外国から伝わった物があるのでお茶からコーヒーに交換されたにせよ、食事の後に口の中を落ち着けるような、お茶の飲み方で我々はコーヒーを飲む。だから砂糖を入れないで飲む事が多い。

別の国では違うのか? そう、当たり前のように違う。コーヒーは物でなくて文化なのだから。それは新幹線が電車でなくてシステムだというのに似ている。理解し難い。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日本でニャー2023」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事