概要情報
ここに事前準備から輸入手続きまでの流れが全て書かれている。
常軌の情報に補足を記入した図
注意
引越の日程が決まってから各種の手続きを始めた場合はマレーシアから出国できないか、出来たとしても日本の空港検疫で長期間待機させられます。それを避けるためには予め上図の左側部分(マイクロチップ埋込→狂犬病ワクチン→抗体検査)をしておく事は必須です。ペットが飼い主と長期間別れ別れになるのはペットの死を意味すると考えるべきです。
マイクロチップの埋め込みの記事(2016/10/31)
動物病院(クリニック)に連れて行けば簡単です。
クリニックによってはやった事が無いところもあるかもしれませんが、その場合は他のクリニックを探します。マイクロチップを入れたら、マイクロチップに付いていたステッカーをもらい、ペットの健康手帳に貼って無くさないように保管します。このマイクロチップ番号が狂犬病ワクチン接種後の抗体検査で必要になります。
ペットの健康手帳はクリニックでもらえます。ワクチンや治療を行った記録が書ける手帳で、薬品メーカーが作成して配布しているものです。公式書式ではありませんが、このペットの健康手帳の記録は出国検査で必要になりますから大切に保管します。
狂犬病ワクチン接種の記事(2017年3月4日)
これもクリニックに連れて行けば簡単です。ただし、ワクチンには有効期限があるので在庫が無い場合があります。ワクチンは毎年必ず1年以内に受けなければ抗体検査の抗体価証明書が有効期限内でも無効になってしまうので、事前に予約して在庫があるか確認し、無ければ仕入れておいてもらう必要があります。
こちらはその後の定期的なワクチン接種(2019年5月24日)
次は2年に1度の抗体価検査のための血液採取(2019年6月15日)
これは採取日が検査証明書の有効期限2年間の初日になります。ただ、毎年ワクチン接種していれば2年間の起点はずれても問題ないです。ワクチン接種を忘れない事だけが重要です。
検査には『血清』を送る事になっていますが、クリニックが対応できない場合は『血液』を送る事も認められています。私はその点が理解できていなくて、ずっと血液を送り続けていました。
次は採取した血液をEMSで検査機関に送ります。
これはコロナによる移動制限と公的機関の業務縮小があった事もあって手こずった時です。とは言え、どう送るかは考えなければいけません。なぜなら液体を送る、感染性のある物を送ると認識されるのでキャリアによっては送ってもらえません。幸いマレーシアではきちんとパッキングしていれば郵便局が送ってくれますが、郵便局によって認めてくれないところもあります。その場合は別の局に行って送ります。
EMSを使わず、自分で持って行くという選択肢もありますが、その場合の注意点は、再凍結させない事です。
血液は採取してもらったものを家の冷蔵庫の冷凍室に入れて凍らせます。それを取り出して箱詰めして持って出ますが、途中でホテルに泊まるなどした時にホテル等の冷蔵庫に入れて再凍結させると検査できないサンプルになってしまうそうです。血液や血清は多少腐ってしまっても検査できるそうなので温まってしまってもそのまま検査機関に入るようにします。
送り先はこちらです。手続きが詳しく書いてあります。
書式をダウンロードして自分で記入します。クリニックでドクターのサインをもらいます。
1匹あたり2通、証明書がもらえ、日本語版と英語版がありますが、マレーシアでも見せるので英語版だけで良いでしょう。
日本政府が認めている検査機関は日本のRIASだけではありませんが、マレーシアにはその機関がありません。(ありますが非認可)この過程をクラウンラインさん等の取り扱い業者さんに頼むと日本以外に送られるそうです。どちらでもかまわないと考えます。
パッキングの方法はここに詳しく書いてあります。
ここに書いてある1次容器だけはクリニックで用意してもらいます。いくつかサイズがあったり仕様が違っていて、底のところに最初から薬品が入っている物もあるのでわからない場合は実物を確認してRIASに問い合わせたら良いかもしれません。
実際はこんなふうにしています。(2021年6月3日)
このために2年に1回、発泡スチロール箱入りのアイスクリームを買っています。
細かい事ですが、引越には箱が必要です。
ネット通販でもペットショップでも売られていますが、種類は限られます。再度がねじ止めできるもので大きさも満足できるものと言ったらこれしか探せませんでした。幸い、輸出許可申請を請け負っている業者さんも同じ物を使っていたのでこれで大丈夫そうです。
ただ、下部スリットは、猫の場合怖いと穴のようなところに潜む習性があるのでテープなどで塞いで暗くするのが良さそうです。