要約すると、自分たち(エンジニアとテクニシャン)はある機械のメンテナンスをしてOKだと結論を出したつもりだけれど、なぜその機械を動かす許可をくれなくて再度チェックしたのですか?、と言うもの。
いやはや、ここまでわかっていなかったとは!、と改めて(わかっていたけれど)ビックリ。でもまあ、こうして聞いてくるだけ進歩したかな?
さて、メンテナンスの仕事は確かに機械がちゃんと動くようにする事だ。ただ、そんなの当たり前。壊れて部品交換する位の仕事なら小学生でもできる。レゴと似たようなものなのだ。ほとんどの場合、誰ででもできる。それでOK、と言って済まされては使う側はたいへん困る。
じゃ、使ってる上で何か注意しながらやらなきゃいけないのか? 次に壊れそうな時には何か兆候があるのか? はたまた、次、いつ壊れるんだろう? だいたい壊れた原因は何だったんだ? みたいな事が問題になる。壊れて直すとなると生産はきっとまた止まる。材料は無駄になる、人件費も無駄になる、注文に応えられない可能性も大。
それに次に壊れたとき、以前と同じだったのかどうか、原因は同じなのか違うのか? そう言うのもとても重要なのだ。(バカみたいに当たり前の事だよね。) 少なくとも今の状態を写真に撮っておくとか、どこか測っておくとかしないと次回何がどう変ったのかわからない。が、それをそうすべきと思えないらしい。
そう言う事がマレーシアで大学出て何年も似たような仕事してきている人間が全然わかってない。だから報告書が書けない、記録が残せない、って事は解析もできないし予測もできない。信じられないかもしれないが、マレーシアの大学出なんてそんなものらしい。さすがとしか言いようがない。
日本では夏休みの宿題に朝顔の観察のようなのがあるけれど、彼らはきっとそんなのやってないのだろう。(後で聞いてみよう。) 茎が伸びたら何ミリ伸びたか書く、葉が出たらまた書く、花が咲いたらまた書く。そうするときっと来年も同じ朝顔なら似た様な事になって種を撒いてから何日位で花が咲くかがだいたいわかる。単にそれと同じ事をすれば良いのだけれど、そう言う発想が訓練されていない。
逆に日本人はあれはこうなってああなる、と予測し過ぎの感が無いではない。多くのことがこれはこんなものだ、になってしまって世の中つまらなくなってしまう。でもそうならない事も多いわけだけれど。
さて、どっちが人間として幸せなんだろう?
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