ジモティで赤いデロンギのトースターを、何と1000円で譲っていただいた。中古だけどとても綺麗で新品のように見える。明日あたりパンを焼いてテストしてみよう。
午後に弟が来た。2階にいて声がしたようなので降りて行ったら怒っていた。怒っていた理由は、先週母が役所の福祉課に電話して介護申請を願い出た事についてだった。これは以前に交通事故を起こした時に生活介助を拒否していて、あの時に拒否したのに何故今するのだというところから来ている。それで弟言うに、どうせやらないんだろう!(本気でないのだろう) の意味だ。
それにしても、弟、よく怒る。自分で役所に行って申請したりお願いしたりでやっと用意を整えたのを拒否された事によほど腹が立ったのだろう。それが未だに尾を引いている。
今回は医者に勧められた事で出張リハビリのような事ができるかを明日聞いてみようというわけで、何も始まってはいない。そう言って説明しておいた。怒る気持ちはわかるが、母が自分で身体の状態を戻して自分一人で生活し自分一人で映画でも観に行きたい望むのであれば「ああやっとあの頑固者もそんな気になったのか」程度に思っていれば、それはそれが誰にとっても最も良いはずだ。弟も木の影の側から近付く人間なのだろう。弟が激しく怒ったせいでまた昨日のように母はネガティブな気持ちになり涙していた。「朝起きずにそのまま死んでしまえば良いのに」と思う事があるとか。
側から見れば朝起きた時に尻が痛いだけで湿布薬で1時間しないうちに痛みは引く。それ以外は普通のちょっと足腰の衰えた老人に過ぎない。以前に山登りしていたところからのギャップがあるせいでそんな風に思うだけだろう。通りを見ていれば母より足の遅い高齢者が歩行器を使って歩いて買物に出ているのが見られる。まだマシな方だ。今の状態なら日帰りバス旅行へだって行かれるはずだ。生きる死ぬのところは遥か先だ。
まあ、そんな心理状態の高齢者に罵声を浴びせて誰が得するのだと言いたい気もあるが、弟とは言え一人前の人間ではあるので言うのは控えた。生きている限り、自分以外の他人も楽で楽しく生きてくれている方が自分自身にとって良いはずなのに。こうして母や弟に対しても一歩引いた見る自分は情の無い冷酷な人間なのかもしれないが。