もんく [とある南端港街の住人になった人]

技術革新の意味はインスタント

マレーシア企業幹部の多くが技術革新重視=GE調査 85%は共同実施に注目


まさにマレーシアはこうした感覚で前に進んでいると言って間違いはない。

マレーシアは、と言うよりマレーシアの経営者達は日本を抜いて世界に名を轟かせている韓国企業の記事、ドルがダメで工場も持たずに世界シェアを拡大しているアメリカ企業の浮かれた記事を読んでは技術革新を叫んでいる。

この技術革新と言う言葉の意味するところは日本で言うそれとはニュアンスが違っているようだ。

これまでマレーシアは海外の投資や技術導入を盛んに行ってそろそろ先進国入りと言うところまで来た。日本が戦後から何十年もかけてやって来たこと、欧米がすったもんだの末に手に入れた物を、後発の利点を活かす事、そして投資を呼び込む方法を隣国から学び、地の利にも恵まれて手に入れた。

それは先行する国の人々が毎日何かを考えて実行し、成功したり失敗したり継続したり諦めたり救い出したりする工程の結果に革新がある事を理解していないと言う事でもある。


はっきり言って今のマレーシアの品質は放っておけば過去の日本がそうであったように安かろう悪かろう(最近は安くもなくなっているとしても)だ。その理由は品質や技術革新や、流行りの用語へのインスタントな理解から来るものだ。

つまりは日常の本当にすべきタスクが出来ていないにも関わらず、結果としての技術革新だけを求める姿勢である。経営者は、簡単に言えば儲かる結果だけを部下に期待する。部下は失敗を恐れてインスタントな結論しか言わない。

革新を求める強い圧力が逆にそれを阻害するものになっている。するとますます革新を求める力も強くなるだろう。憂慮すべき事である。
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